ヒメシャラの紅葉真っ盛りの砥石権現へ、その4、水恋沢、そして山頂へ
あまりの気持ち良さに、うきうき気分で歩きます。
ただ一つ、困ったのは、お腹も空いてきたのですが、まだまだ山頂に着くまではお昼にできませんしね。
↑あちらこちらで見事なブナやヒメシャラを見るたびに立ち止まっては見上げずにはおれません。
かなり下ってきて、この辺りは標高1300ぐらいなので、いちばん見事な紅葉が見られたかもしれません。
ブナ2本が半分落葉し、半分はまだ葉を残した姿です。
この辺りだけは尾根から少し北側は杉の植林になっていました。
全体に黄色く色付いた場所です。
馬鹿尾根というのでしょうか、なだらかな尾根になっています。
↑ここも黄葉がメインですね。
この辺りはブナの紅葉の色です。
ブナが林立している風景もなかなか良いものですね。
またまた見事なシロモジが現れ、この黄金色だけはいつ眺めても撮影せずにはおれません。
紅葉の向こうに見えている山肌は高城山です。
この辺りから眺めるレーダーはかなり上に見えるので、この辺がいちばん標高が低いんでしょうかね。
珍しくコハウチワカエデの綺麗な色が出てきました。
京都のお庭なんかにありそうな色ですね。
道はいつのまにか尾根を外れて斜面を斜めに登っていきます。
山の南斜面に道がついているようです。
これがまた結構な急登で、ふーふー言いながら登ります。
やがて、稜線が見えてきました。
道は再び、稜線の道になるようです。
尾根まで出たら、反対側からこられたパーティーの方たちが、私たちが登ってきた道とはまた別に、そのまま尾根通しに歩いて行かれました。
あちらにも道があるみたいですね。
帰りはそちらを歩いても良いかな?
尾根に出たところにはこんな道標が立っていました。
今、私たちが登ってきた道が「ファガスの森」と書かれた道です。
東砥石権現というのが砥石権現のことですね。
尾根に出たら、あとは割合平坦な道になりました。
ブナの木の間に向こうの山が見えるってのが、いいですね。
ブナ…今年もあちこちのブナ林を歩けました。
もうこの後は一気に山頂に行くのかと思っていたら、何か道標が見えていて・・・・
道標の文字盤が半分なくなっているのですが、この矢印を辿ると水恋沢というところに行けるようですね。水恋沢って綺麗な響きですね。
その前に、ここいらで一休みすることにしましょう。
何しろお腹が減ってしまって・・・・。
10時24分、休憩に入ります。
考えたら、8時過ぎに歩き始めて、まだちゃんとした休憩を取ってなかったような?
もっとも撮影時間が長かったので、それが休憩みたいなものですが・・・。
まずは私が持参してきていたリンゴなどを食べてもらいました。
休憩しながら、目の前に見えている高城山のレーダーをズームしてみました。
1時間ほど前はまだ曇っていた高城山も、今ではすっかり青空になったようです。
休憩の後、ここを少し下ったら展望の良い場所があるというので、下ってみます。
↑こんな看板が立っていて、春にはここはカタクリが咲き、アケボノツツジも咲くんですね。
そういえば、砥石権現のカタクリの写真、見たことがありました。
下っている途中にめちゃくちゃ大きいヒメシャラを見つけました。
しかも、光の関係か、幹も葉っぱも萌えるように紅いですね。
樹高は15mはありそうでした。
ここがPさんが教えてくれた展望の良い場所。
なんと、この岩場にはコウヤマキのでかいのが生えていました。
コウヤマキなんて高野山では見ましたけど、あまり野山に自生しているのは見たことがありませんでした。
コウヤマキを手前に入れて、高城山を撮影します。
山すその辺りの紅葉がこのときは一番見事ですね。
岩場の辺りはシャクナゲも生えていて、この一画だけが緑色です。
岩場を過ぎると、再び紅葉した木々が・・・・。
またまたヒメシャラの巨木です。
これは下る途中で見たのとはまた別の株です。
なんともすごい枝ぶりですね~。
斜面をえっちらおっちら登って、再び、登山道のある尾根筋に出ます。
キノコもついていますが、これはたぶん食べられないでしょうね。
ここにも綺麗に色付いたヒメシャラ・・・。
この株はスマートでヒメシャラと言う名にぴったりです。
再び、登山道に戻り、今度こそ山頂目指して登ります。
登りの途中で、今まで見えなかった山なみが見えてきました。
形や方角から考えると、どうやら矢筈方面みたいです。
最後の急登にはロープが張ってくれてありました。
吉野川方面や阿讃山脈も見えてきました。
標高差1000m近くあるんでしょうか?
眼下には神山の家々がえらくはっきりと見えています。
11時3分、砥石権現山頂に着きました。
最後の登りは、心配したほど長くなく、意外と簡単につきました。
砥石権現って聞いたことあるなあと読み進んできたら、
岳人の森から登山道を作ったと、オーナーが言われていた山だったんですね。
ブナの原生林が兵庫県では氷ノ山にありますが、紅葉の時季には行ったことがありません。
ヒメシャラという木もでんと枝を広げて、幹の色と言い、存在感がありますね。
花が咲くのですか?
投稿: 703 | 2015-11-08 22:36
703さん、こんばんは。
そうです。岳人の森の方が道を切り開いたそうですね。
入山料をお払いしないといけないそうですが、春はアケボノツツジが、秋には
紅葉が素晴らしいようです。
私たちが登山口にしたファガスの森周辺も手つかずの自然林だそうで、素晴らしい
です。
ブナは大山方面に行けば、いちばん簡単に見られて素晴らしいですが、そちらからでは
少し遠いでしょうか。
ヒメシャラは庭木としても今はポピュラーですが、オープンガーデンされている
703さんでもご存じないですか?
ナツツバキの花はシャラの花と呼ばれますが、それを小さくしたような白い花が咲くので
ヒメシャラです。
投稿: keitann | 2015-11-09 22:21