大展望の矢筈山、その2、石鎚とヒガラ
道はしばらく稜線上の細かいアップダウンを繰り返すようになりますが、あちこち見渡せるので、気分はいやがうえにも高揚します。アップダウンのほうも大したことなく、鼻歌が出そうな歩きです。
ところで、振り返ると先ほどから烏帽子と前烏帽子との間の鞍部越しに何やら山が見えているのです。
やけに近く見えますが、よく見ると石鎚です。
4年ほど前の秋に登った三嶺から、やっぱり石鎚が見えましたが、こんなにはっきりとは見えませんでした。
この日は大山が見えたぐらいですから、石鎚ぐらいの距離だと綺麗に見えるものですね。
望遠レンズで引き寄せた画像をさらに石鎚付近だけトリミングしてみました。
画像ソフトで少々修正をかけましたが、石鎚や二ノ森の形、瓶ヶ森の形まではっきりわかります。
稜線をなおも歩いていくと、例の烏帽子と前烏帽子の鞍部越しに、今度は筒上と手箱まで見えてきました。
こちらは肉眼でもはっきりと山の形確認できます。
やがて、登山道は針葉樹の森を通ります。
時折、針葉樹の森を抜けるのですが、天狗塚への登山口がある西山林道もしっかり写っていますね。
天狗の東にちょっとだけ小ピークが写ってますが、あれは地蔵の頭ですね。
再び、針葉樹の森に入ると野鳥の鳴き声が聞こえました。
しばらく様子をうかがっていると、シジュウカラに良く似た鳥が7mほど前の枝にとまりました。
丁度日が当たっています・・・・ラッキー・・・。
この後5分ほど、モデルになってくれましたが、ヒガラのようです。
つぶらな瞳が愛くるしいですね。
↑2枚はトリミングしていますが、すぐ上の画像はトリミングをしていない画像です。
小さな野鳥です。
樹林の間から稜線上に黒々とした岩が小さく見えました。
遠レンズで引き寄せたら、山頂直下にある矢筈岩のようです。
紅葉は前の週末の台風のために、葉っぱが千切れ飛んだようで天r綺麗ではないですが、それでもドウダンが真っ赤に染まっていました。
こちらはブナの黄葉。
落合峠から下のブナはこの日はまだあまり色づいてなかったのですが、この辺りは標高1700mほどありますから・・・。
振り返ると落合峠が見える場所までやってきました。
ここだけははっきりと覚えている、ロープ場のある急坂を登ります。
急坂を登り切ったすぐ先に道標がありました。
時刻は9時43分です。
この道標のところからサガリハゲへと向かう踏み跡がついています。
ですが、あまり歩かれていないのか、笹が繁っていました。
登山道は矢筈山の前衛ピークの北側を巻いていて、笹の中をトラバースします。
ここでも、早くも山頂から下ってこられる方とすれ違いました。
こんな良い天気に、早々と下山するのは勿体ないように思いますが、人それぞれなんでしょうね。
行く手に見える大きな木はダケカンバでした。
赤い実はガマズミの仲間の実のように見えます。
ナナカマドの実も見ましたが台風の強風でかなり落ちたようです。、
やがて、石堂山が北側に見えてきました。
過去二回の矢筈山山行は、何れも展望がなかったので、石堂山を見るのはこれが初めてでした。
Mさんのお話では石堂山の御搭石がこれほどはっきり見えたのは初めてだそうです。
こちらは今から向かう矢筈山ですね。
前衛峰に邪魔されて、矢筈山本峰は落合峠からは見えないのです。
もう10時前なのですが、北斜面なので落ち葉についた霜がまだ融けていませんでした。
前衛峰と矢筈山の間の鞍部が直ぐそこに見えてきました。
GPSで足跡を追ってみました。
ビックリしたのが矢筈山の標高!
大山よりも100m以上高いや!!
御見逸れしました~!
我が家から直線で矢筈山まで88.61Km。
我が家から大山まで90.11Km。
少しくの字になってるけど、矢筈山やら大山までは178.72Kmと言うことになります。
あの日は大山からも四国の山々が見えたそうです。
矢筈山、面白そうですね。
もっと興味があるのはサガリハゲ山。
可哀想な名を頂いたのですね。
でも花が多そうな地形です。
これからが楽しみです。
投稿: ヨックモック | 2014-10-28 21:17
ヨックモックさん、こんばんは。
そうなんです、四国の山は中国地方の山よりかなり高いですよ。
大山は平野部にすっくとそびえる独立峰なのですごく目立ちますが
標高は1729m。
四国にはそれより高い山がかなりあって、この矢筈山も1848m
ですが、石鎚山系や剣山系に比べると、どうしても見劣りがしますね。
ただ、我が家からは高速を使わずに行けるし、落合峠まで車で走るだけでも
紅葉が素晴らしいです。
あの日は大山からも四国の山々が見えたんですね。
いや~、見てみたかったです。
サガリハゲはどういう理由でそんな名前がついたか、私は知らないのですが
落合峠を挟んで落禿(おちはげ)という山もありますよ(^_^;
サガリハゲへの道は悪路で、私はまだ登ったことがありません。
いったいに、四国の山は険しいので、道も中国地方の山の登山道より厳しいですよ。
この日は山頂からまだ先へと少しだけ歩いてきました。
投稿: keitann | 2014-10-28 21:54