高知でムラサキセンブリ散策そして南嶺を歩く、その6、皿ヶ峰
そのまま歩けば鷲尾山に向かうのですが、道標の立っている分岐からは上へ登っていきます。
皿ヶ峰は標高200mもないそうですから、登りと言ったって、大した登りではないはずです。
↑嬉しいことに、ここまでくるとリュウノウギクが咲いていました。
さすがに11月末となれば、めぼしい花は咲いてないだろうと思っていたのに、大好きなリュウノウギクがまだ咲き残っているんですね。
↑そして、分岐の道標の下には大きな岩が見えていて、Pさんがあれはたぶんライオン岩と教えてくれました。
ライオン岩…どこかで聞いたような気がします。
眼下に市街地が良く見えていて、とても気持ちの良い場所になっています。
岩の上に上がればもっと良く見えるでしょうが、この日はさすがに時間もあまりないので、すぐに皿ヶ峰方面に登ります。
あれ?
これはヤマジノギクのような?
それにしても、小さな株でした。
リュウノウギクにしてもヤマジノギクにしても、香川の里山では一ケ月前に見ているのですから、高知の低山がいかに暖かいかと言うことでしょうね。
この日も、すでに暑くて、首に巻いたマフラータオルで汗を何度もぬぐっています。
↑ツツジの狂い咲ですね。
見晴しのよい丘の上みたいな場所にお墓を建ててもらって、ご先祖様も喜んでいることでしょうね。
お墓の後方に見えているのが鷲尾山や烏帽子山のようです。
この辺りもツリガネニンジンがいっぱい咲いていました。
草丈15センチぐらいの可愛いリュウノウギクです。
まだ咲いたばかりのようで、花も初々しいですね。
山頂に着きました。
時刻は12時10分です。
この日はムラサキセンブリ散策の間もその後も、ほとんど行動食を取ってないので、お腹がペコペコです。
ベンチのすぐ前に三角点のようなものが見えましたが、これは標高点だそうです。
あ、そうそう、山頂に着いたとき、目の前の空中でホバリングしている鳥がいました。
トビを小さくしたような鳥で、どうやらハヤブサだったようです。
望遠レンズを急いで出して撮影しておけば良かった・・・・。
↑のはトリミング画像です。
お昼を食べながら、展望を楽しみます。
市街地の北側に聳える山々は標高1000mを越える山も多く、山好きにはなかなか楽しい眺めです。
こんなものも目につきました。
山頂のすぐ近くで咲いていたのですが、どうやらガマズミみたいです。
こんな赤い実がなってましたから・・・。
実はともかくとして、今頃ガマズミの花が咲いてるんですね~。
さすがに高知と言うべきか、それとも今年の11月が異常に暖か過ぎたのか?
この後、私たちが登った方角とは違う道から、女性が1人登ってこられました。
南嶺は市街地に近い山なので、あちこちから登山道がついているようです。
墓地にもなっているので、お墓参りの人が古くから歩いていたせいもあるんでしょうね。
高松で言うと、峰山や浄願寺山のような感じの山です。
ところで、その女性ですが、厚手のセーターの上からダウンジャケット、首には毛糸のマフラーと言う真冬の格好をしてらっしゃいました。
思わず「暑くないですか?」と声を掛けたら、前日は風が強くてとても寒かったので・・・ということです。高知でもそんなことがあるんですね。私たち、良い日に来たようです。
↑その女性が教えてくれたのですが、山頂に一本だけ生えている木はタブノキだそうです。
皿ヶ峰は草原のやまになっているのですが、後でお会いした高知の方のお話では、昔は山焼きされていたようで、そのために木がほとんど生えてないんだそうです。
お腹も満ち足りて、もとの分岐へと下って行くと、浦戸湾方面が良く見えて、とても気持ち良いです。
分岐には12時40分に帰ってきました。
さあ、これから鷲尾山を目指します。
keitann様 こんにちは
寒がっている今、この記事を読んで、まるで別世界ですね。
まだ咲いている花が随分たくさんあると思いました。
ツリガネニンジンの群舞を11月28日に未だ見ることができるなんて、随分不思議な花模様ですね。
面白かったのは別の方角から登って来た女性登山者の服装のことですね。
何故、その時の状況に即した服装に切り替えないのか、その頑なさに思わず頬が緩んでしまいました。
でも、一人で歩かれているなんて、余程の山好きなのでしょうね。これからの伸びしろはまだ沢山ありそうですね。
市街との眺めと、その背後の1000m級の山の連なりもそれらしい素敵なものでした。
投稿: ぶちょうほう | 2015-12-06 11:50
こんにちは。ぶちょうほうさんも触れていらっしゃいますが、ツリガネニンジンが今頃まで見られるとは、やはりそちらは暖かいんですね。タブノキは山焼きを免れたんでしょうかね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2015-12-06 15:10
ぶちょうほう様、こんばんは。
この日の高知訪問の後はまたちょっと冷たい風が吹いていたのですが、訪れた日は
穏やかな天気で、ずいぶん暖かだったです。
咲いている花がいろいろあるのは、高知ならではですね。
今日は香川の里山歩きをしてきましたが、咲いているのはシマカンギク、狂い咲の
スミレぐらでした。
瀬戸内側と高知の太平洋岸沿いとでは、同じ四国でも気候や気温はかなり違うよう
です。
ツリガネニンジンは草刈された後にまた伸びてきた株かも知れません。
11月がずいぶん暖かだったので、その後もすくすく成長したんでしょうね。
山頂で出会ったt乱読の女性の方の服装には私も驚きました。
いくら前日が寒かったとはいえ、その日は防寒具はまったく要らず、それでも汗を
かくほどの気温だったのです。恐らく20℃近かったと思います。
山登りをされない方は、その時の気温に合せて衣服調節をこまめにするという観念が
あまりないのかもしれませんね。
この南嶺という山は、山歩きされる方ばかりでなく、散歩のような感じで綺麗る人も
多いようです。標高もこの皿ヶ峰だけなら100m台ですから、普通の人でも充分に
来られる山ですから・・・。
女性一人でも怖さを感じずに登れるような明るくて開放的な山ですから、そういう山を
歩いていて、次第に高い山に登るということも考えられますね。
眺める風景は素敵なものでした。
機会があれば、時間切れで登れなかった烏帽子山なども次回は登ってみたいです。
植生的にも面白そうな山でしたよ。
投稿: keitann | 2015-12-06 22:44
多摩NTの住人様、こんばんは。
今日も香川の里山歩きでしたが、香川の里山ではさすがにツリガネニンジンは
もう見られないと思いますが、ヨメナは咲いてましたよ。
高知や徳島の太平洋側は四国の中でも特別に暖かいところですね。
同じ四国でも香川とは秋の花も一ヵ月近く咲く時期がずれていると感じました。
ほんとですね、タブノキは山焼きを免れたんでしょうか。
それとも、かなり前から山焼きはされてないということですから、その後に生えて
きたのかもしれません。
南方系の木は大きくなるのも早いですから・・・。
投稿: keitann | 2015-12-06 22:49
keitann様、こんばんは。
久しぶりに拝見!高知へようこそです。
寒暖の差が余りにも大きく老体はついていけてません(笑)
丁度穏やかな日にPさんといらしたのですね。
皿が峰は手軽に歩ける低山です。
4年ほど前には大きなダイサギソウカが咲いたのですが何故だかお隠れになってしまいました。
ムラサキセンブリはどうやら我が家から5分ほどの場所で見られたようですね。
今年は白が多くあり、別の里山では可愛いピンクを何度も見に行き楽しませてくれました。
高知はAnother-countryだと有る方のことばですが
四国山脈に挟まれた陸の孤島と言ったところでしょうか・・・
投稿: misa | 2015-12-06 23:49
misaさん、こんばんは。
毎年のことですが、晩秋~早春にかけては高知へたびたびお邪魔しています。
今年は束の間寒い日があるかと思えば、ずいぶん暖かい日が合ったりと、気候が
はっきりしませんね。
高知にお邪魔した日は予報では飛び切りの晴天と言う訳ではなかったですが、蓋を
明けてみたら結構良い天気になってくれて楽しめましたよ。
皿ヶ峰は標高的にも100m台で登りやすい山ですね。
お墓参りのついでにお散歩と言う感じでしょうか。
何より、見晴らしが良くて市街地が良く見えるので、歩いていても気持ち良いですね。
後で知ったのですが、珍しい植物もあるようですね。
ムラサキセンブリの自生地、そうですか、misaさん宅から近いんですね。
高知でもあの場所は、香川からも比較的簡単に行けて助かります。
あれだけの株数が咲くと、中には色変わりなどの変わった個体もでてくることでしょう。
確かに、高速高知道のいくつものトンネルを抜けて太平洋側に出てくると、天気も海も
土地の人たちの性格もまったく違うのが面白いですよね。
投稿: keitann | 2015-12-07 22:49