初歩きは西行の道、その5、モチツツジ
白峯寺からどれだけも歩かないうちに、摩尼輪塔というのがあります。
この道は、2~3度は少しだけ歩いたので、摩尼輪塔も何度か見ているわけですが、その頃はスミレを見るのが目的で来ているので、この摩尼輪塔を良く眺めたのは初めてです。
↑の丸い石が摩尼輪です。
摩尼輪塔と聞いてマニ車を連想しました。
マニ車はチベット仏教で用いられる宗教用具のことで、去年秋に登った雲辺寺にも設置してありました。触って回すだけで功徳を得ることができるというものです。
摩尼輪塔については傍らに説明がありました。↓です。
↑全国でも珍しいもののようです。
↑これは摩尼輪塔の横にあった笠塔婆ですが、裏に由来が書いてあるそうで、裏から撮影したものです。
笠塔婆の裏手に回ったら、そこにもテイカカズラの綿毛が日に照らされて輝いていました。
遍路道の行く手の様子・・・。
道沿いにベンチがあったので、お昼ご飯を食べることにしました。
時刻はすでに14時を回っています。
その間にも根来寺方面から歩いてこられる方が何人かいて、一人の方は鬼無の駅から根来寺まで歩かれてきたとか・・。ここから最寄りの電車の駅に出るにはどう歩いたら良いでしょう?と尋ねられたので、一応、遍路ころがしを国分寺方面に下ってみては?と答えます。
10年ほど前は歩く人とてほとんどいなかったのに、寒い季節でも皆さん歩いているものですね。
ウオーキングブームや四国遍路ブームがそれだけ盛んになってきたということでしょう。
↑摩尼輪塔方面を振り返って撮影したものです。
以前はもっと薄暗かったような気がしますが・・・。
道も良くなっています。
お昼を食べ終わったら、再び歩き始めますが、北側に墓地があります。
猪止めの柵がありますが、こういうのも以前はありませんでした。
今まで墓地のところまでしか歩いたことがなかったのですが、もう少し歩いて車道まで出ることにしました。
道沿いのヤブコウジは冬場の散策での楽しみですね。
根来寺まで6キロ近くとなってきて、時間さえあれば歩けるのですが、2時を回っているのでやっぱりタイムリミットです。
自衛隊の演習場の横を通ります。
演習場は車道沿いにあったと思いましたが、ここまで演習場なんですね。
このまま進めば根来寺方面ですが、道標に県道へのショートカットが示されていたので、そちらを辿ります。
14時27分、車道に出ました。
この道はいつも五色台に車で来るときに通る道です。
けれども、遍路ころがしへと通じる道は見えませんでしたから、それより少し西に出てきたようです。
車道に出たら、途端にモチツツジを見かけました。
年末に鷲ノ山に登った際に、モチツツジの西限はどこなんだろう?と気になっていたのですが、とりあえず五色台に自生していることははっきりしました。
期せずして気になっていたことがひとつわかって、これもこの日の収穫でした。
↑この黒い果実はアオツヅラフジ?
葉がないと、果実の同定にも途端に自信がなくなります。
種がアンモナイトの形をしてるかどうか確かめれば良かったんですけどね(^_^;
道はいつの間にか下り坂になって、瀬戸内海が見えてきました。
100mほど先を、白峯寺付近から歩き始めたときにお会いした年配の男の方が歩かれているようです。同じようにへんろ道から車道へと出てこられたようです。根来寺まで行くと、帰りが困るので、誰しも同じ考えに至るんでしょうね。
途中、かなめ社という小さな祠が見えたので、お参りしていきますが、このお社は検索してもよくわからないお社でした。
お社の周囲で見かけたのはリュウノウギクの咲き跡。
色台の車道付近はリュウノウギクが多いのです。
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