5年ぶりの秋の稲叢山、その3、センダイソウとジンジソウ
登山道はおおむね沢沿いに登って行くのですが、時折、アサマリンドウが咲いていて、登山道沿いに咲いている姿が何とも言えません。
稲叢山は全山アサマリンドウが咲いている山と言っても良いぐらいで、その中でもこのコースはまだアサマリンドウが少ないほうなんですけどね。
普通、山で見かけるリンドウは日当たりのよい草原みたいな場所に咲きますが、アサマリンドウだけは半日影で咲きますので。こういう樹林帯の中でも見ることができます。
この前もアサマリンドウを見に行ったと話したら、山友達の方に「アサマリンドウがよっぽど好きなんやね~」と呆れられてしまいました。
青い花が自分でもあきれるぐらい好きなんです…(^_^;
↑地味花ですが、ウスゲタマブキも2株だけありました。
あまり出会わない花だし、これが今年の初見なので、撮影します。
タマブキのタマとはムカゴのことで、この植物は葉腋にムカゴが出来るそうです。
葉の裏のクモ毛が変種のタマブキの毛より薄いのでウスゲタマブキだそうです。
ぼんやりと写っているのがムカゴです。
知っていたら、もっときちんと写すんでした。
何年か見ている植物でも知らないことだらけなのに気づいて、愕然とします。
ちょっとした滝などを眺めながら、登って行きます。
そろそろ終盤の姿ですが、ミヤマノダケがありました。
稲叢山や西門山で良く見かけるケイビランです。
花の咲いた後がたくさん見えますが、花の時期にはまだ一度も見ていません。
そろそろブナも出てきました。
後ろの岩場の上の方では、うっすらと色づき始めていますね。
岩場は熱しやすく冷めやすいので、紅葉が早く進むのです。
大きな木が倒れて、天然の丸木橋状態でした。
手軽に来られるので、深山と言う雰囲気がしませんが、昔は登るには相当苦労する山だったようです。四国の最奥部に位置しますからね。
ヒメシャラの大木なども多いです。
お目当ての花の一つ、センダイソウが見えてきました。
この花は何と言ってもオレンジ色のシベが魅力です。
ひときわオレンジ色が目立つ株です。
全体的にはシベの落ちた株が多く、ちょっと時期的に遅かったという気もしますが、雨が多かったためか株はずいぶん多かったです。
ただ、9月に日照りの日が多かったので、葉っぱが茶色く枯れこんだ株も多かったです。
ジンジソウに比べると、岩場に多く、それも日当たりのよい岩場に咲くようで、それも葉が枯れこむ原因でしょうね。
心配していたレイジンソウもまだまだ群生で咲いていました。
レイジンソウの花冠の中に潜り込むハチ・・・。
毒草は蜜にも毒があると聞いていますが・・・・。
日影の岩にはジンジソウが咲いていて、こちらは葉が枯れこむこともなさそうでした。
ジンジソウの葉はモミジみたいな葉っぱです。
ジンジソウの撮影をしているときには気づきませんでしたが、岩にはクジャクシダも着生しているようです。
綺麗なシダですね。
道すがらに綺麗なストライプ模様が目立つアサマリンドウ・・・。
この日は朝のうちが陽射しがあったので、開いた株も見られて良かったです。
またもや、大きな倒木・・・・。
ちょうど日が当たって、苔がとても綺麗です。
雨が多い夏だったので、山全体がしっとりとした雰囲気でした。
道は急斜面を登るようになって、いよいよ展望岩が近づいてきたようですね。
カエデの紅葉も少しだけ始まっています。
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