クリンソウのお花見と駒ノ尾山~船木山、その3、山頂そして縦走路
辺りは緩やかな笹原になって、山頂も近いと思われたころ、避難小屋横を通過します。
避難小屋のすぐ前で可愛いツボスミレが咲いているのを見つけました。
しかもツボスミレは花の色が白ではなくて、淡い紫色をしていて、綺麗です。
スミレ好きなので、こんな可愛いスミレを見ると、やっぱり撮影してしまいます。
今日、ブログアップのためにツボスミレの画像を見ていたら、ミヤマツボスミレと言うのがあったな~と思い出しました。
確かどこかで見ているはずと自分のブログ内を検索してみたら、北アルプスの雪倉岳~朝日岳の間で見ていました。
↑2009年に撮影したミヤマツボスミレです。
先ほど、いがりさんの「日本のスミレ」を見てみたら、ミヤマツボスミレは葉が円形で先が尖らないそうです。
駒ノ尾山で撮影したスミレは葉の先が尖っているので、やっぱりツボスミレの色が紫色のもののようです。調べると、花色が紫色をしたツボスミレをムラサキコマノツメとも呼ぶそうで、それにはあてはまるのかもしれませんね。
↑これも小屋の前で撮影したムグラの仲間です。
ムグラは種類が多くて、丁寧に撮影してないと、これも同定が難しい花です。
調べると、オククルマムグラのようです。
決め手は茎に下向きに毛が生えていることです。
クルマムグラは無毛だそうです。
避難小屋の前には周辺の地図の書かれた看板が立っていて、それによると後山までは片道1時間20分、往復すると3時間はかかりそうなので、時間的に後山まで行くのは無理ですかね。
仕方ない、行けるところまで行ってみましょうと言う話になりました。
↑避難小屋と地図の書かれた看板です。
山頂には11時22分に到着しました。
先ほど出会った四国の山仲間の方たちには山頂は人が多かったと聞いてましたが、時間がずれたおかげか、誰もおらず貸切状態です。
↑山頂標識の周囲に大きな石が四方八方に置かれていて、これはストーンサークル?
腰かけてお昼を食べるにはとても都合が良かったです。
山頂からは氷ノ山も見えていたようですが、雲り空なので、あれがそうかな?という程度。
↑こちらは今から歩いて行こうとしている後山方面です。
さて、一つぐらいは登りたいものですが・・・
山頂出発は11時40分頃でした。
分岐に向けて下っていたら、何やらテンナンショウが見つかりました。
5枚葉のテンナンショウで、テンナンショウは地域ごとに固有の種類があって、普段歩かない地域の山で見ると、同定が難しい植物ですね。
この地域で見られるものにタカハシテンアンショウと言うのがあるので、それではないかと思っています。
↑その後で見かけた、同じテンナンショウと思われるものです。
この個体は花がまだ綺麗でした。
登山道の両側はネマガリダケの笹薮になっていて、その中にホウチャクソウも咲いていました。
11時45分、ここから先は後山方面目指して歩きます。
ほぼ平坦な道で、軽トラックがゆうに走れそうなほど広い道は、四国の縦走路とは趣がかなり違いますね。
↑このような道標が所々に立っているので、距離の目安が容易につきます。
縦走路から見下ろす山麓は、山があまり高くない中国地方独特の、のんびりした眺めになっています。
先ほどまで立っていた駒ノ尾山を振り返る2人・・・。
なだらかな笹原はこれも中国地方の山特有の眺めですね。
四国の石鎚山系や剣山系よりも700mほど低いので、また雰囲気が違います。
広い道のところどころにブナやカラマツが生えていて、これも四国の山とは趣が違います。
後1キロちょっと…行けるでしょうか?
12時10分、取りあえず、鍋ヶ谷山山頂を踏みました。
続いて、粟倉四等三角点を通過します。
平野部の建物がはっきり見えていて、あまり高度感はないですね。
真白な花はサワフタギのようでした。
果実の時期なら、タンナサワフタギかサワフタギか迷うこともないのですけどね。
ブナの実も鈴なり・・・・
今年はクマも喜ぶことでしょう。
ホオの花が縦走路から10mほど外れたところで咲いていて、望遠レンズで引き寄せました。
西の方角に、この高さの山がこの距離で見えているということは那岐山かな?
船木山に向けての最後の登りに差し掛かったようで、縦走路の中ではここがいちばんきつい登りでした。
こんにちは。ムラサキコマノツメは、当地で2年前に一度だけ見ましたが、その後は見られなくなり、幻の花になっています。もう一度見たいものです。
投稿: 多摩NTの住人 | 2015-06-26 21:34
多摩NTの住人様、こんばんは。
ツボスミレの花色が紫色のもの・・・いがりさんの「日本のスミレ」には
記載がありませんが、ムラサキコマノツメと呼ばれているようですね。
私もネットの掲示板などで、聞いたことはありました。
しかし、実際に見たのはこのときが初めてでした。
有りそうで、意外と見つからないスミレですよね。
投稿: keitann | 2015-06-26 23:10