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2014-08-07

黒部五郎ピストンと乗鞍、その、10、キバナノコマノツメ

赤木岳を越えてすぐのところで、白い花が目に留まりました。

今年は四国の山で初めて、ヒメイチゲを見たばかりですが、北アルプスの山々では、ほぼ毎年のように見ている花です。

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たった一輪でしたが、今年もアルプスのヒメイチゲを見ることができました。

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進行方向左手に目をやれば、前回の記事にも書いた赤木沢の源頭部の流れ。

昭文社の地図には、「赤木沢方面からの踏み跡あり。一般登山者立ち入り禁止」とあります。

立ち入り禁止となていますが、確かに行ってみたくなる雰囲気の場所ではありました。

後ろに見えている山は赤牛、水晶、鷲羽などです。

立山も薬師の尾根の後ろに見えているようです。

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後ろから少し距離を置いて歩いてこられる、女性二人組の方たち・・・。

同室だった方たちですが、朝からずっと抜き着抜かれるという感じで歩いています。

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岩稜っぽい赤木岳の下りです。

行く手には笠の優美な姿がまだ何とか見えていますね。

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そして、こんなところにもトウヤクリンドウが・・・・。

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ガスが南側から湧いてきて、黒部五郎を隠そうとします。

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振り返れば、薬師はまだまだ見えていてほっとしました。

8時5分、この日3度目の休憩を取りました。

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休憩後に歩き始めると、イワカガミがまとまって咲いていて可憐でした。

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こちらはチングルマとのツーショットで、アルプスではお馴染みの光景です。

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茶色の岩に沿うように咲いているゴゼンタチバナが印象的です。

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道標が出てきました。

地形や赤木岳からの歩行時間などから、この辺が中俣乗越だろうと思うのですが、道標の字が読めなくなっていました。

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この頃になると、黒部五郎方面から逆方向で歩いてくる人たちとすれ違うようになりました。

なだらかな鞍部になっていて、後から調べると、やはりここが中俣乗越のようですね。

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固まって咲いているツマトリソウ・・・。

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道は再び登り坂になり、振り返ると、超えてきた赤木岳、北ノ俣岳が良く見えます。

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薬師をバックに咲いているイワカガミです。

P7237092そして、これも毎年北アルプスで見ているベニバナイチゴが咲いていました。

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登山道の上にはモモジカラマツの小さな株・・・・。

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キバナノコマノツメも咲いていて、この辺りはお花の多い場所になっているようです。

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キバナノコマノツメとイワカガミのツーショットです。

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咲き始めのミヤマダイモンジソウも見かけました。

花が次々と出てくるので、登りも苦になりません。

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薬師が北ノ俣岳付近から見るのとでは、違う角度で見えています。

それでも、どこから見ても大きな山であるには変わりないです。

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8時過ぎにいったん休憩を取ったので、女性二人組が今度は前を歩かれていますね。

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雪渓が融けたばかりの場所ではショウジョウバカマが咲いています。

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2578mの小ピークらしきのを越えたと思ったら、またまた平らな場所に出てきました。

これから先が、いよいよ黒部五郎の最後の登りになるようです。

9時29分、ここでピストン往路の最後の休憩を取りました。

すると、先を歩かれていた女性二人組も、やっぱりここで少し休憩すると言われます。

黒部五郎から先は私は引き返すし、彼女たちは三俣の小屋へと行かれるので、最後と思い、失礼とは思いながらお年を尋ねてしまいました。そうしたら、お二人はなんと69歳なのだそうです。

素晴らしい歩きぶりなので、もっとお若いのかと思ってましたが・・・・・私も見習わなければいけませんね。

ガスのために黒部五郎の姿がまったく見えないので、いったいどのぐらいの登りなのか見当がつきませんが、もしここからの黒部五郎が見えていたら、きっと見ただけで「しんどそう」と思ったに違いありません。(^_^;見えなくて、ある意味良かったのかも・・・。

地図を見て、300mぐらいの登りかな?などと予想します。

女性お二人は一足先に出発されましたが、私はここで、太郎平小屋のお弁当を少したべることにします。お弁当は経木で包んだ五目寿司で食べやすくて美味しかったです。

9時35分、いよいよ黒部五郎目指して最後の登りにかかりました。

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ハイマツ帯で良く見かけるゴゼンタチバナがここでも咲いていました。

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ハイマツの中を登って行くのですが、ガスでさっぱり↑が見えません。山頂からはこの調子では展望がないんでしょうか?

P7237111ガスであまり視界が利かない中を黙々と登ります。

コメント

こんにちは。
たった一輪のヒメイチゲ、存在感がありますね。
野草のオンパレードを楽しませていただきました。

多摩NTの住人様、こんばんは。

このコースはチングルマやアオノツガザクラだけはたくさん咲いてましたが
他の花はどういうわけか、少量多品種といった咲き方でした。
特にこの記事でアップした辺りは花の多かったところでした。
花が咲いていると、ロングコースでも歩けるのが不思議ですね。

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