高知でムラサキセンブリ散策そして南嶺を歩く、その3、ヤナギノギクほか
ムラサキセンブリの自生地である蛇紋岩地ではもちろんその他の花も咲きます。
この時期に咲く花としてはヤマラッキョウとヤナギノギクが主なものになります。
ヤマラッキョウは香川のムラサキセンブリ自生地でも一緒に咲いていますが、香川ではヤナギノギクではなくその母種であるヤマジノギクが同じ場所に咲きます。
今年はヤマジノギクを広島の山でもたっぷり見たので、変種であるヤナギノギクのほうも、しっかりとみてきました。
↑ヤナギノギクはムラサキセンブリよりもほんの少しだけ花期が早いと見え、いつもムラサキセンブリの見ごろの時期に訪れるとヤナギノギクは終盤の姿です。
今年は特に訪れるのが早かったので、ヤナギノギクはすっかり終わっているかと思いましたが、それでも場所によっては↑のようにまだ茎や葉が緑色をしている姿を見られました。
私のカメラの設定もありますが、ヤナギノギクの背景はこういう荒涼とした場所が多いです。
花の色が白っぽい個体も見かけました。
↑この個体などは茎も葉も茶枯れたようになっているのに、花だけは鮮やかな色で咲いているのがちょっとアンバランスな雰囲気です。
ムラサキセンブリとツーショットで咲いていたヤナギノギクです。
ヤマラッキョウもあちらこちらで花盛りです。
香川の山でヤマラッキョウを見たのは10月31日のことですから、同じ四国でも花の時期が一ヵ月近くずれています。それだけ、高知は暖かいということですね。
まだツリガネニンジンも咲き残っていました。
ツリガネニンジンと同じく秋の花…ワレモコウもあちこちでまだ綺麗な状態のものが見られました。
ウメバチソウはさすがに終盤でした。
無理もない・・・もうすぐ12月になろうという時期なんですから・・・・。
ヤマハゼなのかハゼなのか?
これだけが真っ赤に紅葉していますが、丈がわずか50センチと小さい株しか見ませんでした。
蛇紋岩地ゆえ、貧栄養のために大きく育つことができないのかもしれません。
背景の紫はムラサキセンブリの色です。
蛇紋岩地散策も終盤に差し掛かった頃、空を見上げると飛行機雲・・・。
瀬戸内側は曇っていても、トンネルを抜けて高知側に出ると青空だったということが、冬場は多々あります。
その青空背景に来春の花芽をあげているトサミズキも見かけました。
これも高知の蛇紋岩地の固有種です。
我が家にもトサミズキを植えていますが、花芽は上がっているものの、これほど落葉は進んでいません。
今回、この場所で初めて見かけたのが、ウメモドキと思われる赤い実でした。
絵になる果実ですね。
少し離れた場所で多く見かけたのがサネカズラの赤い実です。
高知ではこのサネカズラもずいぶん良く見かけます。
さて、蛇紋岩地の散策を終えたら、今度は山登りにかかりますが、今回はどこの山に登りましょうか?この時点では、まだ登る山は決めていませんでした。
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