阿讃山脈で秋を楽しむ、その2、アサマリンドウとガガイモ紫花
27日は朝から快晴で、この日に山へ走ったわけは、アサマリンドウの花が見たかったのもありました。
リンドウは比婆山で綺麗な花をかなり見られたのですが、アサマリンドウだけは中国地方の山ではあまり見られません。三重県の朝熊山に咲くのでアサマリンドウと言う名がついているものの、四国の山ではポピュラーな花なのです。学名もGentiana sikokianaなのですから・・・。
アサマリンドウは日が翳ると花が開かないので、晴れている日を狙って見に行く必要があります。
自生地に着くまで、気が急きましたが、何とか花は開いてくれてました。
もともと私がアサマリンドウをいちばん初めに見たのは阿讃山脈でした。その後、石鎚山系の山々や高知の梶ヶ森などに9月に登るようになって、そちらで見ることの方が多くなりました。
ところが、今年は9月に何かと雑用が多く、8月末に登った寒風山もアサマリンドウの開花には2~3日早かったようです。このままではアサマリンドウを見そびれてしまうと心配だったのです。
開く前のアサマリンドウもきりっとした良い姿をしています。
咲き終わった花も蕾と同じような形をしていますが、花色がこんな綺麗なブルーではなくなります。
上から覗き込むとストライプが見えて、このストライプが爽やかなイメージを与えます。
冷風の吹き上げる、夏でも涼しい場所で咲いています。
今年は雨が多かったので、林床は苔が青々としていて、緑の中に青い花が点在している姿は美しい光景でした。
花冠の内側にはブルーのストライプが入り、緑色の小さな斑点があります。
四国の山を歩く者にとっては恐らく普通のリンドウよりこのアサマリンドウのほうが馴染み深いと思います。昨日はたまたまアサマリンドウの多い山、稲叢山を歩いてきたのですが、登山口に至り車道沿いから山頂に至るまで、全山にアサマリンドウが咲いていました。株数にしたら1000株は下らないと思います。
あまり濃すぎない爽やかなブルーも好みの色です。
好きな花なので、何枚もアップしてしまいます。
伊予富士や寒風山の登山道の比較的明るい場所で咲いているのとは、ちょっと趣が違いますが、もともとは半日陰を好む花のようです。
リンドウは明るい草原を好みますが、咲いている環境もちょっと違いますね。
↑こちらはガガイモの花ですが、今年はどういうわけかガガイモの花もまだ見ておらず、この日が初見となりました。
ところが、ガガイモの花って、白っぽい花か淡い紫の花とばかり思っていましたが、この日見たのは紫色が濃かったです。思わず、タチカモメヅルでは?と思って、葉っぱを良く確かめましたが、やっぱりガガイモですね。
花のアップです。
シックな色合いですね。
そうそう、今思い出しました。この花色はツクシガシワのような色合いですね。
7月に高知の山で見たツクシガシワの花です。
こうして花だけ並べてみると、良く似てますね。
↑こちらはガガイモの花。
そういえばガガイモの果実をもう何年も見ていませんが、今年は見られるかな?
花は普通に見ることができますが、ガガイモの果実ってなかなか見られませんよね。
アサマリンドウ、楽しみにしてました。
こちらでは見られないリンドウですし、この色合いもさることながら、咲いている
状況(林床に点々と? or いっぱい?)がとってもいい感じです。
投稿: 翼 | 2014-10-06 08:42
翼さん、こんばんは。
そういえば、去年もアサマリンドウの記事にコメントいただきましたよね。
これだけは関東の方はご覧になれない花でしょうね。
私も普通のリンドウやオヤマリンドウなどより、アサマリンドウのほうが
好きなんです。
一昨日登ってきた山にも、最初から最後までアサマリンドウが咲いていました。
今年は雨が多くて夏が過ごしやすかったか、株数がとても多かったですよ。
岩場に多いリンドウですが、香川の山では木陰のちょっとした崖で咲いています。
今年は苔が青々として、とりわけ雰囲気よかったです。
投稿: keitann | 2014-10-06 22:49