山好き、花好き

マツムシソウと言うと、学生時代の夏合宿で雪倉岳付近に大群落があったことを思い出します。

針ノ木～日本海親不知海岸という長い縦走を歩こうとしたのは、マツムシソウが見たかったというのが大きな目的でもあったのです。

目で眺めたほど、群落を画像ではうまく撮れなかったのが残念です。

マツムシソウの間を縫うように散策されるＰさんとＲさん・・・。

花を眺めていると、時間があっという間に過ぎますね。

カワラナデシコもまだ咲き残っていました。

ようやくマツムシソウの群落を抜けると、今度はサラシナショウマの林立する姿が見えました。

これも大型の野草ですね。

登山道から少し離れた場所で咲いているので、望遠レンズ使用です。

え？と思うほど山には不似合いの色で咲いているのはフシグロセンノウです。

これは綺麗に咲いていました。

ナナカマドの実赤く色付き始めています。

朝方に車道沿いで咲いていたクロバナヒキオコシが登山道わきでも咲いています。

これも山歩きで眺めるのは初めてのことでした。

やはり9月の中国地方の山は花がいっぱいです。

10時58分にようやく出雲峠到着です。

コースタイム40分のところを80分かかったということは2倍の時間がかかったということ？

ここで焦り始めて、出雲峠での休憩は5分です。

出雲峠を出発する前に、キクバヤマボクチが咲いているのに気づき、慌てて撮影しました。

ヨモギの花がちょっと邪魔なのですが、このキクバヤマボクチの花、渋くて好きな花なのです。

香川の山で何年も前に見ていますが、綺麗に咲いているのを見たのはほんと久しぶり。

根生葉に切れ込みがあるのでキクバヤマボクチです。

根生葉はうっかり撮影し忘れました。

出雲峠からは烏帽子山を目指して歩くのですが、二度目の山なのでこの辺りは地図をよく見ないまま歩いています。

最初の登りは杉林の中を歩きますが、薄暗いので、目につくものと言ってはユキザサの赤い実だけです。

このユキザサ、中国地方の山にはずいぶん多いようで、この日もあちこちでユキザサの赤い実だけは嫌というほど見ました。

花はそれほど咲いてないので、ここで距離を稼がねばと思い、せっせと歩きます。

↑この画像は何気なく撮影したものですが、実はこの植物はサンインヒキオコシでした。

この日の歩きの後半ぐらいからアキチョウジにしてはちょっと変だな～と思っていたのですが、最後になって、そういえばサンインヒキオコシというヒキオコシの名前を訊いたことがあると思い出したのでした。ヒキオコシと言えば、四国で見るミヤマヒキオコシはそれほどがっしりした株ではないように思います。ですが、この日見ることができたサンインヒキオコシは葉も大きくてがっしりとした植物という印象を受けました。

サンインヒキオコシの花です。

母種がミヤマヒキオコシでその変種だそうです。

↑8月30日に寒風山で見たミヤマヒキオコシです。

私としてはちょっと弱々しい花というイメージを持っているのですが・・・。

↑ほぼ下山してきた辺りで見たサンインヒキオコシの株です。

草丈はほぼ１ｍ近くあって、ミヤマヒキオコシと比べると花も草姿も大きいという印象を受けました。

杉林を抜けるといったん小さい沢を渡り、その後はブナ林の中を登って行きます。

なかなか立派なブナもあって、下から見上げて撮影してみました。

↑登山道は木漏れ日の射す、何とも雰囲気の良い道となりました。

ブナの葉もちょっと色が変わってきているような？

↑気の早いモミジは早くも紅葉し始めていました。

１１時43分、その時は気づいてなかったのですが、烏帽子山山頂に着きました。

Ｐさんの視線の先にはうっすらと大山が見えています。

10人ほどの方が思い思いに休憩をされているので、私たちもお昼休憩することにしました。

お昼はもちろん、道の駅で買ってきた山菜おこわですが、美味しかったです。

そして↑の赤い実は、Ｐさんが道の駅でデザート用に買われたというフルーツホオズキの実です。

名前は聞いたことがあったのですが、初めて食べました。

甘酸っぱくて、山歩きのおやつには最適ですね。

フルーツホオズキの下に見えているのが、県民の森管理棟で買った10円の地図です(＾＿＾；