山肌を白く染めるタムシバを見に鬼ノ城山へ、その8、岩屋の大桜
大桜は驚くような大木でした。
醍醐桜やその他の有名な一本桜と比べれば、それほどでもないかもしれませんが、私は一本桜を見に行くことがあまりないので、タムシバを見られた上にこれだけの山桜を見られただけで大満足でした。
↑下から見上げると、望遠レンズでも花が遠くに見えるほど巨大な木です。
おまけに幹も一本ではなく、黒々とした幹が何本もあるのですね。
圧倒されました。
こんなに見事な桜なのに、見に来る人と言っても私たち以外に誰もおらず不思議なほど。
大桜を撮影する時間帯は運よく青空が広がってくれました。
この日は午後からは曇りがちだったのですが、このときだけは青空でした。
大柄なPさんが大桜の株もとに立ってくれましたが、Pさんが小さく見えるほどです。
近くに説明板があって幹回りが3mとありました。
説明板に写っている古い民家は今は取り壊されたようで見当たりませんでした。
これからの行程もまだまだ残っているので、名残惜しいけど最後の撮影です。
でも、この大桜は無理してでも見に来てほんとに良かった・・・
先ほどの分岐まで引き返し、今度は巨岩巡りです。
先ずは鬼の昼寝岩です。
あれ?
棚田の田んぼの中に、大きな岩が見えています。
変わってるね~と話していたら、どうやらこれが鬼の昼寝岩のよう・・・。
岩の横に梯子がついていて登れそうですが、足元がぬかるんでいるので、見るだけでパスしました。
今度は鬼の差し上げ岩に行くようですね。
歩いているとここでもタムシバがそこここに見えています。
やがて、こんな建物のところに出ました。
これは何でしょう?
岩屋の説明があるので、この辺りが岩屋なんだと納得。
この辺りでも標高は300m以上はあるようで、眼下には↑のような眺めが広がります。
馬頭観音まで行きたいというPさんの願いで、この階段を上がります。
私も馬頭観音なるものはいまだに見たことがなかったので、興味津々です。
こちらが岩屋観音院でしょうかね。
建物から10mほど離れたところに、岩が見えてきました。
これが鬼の差し上げ岩に違いありません。
この先もずっと登りになっていて、いろいろな巨岩を見ながら登るようになっています。
途中で、タムシバの森方面のタムシバ群落が見えましたが、とても綺麗でした。
道のすぐ傍らにも見事なタムシバの木が・・・
もう青空でないのがちょっと残念です。
ここで初めて、馬頭観音と書かれた道標が出てきました。
13時33分、馬頭観音到着。
馬頭観音って馬の頭をした仏像かと思っていましたが、そうではなく、馬の飾り物が仏様の頭の上に乗っかっているんですね。
馬頭観音からの展望も素晴らしいものでした。
ここからは北西の方角が見えていると思われますが、こちらの方角は山桜のピンクが見事です。
集落などは見えず、山また山です。
あの山桜に近づくにはヤブ漕ぎでもしない限り不可能みたいです。
馬頭観音から先は犬墓山経由でビジターセンター(今はウオーキングセンター?)を目指します。
岩屋休憩所経由でも良かったのですが、Pさんの好きな方を歩いたら?ということで犬墓山を目指します。
ここではヤブツバキの落花を背景にシハイスミレが咲いていたので、パチリ。
こんなに花つきの良い株もありました。
葉の裏の紫が見えていますね。
なので紫背(しはい)スミレです。
犬墓山を目指して登っていると、ここでもまばらですがタムシバが咲いてました。
時間が推してきているので、急ぎ足で歩きます。
山頂手前から鬼ノ城の西門が見えていたので撮影するPさん。
一旦、ビジターセンターまで下ったら、今度はあの西門目指して登るのです。
犬墓山は山頂表示がなかったので、せめて三角点でもと言うことで見つけた三角点です。
ビジターセンターへの下りでもシハイスミレが可愛く咲いてました。
ほんとにシハイスミレの多い山ですね。
14時20分、ビジターセンターの駐車場が見えてきました。
今まで静かな道をずっと歩いてきましたが、久々に人くさい場所に出てきました。
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