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2014-08-11

黒部五郎ピストンと乗鞍、その13、ライチョウと三度出会う

3人組のパーティーとすれ違った後、登り返しの道を登っていたら、登山道の真ん中にライチョウが一羽いました

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ライチョウは去年登った槍方面では見ていませんが、双六周辺では結構見ています。

このときは一羽だけだったので、オスだったのかもしれません。

登山道の真ん中で砂浴びまで始めました・・・・でも、私も帰りの時間が気になるので、仕方なく道を進もうとして、ライチョウに近づいていきます。

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人がいることなど気にも留めない風で、せっせと何かやってます。

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目の下が赤いのはオスだと、どこかのサイトに書いてありましたが、ほんとかな?

この後見かけたライチョウは、雛を連れていましたが、目の下がやっぱり赤かったのです。

取りあえず、何とかライチョウ君には草つきのほうに移動してもらい、私も進むことができました(^_^;

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このコースは薬師をあちこちの角度から眺めるコースでもありますね。

と言っても、北側や東側からは眺められないですが・・・。

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イワカガミとミツバオウレンの可憐なツーショットでした

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↑ここを下ると、赤木岳の登り返しで、たぶん復路ではこれがいちばんたいへんな登りだろうなと思っていた場所です。

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タテヤマリンドウの爽やかなブルーに元気をもらいながらの歩きでした。

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道の傍らには小さな池塘・・・。

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ここを登りますが、帰りなので、行きほどは元気がないですね。

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でも、今度はトウヤクリンドウに元気をもらいます。

この場所では5分以上もかけて何枚か撮影しました。

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岩がごろごろしている赤木岳の登りです。

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この岩場だけは妙に印象に残っていました。

というか、岩場以外は雰囲気の良く似た道なのです。

この頃には再びガスも出ていますね。

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後ろを振り返ると、それでも黒部五郎が何とか見えています。

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ミツバノバイカオウレンはやっぱり可愛いので撮影せずにはおれませんでした

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けたたましい、鳴き声が聞こえて、今度はライチョウの母鳥でした。

雛を連れていて、雛に警告をしているような鳴き方です。

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道の真ん中にはライチョウの雛が数羽いて、逃げ惑っています。

この時間帯になると、さすがに歩く人もいないので、ゆっくりと登山道で親子で遊んでいたのを、私が邪魔してしまったみたい・・・。

気の毒なことをしました。

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最後まで、登山道を走り回っていた雛ですが、やっと笹の繁みに隠れてくれました。

私の方も、ほっとしました。

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相変わらず、姿を見せている黒部五郎と、手前には赤木岳・・・。

もう歩いている人は見かけません。

時刻は14時半を回っています。何とか、16時までには小屋に戻りたいところですが、ちょっと厳しいかな?と思っていたら、いきなり、休憩している単独の男の人を見かけました。

聞けば、今から、黒部五郎小屋に向かうそうですが、いくらなんでも今からでは大変なのでは?

なんでも、午前中に薬師をピストンしてから、お昼ごろに太郎平を発たれたとか・・・。薬師ピストンは5時間かかるそうで、それに黒部五郎小屋までの所要時間7時間を合わせたら12時間の行程です。それに休憩時間を合わせたら、ざっと15時間の行動時間?

相当お疲れのようでしたが、黒部五郎小屋までたどり着かれたのでしょうか?

これも気になっています。

年代も50代以上とお見受けしました。

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またまたトウヤクリンドウガ咲いていて、ここではなんとか風景の中で撮影することができました

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朝に撮影したのとは別の場所のムシトリスミレです。

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そして、北ノ俣岳の登り返しで、どうしたことか、道沿いに一羽だけライチョウの雛がいるのを見ました。親鳥もいないようです。親鳥にはぐれてしまったのでしょうか?

近くにホシガラスがいたので、これも気になりました。

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15時17分、ようやく北ノ俣岳まで戻ってきました。

しかし、ここから先が一段と長く感じました。

単独だと、クマが出てきそうな気がして、クマ鈴を忘れてきたのがちょっと失敗でした。

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朝方も見かけたのですが、笹の中で一輪だけ咲いているキバナシャクナゲです。

神岡新道分岐付近でも若い単独男性にお会いしました。

分岐から少し下ったところにテン場があって幕営されているそうで、雪渓の雪を掬ってらっしゃいました。ウイスキーの水割りにするそうです。

そういえば、私たちも昔、北アルプスなどを縦走するときは、雪渓の雪を少しいただいて、ウイスキーの水割りを皆で回し飲みしたものでした。(^_^;今も昔も山に登る人は同じようなことをしてますね。山に担ぎ上げるのはビールやお酒は重いし、アルコール分が少ないので、山に持っていくのはウイスキーが多かったですね。

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朝方も見かけた池塘の周囲ではイワイチョウが清楚に咲き誇っています。

この先の木道歩きがずいぶん長く感じられ、道を間違ったかと思うほどでした。

でも、太郎平からの道は一本道ですから、間違いようなんてないんですけどね。

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16時半、ようやく、眼下に太郎平小屋の赤屋根が見えました。

やれやれ・・・。

もうすぐ小屋に着くという時に、小屋の周囲を散策していた男性に「どちらから来られたんですか?」と尋ねられました。ピストンですと言うと、驚かれましたが、黒部五郎のカール周辺のお花の咲き具合など尋ねられたりで5分ほど話し込んでしまいました。

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そんなこんなで、小屋に帰り着いたのは16時39分でした。

ライチョウに3度も出会ったり、すれ違った方たちとお話したりで、結構時間がかかってしまいましたが、それもこれも一期一会なんでしょうね。

さすがに長歩きで、足が今までになく草臥れているのを感じましたが、そのぐらい歩くと、ピストンと言えども充実した歩きになりますね。

受付を済ませると、この夜も前夜と同じ部屋に泊まることになりました。

今度は淡路島から来られたご夫婦の方とご一緒でしたが、ここには記しませんが、この方たちと交わしたお話も心に残るものとなりました。

翌24日の天気予報は雨ということが前日夕方にわかり、皆さん、翌日の予定をどうされるかで頭を悩ませているようです。

私はと言えば、雨ならば薬師ピストンは止めにして、折立まで下るだけと決めて、就寝しました。

コメント

こんにちは。
登山道にライチョウが現れるとは、楽しい登山ですね。
ヒナまで見られたんですね。
JR特急「雷鳥」には載ったことがありますが、ライチョウはまだ見たことがありません。

keitannさん、こんばんは。

雷鳥に三度も出逢われたのですね。
雷鳥の雄と雌の違いですが目の上にある赤い肉冠の大きさです。
繁殖期になるとオスの肉冠は顕著になり繁殖が終わると肉冠は貧弱に成るそうです。
既に繁殖が終わった時期なので遠目では区別が付かなかったのかも知れません。

多摩NTの住人様、こんばんは。

ピストン往路では見かけなかったライチョウですが、復路では3度も見ました。
朝よりもガスがかかってきて、ライチョウの現われやすい天候になったのと
歩く人が少なくなって、安心して出てきたんでしょうか。
夏山の時期は、子育ての時期なのか、雛を連れた母鳥を良く見かけますよ。
昔はもっと頻繁に見ていたように思います。
特急の「雷鳥」には私のほうは残念ながら乗ったことはありません。
昔は「しなの」ぐらいには乗ってましたけど・・・。

k2さん、こんばんは。

そうなんです。
今回はライチョウに出会うことは特に期待してなかったので、びっくりしました。
折立への下山時に少しお話した方によると、22日の私が太郎平まで登った日にも
折立~太郎平の間でライチョウがいたそうです。
あんな低いところでいるとはびっくりですね。
オスとメスの違いは目の上の肉冠の大きさなんですね。
k2さんは何でも良くご存じでびっくりしてしまいます。
雛を連れているのは当然メスでしょうが、一羽でいるのはオスかな?なんて単純に
思ってしまいました。
花もですが、ライチョウに出会えるのもアルプスでの楽しみですね。

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