サラサドウダンが咲き始めた那岐山へ、その6、ウラジロウツギ
沢に沿って下るようになれば、後は樹林の中の下りなので、涼しいものです。
Pさんが何か小さな花を見つけたようです。
↑小さなクワガタソウの仲間で、いつも西赤石で見ているコクワガタのようですね。
今年は西赤石も途中までしか登らなかったので、コクワガタもこれが初見です。
小さな流れのほとりに見える岩には黄色い花が着生していて、これはどうやらヒメレンゲのようですね。5月にYさんご夫妻と岡山の山を歩いた帰り道、車道から沢に咲いている黄色い花が見えたのですが、どうやらしれもこのヒメレンゲだったようです。四国だとある程度標高の高い場所でしか見ませんが、緯度が高い分、中国地方では標高の引く場所でも見かけるようです。
まだ沢の源頭部なので渡渉といってもこんなお手軽な渡渉です。
13時29分、Aコースとの分岐点を通過します。
鳥取の単独男性にお尋ねしたら、Aコースも道はしっかりしているとのことでした。
3年前に歩いた時も印象に残っていたシダの道です。
ヒノキの林の下で大型のシダが群生している光景は四国ではあまり見ないな~と思ったものですが、今回も印象深く感じました。
50mほど前を鳥取の男性が歩かれています。
タニギキョウのちょっとした群生です。
うまい具合に光が少し当たってくれていました。
これはエイザンスミレの葉っぱかな?
ヤブデマリもようやく近くで見ることができました。
葉脈が目立ってますね。
鳥取の男性に「ギンリョウソウが咲いてますよ」と教えていただいて撮影しました。
登りで見かけたギンリョウソウよりもきれいでした。
これも記憶に残っていた小さな滝。
コケイランは記憶していた場所とはちょっと違う場所で咲いていました。
14時8分、登山口まで戻ってきました。
後は車道歩きです。
車道沿いに咲いていたミミナグサ。
在来種のミミナグサは今では山地でしか見られないですね。
車道から振り返ると、先ほどまで歩いていた山頂方面がかなり上のほうに見えています。
あんなところから下ってきたんですね。
いつもながら、よく登ったと思います。
登山口周辺ではタニウツギが真っ盛りです。
午後に入って日差しも強くなったので、ピンクがまぶしいばかりでした。
途中「蛇渕の滝」を見ようと鳥居をくぐりました。
前回来たときは滝はパスしたのですが、今回は時間もあるので見ることにします。
遊歩道をほんの少し下ったところに滝見台にようなものがありました。
滝自体はそれほど大きな滝ではありませんでしたが、夏場は涼を取るには良さそうです。
滝から駐車場まで道があるようなのですが、見当たらないので、いったん車道へと出てみます。
車道へと出てみたら、山頂まで抜きつ抜かれつで歩いてきた親子連れの4人がちょうど下っているところでした。小さな子供たちもちゃんと自分の足で下ったようです。
よく頑張りましたね。
ところで滝から駐車場に通じる道はどこ?
もう一度、鳥居をくぐって、今度は下のほうを見てみたらありました。
下へ向かっている遊歩道が通じていました。
すぐ下に堰堤のようなものがあって、流れの前で白い花が咲いています。
そうそう、これが3年前にも見ているウラジロウツギですね。
ちょっと珍しいウツギのようで、岡山県でも準絶滅危惧種となっているようです。
3年前にはもっと上のほうで見ていたのですが、今回の訪問は時期が早かったので、3年前の場所では咲いていませんでした。
細長い葉が特徴ですね。
花もウツギより綺麗だと思いました。
ここでも流れの中にある岩にはヒメレンゲがびっしりと着生しています。
駐車場には結局14時40分に戻ってきました。
朝はほぼ満車だった駐車場もこの時間には2台ほどしか見えませんでした。
帰宅時間を意識して歩いたおかげで、このぶんだと18時には帰宅できそうです。
暑さで体がほてっていたので、登山口から車で5分とかからない山の駅で休憩してから帰ることにします。
ソフトクリームを食べようかと考えましたが、考え直してラムネを飲むことにしました。
膝の痛みのためには甘いものはちょっと我慢でしょうか。
この日は山でもまずまず気温が上がったのですから、山麓は暑かったと見えます。
子供たちが早くも水遊びをしていました。
休憩後、帰り道は高速を利用せず岡山インターまで下道を利用したのですが、自宅到着はそれでも18時とちょうどよい時間の帰宅となりました。
まだ足が完全復帰とはいえないまでも700mの標高差を上り下りしたのは、ちょっとした自信になってサラサドウダンのお花見以外の成果もありました。
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