クリンソウのお花見と駒ノ尾山~船木山、その2、サラサドウダン
登山口から沢を渡るまではほんの少し登りだったのですが、沢を渡ってからは道はトラバースしていて、ほとんどアップダウンのない道です。
樹林の中とあって、涼しくて快適な歩きです。
視線をふと道の下側にやったらギンリョウソウに目がとまりました。
↑まだ出てきたばかりのような綺麗なギンリョウソウです。
道のすぐ下では1~2本あっただけでしたが、その下に少しだけ下ったところに群生が見えているので下ってみます。
すると、ギンリョウソウまでしっかりと踏み跡がついていて、この踏み跡はもしかしたら四国の山仲間の方たちのもの?
後でお尋ねしたらやっぱりそうでした(^_^;
↑群生で出てきていたギンリョウソウです。
てんでんばらばらという感じで咲いてますね。
でも、ギンリョウソウはこのときが初見だったので、ちょっと嬉しかったですね。
道沿いにはほかにも本州の山には珍しく、ヤマシャクヤクなども見られましたが、すでに花は終わっていました。
ここでもツクバネソウが咲いていました。
ツクバネソウは四国の山でも中国地方の山でも割と普通に見られるようですね。
やがて、沢の源頭部分にさしかかりました。
ちょっと下の方では流れになっているのですが、この辺りは最初の一滴と言う感じで、ここも千種川の源流ということになるのかもしれません。
ここからは今までの平坦な道が、ジグザグを切って登って行くようになります。
行く手の空が青いですね。
あの上はもう稜線かな?
10時22分、大海里峠に着きました。
登り始めから1時間ちょっとです。
峠と言っても尾根がだだっ広い尾根になっていて、北に歩けばダルガ峰、南に行けば駒ノ尾山です。
駒ノ尾山方面から歩いてきた単独男性が杉木立の中、ダルガ峰方面へと歩いていきました。
私たちはと言えば、お誂え向きにベンチがあるこの峠でもちろん休憩です。
風が吹き渡って、気持ちの良い峠でした。
↑クマ出没注意の看板が出ています。
中国地方はクマが多いみたいですね。
そろそろ出発かなと思っていると、数人のパーティーが駒ノ尾山から下ってくるのが見えました。
もしかして?と思ったら、やっぱりそうでした。
登山口駐車場に車を停めていた四国の山仲間の方たちだったのです。愛媛のSさんご夫妻と香川のTさんご夫妻です。Tさんご夫妻とは2月の里山歩き以来ですね。それにしても、兵庫と岡山の県境の山にまで来て、四国の山仲間とばったりお会いするとは、びっくりしました。
サラサドウダンの咲き具合や、山頂方面の様子などお尋ねしてずいぶん参考になりました。
駒ノ尾山からは後山と言う山まで縦走できることなども教えていただきました。
記念に写真など撮影した後、Sさんたちは下山、私たちはこれから山頂へと向かいます。
峠から下っていかれるSさんたちです。
勿論、この後の予定はクリンソウのお花見ですね。
峠から南へと向かう私たちの目の前には、嫌な階段が見えています。
今までがほとんど登りではなかったので、ここで登っているようです。
階段を登りきったところに道標がありました。
ここからは中国自然歩道になっているようです。
中国地方の山を歩いていると、良くこの道標に出くわします。
四国の「四国の道」のようなものでしょうね。
ここからは再び、緩やかな尾根道となっていて、あまりアップダウのない道になります。
古い道標が立っていてダルガ峰まで800mとなっていて「これはおかしいよね」という話になりました。
すると1分も歩かないうちに新しい道標がありました。
こちらにはダルガ峰まで2350mとなっていて、もちろんこちらが正解だと思います。
ここからの尾根道は数年前に登った那岐山の道と似ています。
ナナカマドの白い花がもう咲き始めていました。
そして、クリンソウ以外のお目当ての花・・・サラサドウダンが咲いているのを見ることができました。
可愛い花ですが、今年はやはり裏年のようで、開花株は2本しか見つけることができませんでした。
こちらは実のついたブナです。
もう1株咲いていたサラサドウダンです。
ウリハダカエデの花は終わり、翼果になっていました。
見頃は過ぎているものの、ユキザサの花も見つかりましたよ。
11時15分、駒ノ尾山頂への分岐を通過しました。
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