山肌を白く染めるタムシバを見に鬼ノ城山へ、その7、ショウジョウバカマ
お昼を食べて元気が出たところで、後半の歩きを頑張らねば・・・。
お昼休憩を終えて再び歩き始めたのは12時10分のことでした。
奥坂休憩所からの急坂を登るときは暑くて暑くて汗がだらだら流れたのに、この辺りまでやってくると、陽射しも弱くなったせいか、空気がひんやりと心地よいです。
3月1日にYさん夫妻と登った時に、お天気や気温も鬼ノ城山の南側とタムシバの森辺りとではかなり違うと教えていただきました。なるほど、4月2日の歩きでも、そのことを実感しました。
↑遠景のタムシバを後ボケにして山桜を撮影してみました。
山桜とタムシバのツーショットは四国ではなかなか見かけることもない、珍しい光景です。
↑お昼休憩をした場所の手前に分岐があったので、てっきりここがせせらぎ十字路方面への分岐と思い込み、たどっていきます。
ところが進むにつれて、前回歩いたときには進行方向右手に棚だが見えたのに、進行方向左手に棚田が見えてきて、道を間違っているのに気づき、慌てて引き返します。
結局、この道は棚田の持ち主の方が利用されている農道か作業道のようなものだったのだと納得。
車道を岩屋方向に歩いていくときに見かけたスミレです。
ヒメスミレのようですね。
結局、休憩場所から岩屋方向にほんの数分歩いたら、せせらぎ十字路方面への分岐がありました。道標には重田池と書かれていますが、この道を辿るとタムシバの森や重田池方面に出ます。
道標のすぐ上には真っ白にアセビの花が咲いています。
それにしても、たった一ケ月前に歩いたばかりなのに、道を間違えるのですから、人について歩くと、記憶も曖昧なものですね。
今度は記憶通り、棚田が進行方向右手に見えてきたので、大丈夫。
前回歩いたときは地元の方がシイタケ栽培用の木をチエンソーで切る作業をされていましたが、この日は誰もおらず静かなものです。もちろん、山歩きをされている方も皆無です。
以前歩いたときに、この辺りにはショウジョウバカマが多いなと思いながら歩いたのですが、案の定、花が咲いています。
四国でもちょっとした山地などで咲くには咲きますが、岡山は緯度が高いからか、四国よりももっと無造作に咲いてますね。車散策をしていても良く見かける花です。
陽だまりではヤブツバキが気持ちよさそうに咲いてます。
花色がピンクのヤブツバキも・・・・。
そして、この辺りでも株数はそう多くありませんが見上げると真っ白なタムシバの花。
まだ蕾が多いです。
この辺りは気温が低いのがよくわかりますね。
12時半丁度に、せせらぎ十字路へと差し掛かりました。
タムシバの森や重田池方面への分岐になっています。
前回はこの分岐をタムシバの森方面へと歩き重田池を周回して帰ってきましたが、この日は西へと向かい、鬼の昼寝岩や大桜方面へと歩きます。
道標に「岩屋の大桜」とありますが、その方角に直角に曲がります。
真っ直ぐ行くと重田池、右に行くとタムシバの森です。
せせらぎ十字路から先は、初めて歩く道です。
樹林帯の中の歩きとなりますが、結構、高い木が多く、タムシバも周囲の木に負けまいとずいぶん樹高の高い株が多かったです。
↑常緑の木々の間から背を伸ばして咲いているタムシバ。
樹林の下では、大きく繁ったウラジロをここでも見かけました。
ヤブツバキが時折咲いていて、目を楽しませてくれます。
この辺りには鉄塔があるようで、保線路も通じているようです。
なんとも綺麗なヤブツバキの花でした。
上を見上げれば、タムシバの真っ白な花。
行く先々でいろいろな花が咲いていて、ほんとに飽きることがありません。
樹林の下では、数は多くありませんが、シハイスミレもまた出てきました。
ヤブツバキの落花もまた美しく・・・・・
常緑樹の中でひときわ目立つのは山桜の葉の綺麗な色でした。
大桜と鬼の昼寝岩との分岐にやってきました。
時刻は12時43分。
私たちは鬼の昼寝岩方面へと歩く予定ですが、大桜はそれとは別方向で、少し寄り道になるのですが、大桜とあれば花好きな私たちが見ない訳にはいきませんね。大桜まではコースタイムでは3分となってますので、行くっきゃありません。
坂道を少し登って行くと、なるほど山桜の大きな木が見えました。
けれども、大桜はこれよりまだ先にあるようです。
なおも登って行くと・・・
ちょっとした尾根に出ました。
木々の間からタムシバの白い花をここでも見ることができました。
尾根伝いにほんの少し歩くと、やがて巨大な山桜が見えてきました。
これが岩屋の大桜にちがいありません。
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