山好き、花好き

間違えて辿ってしまった道はどうやらセラピーロードへと下る道だったようですが、クサボタンも綺麗に咲いていたし、何より↑のような見頃のコオニユリが咲いていてくれました。

↑傘を出して10分も経たないうちに雨は上がり、見る見る間にガスが上がって行きます。

やっぱり通り雨だったようですね。

再び尾根筋の道へと戻ります。

ほんの少し登ると、今度はオオバヨメナが咲いていました。

勿論、今年初めて見るオオバヨメナです。

舌状花がまばらなのと、葉の形が独特なので、キク科の花にしては見分けが簡単な花ですね。

四国でも西部でしか見られない花だと思います。

筒上山や皿ヶ嶺、石鎚山で見ていますが、徳島や香川の山では見かけません。

分布を見ると四国、九州となっています。もともと西の方の花なんですね。

ひっそりと咲いている雰囲気が、結構お気に入りの花です。

ツリガネニンジンが山頂直下で、ようやく咲いていました。

雨が上がったら、目の前にやけに白っぽい山が見えます。

これ、石灰岩で有名な鳥形山です。

山頂が削られて、石灰岩が白く露出しているので、ちょっと異様な山です。

天狗の森ではいつもお天気がぱっとせず、今回は今までで鳥潟山がいちばん良く見えたほうでした。

8月初めの大雨の時は、この鳥形山付近ではで2000ミリの雨が降ったと言いますからすごいものです。香川の年間雨量の倍です。

山頂に着いたら、三角点にトンボがとまっていました。

何度目かの山頂なので、山頂標識を撮影するのをうっかりと忘れています。

山登りと言うよりは散策と言ったほうがふさわしい歩きでもあります。

山頂では10分ほど休憩したら、もと来た道を下ります。

↑咲き残りのウツボグサ・・・。

↑これはシコクハンショウヅルの葉っぱです。

今年もシコクハンショウヅルの果実を見かけましたが、相変わらず花だけはまだ見たことがありません。来年ぐらいは何とかしてシコクハンショウヅルの花も見てみたいもの・・・・。

ツクシクサボタンのくるりんカールを下りでも撮影しました。

Ｔさんもそれほど苦労することなく、なんとか天狗の森に登って、無事に下ることができました。

この頃には雨もすっかり上がっています。

時間もまだあるので、周囲を少し散策することにしました。

去年も咲いていたと思うメイゲツソウ。

イタドリの赤花です。

車道脇ではコオニユリとヌスビトハギのツーショットが見られました。

↑白花のゲンノショウコです。

コフウロとは葉が違いますが、咲いている環境もコフウロのほうは樹林の中の薄暗いところが好きなようです。

赤花のゲンノショウコもちゃんと咲いてました。

↑Ｔさんがオオダイコンソウとつぶやきました。

オダイコンソウというのは初めて聞いたので、帰宅したら調べてみようと思いました。

確かに良く見かけるダイコンソウとはちょっと雰囲気が違います。

調べてみるとオオダイコンソウは分布が本州中部地方以北と北海道に分布するようです。それが四国にあるというのも変ですが、私の見る限り、四国の低山で見かけるダイコンソウとはどこか違いますね。これは後で、もう少し調べる必要ありです。

山はすっかり秋の気配で、赤トンボがとまっていました。

↑これも四国カルストでは見ておきたい花、ヒナシャジンです。

何とか咲き始めの姿を見ることができました。

細い葉っぱを撮影し忘れましたが、四国カルストの固有種ですね。

茎も細くて、弱々しい雰囲気の花です。

見たかった花もほぼ見られたので、満足して帰途に就きました。

　帰り道ではまるでスコールのような雨に降られ、そういえば以前来たときもそうっだったと思い出しました。高知の雨は香川の雨とはまるで違います。

香川もこの調子では雨だったのかと思いながら高知道のトンネルを抜けて瀬戸内側に抜けると、路面は乾いたままで、帰宅して主人に尋ねると雨など降らなかったと・・・・。

狭い四国ですが、瀬戸内側と太平洋側とでは気候も違えば咲く花も違うものだと、つくづく思いました。