サラサドウダンが咲き始めた那岐山へ、その3、アズキナシとウラジロノキ
ほんの5分ほどの休憩ですが、休憩を取ることで気分がリフレッシュしますね、
さて、今度こそは大神岩までは登らなくては・・・。
↑休憩した場所からほんの少し歩いたら山頂方面が見えてきました。
登山口から眺めたときには、山頂付近の稜線がずいぶん高い位置にあって標高差700mぐらいあるかな~と思ったのですが、いくぶん山頂が近づいたというところでしょうか。
歩いてきた道を振り返るPさん。
岡山の山って、こんな感じの山が多いかな?
登山道沿いにヤブデマリの花が見えたので撮影します。
ヤブデマリは四国ではそれほど見ない木なんです。
小さなアカネ科の花はオククルマムグラかな?
休憩場所から5分ほどのところに、水場がありました。
登山道の法面からパイプが見えていて水が流れています。ご親切にコップまでおかれていました。
持参した水分が500mlしかない私は、ここでコップ一杯の水を美味しくいただきました。これで山頂まではなんとか大丈夫でしょう。
4年前に登った早池峰山にもこんな水場があったな~と思い出しました。
Pさんが見つけてくれたフタリシズカです。
まだ咲き始めらしく、咲いている花はここでしか見かけませんでした。
えらく明るい場所で咲いているタニギキョウも見かけました。
いつもは薄暗い場所で咲いていて撮影に難儀しますが、こんなの珍しいですね。
後ろのほうから何やらがやがやとにぎやかな声が聞こえるので、私たちは立ち止まって先に行っていただくことにしました。岡山から来られた10人ほどのグループの方で前夜は「山の駅」で宿泊されたとか。うち一人の方が、なんと縫いぐるみみたいなワンちゃんを抱っこして登られていました。なんと贅沢なワンちゃんですね。
道は九十九折になっていて、カーブではまたまた山頂方面が見えてきました。
新緑の色合いをした山頂方面までは標高差にしてまだ300mぐらいはありそうですね。
小さなチゴユリの花も一輪見かけました。
↑これはシソバタツナミソウみたいですが、花はまだ咲いていません。
ナナカマドの白い花は咲き始めています。
もうそんな季節なんですね。
この後、白い花を咲かせた樹木が出てきたのですが、こんな木、見たことないな~と思っていたら、後でわかりました。ウラジロノキなんですね。
樹林帯の中を登るようになれば、大神岩までもうちょっとです。
ダンコウバイらしき幼木の葉が見えて、こんなに標高の高い場所でもダンコウバイが自生するのかと、ちょっと意外でした。
すでに花の終わりかけたニシキゴロモです。
岡山の山ではときどき見かけますね。
ツボスミレもまだ咲き残っていました。
10時9分、大神岩に着きました。
ここは標高がジャスト1000mで、覚えやすいです。
途中で先に行っていただいたグループの方たちが思い思いに休憩されています。
抱っこされていたワンちゃんも休憩中は自分の足で歩いていました(^_^;
大神岩は山麓の眺めが素晴らしいので、是非とも岩の上に立たなくては・・・。
この日は気温がぐんぐん上がったようなので、残念ながらちょっと霞んでますね。
3年前には満開だったカマツカの花がほんの1~2輪しか咲いていません。
やっぱり、3年前より時期的に早く来ているので、花は正直ですね。
よく見ると、岩の前にカマツカではない白い花も咲いています。
この花は?
見たときには思い出せなかったのですが、帰って調べるとアズキナシみたいですね。
アズキナシといえば、剣山系で笹原の中に咲いている印象が強くて、こんな場所で咲いているとアズキナシとはわかりませんでした。
葉脈が目立つ葉をしていますね。
シベが目立つ白い花はカマツカの花とも似ていて、バラ科の花はどことなく共通点があります。
そろそろ出発しようとして、岩から降りて道標の近くまで来たら、またまたアズキナシが咲いている・・・・とそのときは思ったのですが・・・
ブログをアップするだんになって、よく画像を見たら、こちらはどうやらウラジロノキのようです。葉の裏が白いですね。
それに花柄にも細かい毛があるらしく白く見えます。
こちらは大神岩の近くで咲いていたアズキナシです。
花柄は白くありません。
いや~、こんな近くによく似た二種類の花が咲いているなんて、ほんと紛らわしいですね。
樹林の中を登るときに見かけた、よくわからなかった木の花はウラジロノキの花だったと、今になってようやくわかりました。
↑大神岩周辺に立っていた、那岐山の植生について書かれた案内板にもウラジロノキという記載がありますが、これがヒントになりました。
10時20分、休憩を終えて、今度こそ山頂を目指して登っていきます。
そして、もうすぐサラサドウダンも見られるはずです。
↑赤いテープで囲った場所にはササユリの株がありました。
たぶん草刈りなどで刈ってしまわれないように、テープで囲ってあるのでしょうね。
私たちの歩きもゆっくりですが、私たちの少し上をやっぱりゆっくりと、ご夫婦連れの方が登っておられました。このご夫婦は鳥取から来られたそうです。
私たちと同じように、今年は花が早いので、もしかしたらサラサドウダンが咲いているかも知れないと思い、登りに来られたとか。
誰しも考えは同じですね。(^_^;
keitann様 こんにちは
この記事のものは小生が三河の山歩きをして見かける花がたくさん出てきています。
もっともアズキナシの木とウラジロの木はそれと注意してみることもなくて、あまり見かける機会もないのです。
カマツカの木もどこにでもある木の筈ですが、この峻別も厄介ですね。
そんなことよりも山全体を見た時に浅緑の木の葉の下を、明るい光の中、歩く楽しみが一番かもしれません。
そして、稜線に出た時の山岳景観ですね。今回はやや霞んでいますが、それでも胸がすっきりしたのではないでしょうか。
山に愛玩動物を連れてくる気持ちはよく判ります。小生も愛犬が存命中にはそうやったことがありますが、途中からそれをやらなくなりました。
やはり、自然保護の観点からは罰点なのでしょうね。
投稿: ぶちょうほう | 2016-06-19 20:40
ぶちょうほう様、こんばんは。
5月末と6月半ばに二度も上京したので、最近、ブログの更新がずいぶん
遅れていて、今頃まだ5月の記事をアップしています。
おっしゃるように5月の山歩きは何といっても新緑のすばらしさに尽きるのでは
ないでしょうか。
花もさることながら、その背景が若々しい緑なのが気分爽快になる理由なんでしょうね。
5月~6月はアズキナシ、サワフタギ、カマツカ、ウラジロノキなど白い小花を
咲かせる木が多くて、同定に悩みます。
何年かかけてゆっくりと木の名前も憶えられたらと思っています。
山へ動物を連れてくるのは時たま見かけますね。
昨日もハードな山歩きなのに小型の犬が登ってきたので驚きました。
私自身は公園程度には連れて行ったことがありますが、今では飼い犬も死んでしまい
山に連れ歩くこと自体ができません。
人に危害を加えなければ、声高に反対することもないと思います。
投稿: keitann | 2016-06-19 22:42