残雪の寒峰へフクジュソウのお花見に、その3、大ブナ
10分ほど休憩したら、今度は山頂を目指して歩き始めます。
ここから先は、気持ちの良い稜線歩きとなりそうですね。
青い空にまだ裸木のままの木々。
地面にはところどころ残雪が見えています。
かなり高い位置にヤドリギが見えました。
1月に剣山で見たヤドリギは実がたくさんありましたが、今回のは遠すぎて見え難いのもありますが、どうも赤い色が見当たりませんでした。
季節は春ですから・・・
登山口で見えていた天狗塚や牛ノ背が、ここからはこちらとそう変わらない高さで見えています。
まだらに残った雪がいかにも残雪期と言う雰囲気ですね。
7月に訪れている北アルプスを除けば、春にこういう眺めを見るのはずいぶん久しぶりだな~と思いました。
考えたら、14年ほど前に山歩き復帰してからというもの、花の追っかけを主にしていたので、残雪期の山に登ることはほとんどなかったのでした。残雪期の山にはまだ花なんて咲いてないですから・・・。
でも、昔は残雪期の山が大好きで、4月~7月上旬にかけては日光や尾瀬の山々、八ヶ岳、越後三山、荒沢岳、谷川岳、妙高などに良く登ったものでした。
大学入って初めて連れて行かれたのが日光白根とか男体山で、まだ雪の残った山の斜面をキスリング背負ってキャラバンシューズで歩くのですが、ストックも何も持たずにですから、怖いのなんのって・・・。雪の積もらない土地で育った人間には想像を絶する体験でした。
それなのに、いつの間にか残雪の山が大好き人間に変わってましたっけ。
しばし、足を止めて、眺めに見入る一行・・・。
暑くもなく、寒くもなく、丁度良い気温でした。
そろそろブナが出てきたようですね。
画像の中も雪が多くなってきました。
途中から稜線歩きではなく、トラバースするようです。
夏場はどんな道なんでしょう?
きっと木陰の道なんでしょうね。
大きな木の根元だけぽっかり雪が融けています。
こういうのを雪穴と言うようです。
その雪穴の雪が融けた後に、フクジュソウが早くも咲き始めていました。
この辺りが上の自生地なんでしょうか?
同行の人の誰も。↑の自生地でフクジュソウが咲いているのを見たことがないそうです。
というのも。上の自生地で咲くころには、他の山に登っているんでしょうね。
やがて、トラバースが終わり、広い鞍部に出てきました。
ここも雪上歩行ですが、アイゼンなしで何の不具合もありません。
この辺りで積雪は10センチ足らず、直に融けそうな量です。
振り返ると、逆光で皆の顔が良く見えません。
すでに下ってくる人もいて、この日の寒峰はほんとに賑やかでした。
Mさんに大ブナがあると前もって聞かされていたブナがいよいよ出てきました。
確かに太さも半端ではないですね。
かなり離れて広角で写さないと、全体の姿が入りませんでした。
この後も、緩いアップダウンがありました。
↑これはブナの株立ちの様子です。
ブナの株立ちなんて珍しいと思いました。
青空とブナ・・・。
ブナはいつだって絵になりますね。
なだらかで気持ち良い歩きが続きます。
やがて、道は登りとなってきました。
あの向こうに見えるのが、寒峰の山頂なんでしょうか?
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