晩秋の徳島ノギク&紅葉ドライブ、その5、シオギクそしてリュウノウギク
垂直距離にして50mはある階段を登ると、ようやく灯台までやってきました。
四国の最東端、眺めはまさに絶景でした。
その絶景を背景に咲いているのがシオギクです。
アシズリノジギクを見たくて、愛媛の高茂岬に行ったのは3年前の2011年晩秋でした。
高茂岬の記録はこちら。
そのときも感動でしたが、今回も素晴らしい景色に圧倒されました。
そして、その素晴らしい景色に文字通り花を添えるのがシオギクです。
高茂岬のアシズリノジギクと言い、蒲生田岬のシオギクと言い、厳しい環境で咲く花の生命力には圧倒される思いです。
海面までは何十メートルもあるのでしょう。
転落しないように柵が張り巡らされていますが、そうでなければちょっと怖いです。
陽射しがあったので、寒さは感じませんでしたが、風が強いので、曇っていたら荒涼とした眺めだったかもしれません。
陽射しに救われました。
灯台は思ったより小ぶりな灯台です。
辺りにはシオギクだけでなくアゼトウナも咲いています。
数人の先客の方がおられましたが、尋ねてみると鳥撮りの方たちでした。
海辺も野鳥観察のポイントなんですね。
しばらく眺めを楽しんだ後、転がり落ちそうな急な階段を下ります。
わざと周囲が写り込まないようにしてますが、↑漂着ゴミの間で咲いているシオギクです。
ここのがいちばん良く咲いてました。
まだ蕾ですが、岩に着生したシオギクの葉の綺麗なこと!
駐車場まで帰ってくると、あれほど強かった風がぱたりと吹いていません。
シオギクと名残を惜しみました。
もと来た道を引き返していると、くさっぱらに黄色い花が見えました。
車を停めて近づいたら、これが特定外来生物に指定されているナルトサワギクでした。
蒲生田岬には在来種のシオギクも咲けば、外来種のナルトサワギクも咲くんですね。
この後、もと来た道を戻り、交差点を伊座利方面へと向かいます。
ここからがちょっとした山道でした。
車を走らせていると、今度は白いキクが見えました。
もしかしたらノジギク?
喜び勇んで近づきました。
白いキクの総苞です。
キクの花は総苞が決め手になったりもするので、これを撮影しておいた方が良いのです。
でも、帰宅して調べたら、ノジギクは四国では物部川から西にしか分布しないそうで、そうするとこの白いキクはリュウノウギクと言うことになります。
リュウノウギクとシロヨメナのツーショットです。
リュウノウギクの葉をちぎって手で揉んで香りを調べますが、香りが弱いような気もしましたが、分布通りだったらリュウノウギクの香りが弱い個体と言うことになるんでしょすね。
ツリガネニンジンもふっくらとした顔立ちでした。
これも帰宅して調べたら、ナガバシャジンの可能性もあるようで、キクシャジンは地域差や個体差もあるので、ほんと難しいです。
近くではこんなツリガネニンジンも咲いていました。
リュウノウギクの見事な群生です。
香川ではこれほど咲くのは見たことないです。
撮影していたら、反対側から車が走ってきて、「何をしてるんですか?」と話しかけられました。
ノギクの撮影してるんですと答えたら、わざわざ車を停めて、こちら来られました。私より少し上の女性の方でした。高松の方で、娘さんがこの近くに嫁がれてきているので、娘さんのところに来て帰るところだとか。。私が伊座利カフェに向かっていると話したら、最近は人気なので、早く行ったほうがいいですよと言われました。
コメント