7月の寒風山に登る、その3、イシヅチボウフウそして山頂へ
いつもなら瓶ヶ森が見える展望台もガスで何も見えないので仕方なく、登山道へ引き返します。
次第に岩の多くなった登山道を登っていると、セリ科の白い花が咲いていました。
↑セリ科の花ずいぶん多くて、どれも同じような花が多いし見分けが難しいです。
エット・・・ウバタケニンジンとも違うようだしツルギハナウドでもないみたいだしと、頭の中でセリ科の花をいろいろ思い浮かべますが、どうも思い出しません。
こういうときは全体像や葉っぱを撮影するのが大事なので、葉っぱを撮りました。
帰宅して調べたら、寒風山にはイシヅチボウフウが咲くのでした。
イシヅチボウフウというと8月の石鎚山で咲き残りを見ていますが、見ごろの姿を見たことがなかったのでわからなかったんですね。
それに寒風山にイシヅチボウフウが咲くというのも、今まで知りませんでした。
季節を変えて訪れるというのはやはり大事なことですね。
この花もガンピみたいだけど?どこが違う・・・。
調べてみるとミヤマガンピでこれはソハヤキ要素の植物なんですね。
ガンピやコガンピは低山や山裾の植物で、なじみ深い植物ですが、ミヤマガンピは初見の植物のような気がします。
熱心に撮影されているPさん・・。
その後、登山道横の岩にはホソバシュロソウが咲いていて、これは東赤石や剣山でおなじみの花です。
とはいえ、6月の東赤石ではメモリー切れとなってしまい撮影できてないので、ここで見られて良かったです。
同じ岩に、イワキンバイも可愛い株が着生してました。
これは今年に入って東赤石でも石墨山でも見ています。
登山道からちょっと下を覗き込むと綺麗なブルーのヤマアジサイも咲いていました。
10時26分、Hさんが設置した道標が見えてきました。
梯子場の手前に立ててあるものです。
今までは25分としてあったのを35分と変更されたとか。
これは私たちみたいにゆっくりペースで歩く者にとっては実態に近い数字ですね。
↑梯子を下っていると、横に見えたこのイチゴは?
これは名前を憶えていました。
ミヤマモミジイチゴですね。でも、いつもどこで見ているんだろう?と思って、自分のブログ内を検索してみたら石鎚山で見ているんですね。
今回は赤い実はまだ見ることができず、花の終盤を見ました。
梯子場の辺りは寒風山でもガスがたまりやすい場所だと思います。
天気が悪いと、薄暗いですね。
↑もうすぐ咲きそうなタマガワホトトギスの蕾でしたが、ちょっと来るのが早すぎたかな?
これはモミジガサの花芽みたいです。
石墨山では前の週に咲いてましたが、寒風山のこの場所は標高1600以上はありますから・・・。
足元に白猪花がいっぱい落ちていたので、もしかしてと見上げたらやっぱり・・・
ヒメシャラの花がまずまずの高さで咲いていて、何とか撮影できました。
ヒメシャラの木はヒメとはつくものの結構な高さになるので、花の撮影はかなり難しいのですが、この日はラッキーでした。
樹林帯を抜けると、山頂まですぐですが、やっとオトギリソウの仲間が出てきました。
それまでも葉っぱや咲き跡は見てましたが、花はここで初めて見たのです。
タカネオトギリソウのようですね。
雨に濡れて、シベがくっついてしまって、タカネオトギリソウの特徴があまり出てません。
雨で冴えない花も多いですが、代わりに草についた露がとても綺麗でした。
特に細い葉っぱについた露は芸術的なぐらい・・・。
モリイバラも山頂付近まで登ってくると、まだまだ初々しくて・・・
シモツケの蕾に着いた水滴も素晴らしい・・・
秋の花、ミヤマアキノキリンソウもこんなにいっぱい花芽を上げていました。
あれまぁ、ギボウシの花も山頂直下で咲くんですね。
半分、実になりかけたドウダンにも水滴がついています。
まだこんなにたくさん咲いている株もあって、今年はほんとにあちこちでドウダンの花を見ました。
ササの中から花芽を上げているのはノギランみたいですね。
真っ白なモリイバラ・・・。
うっすらとガスがかかった中、最後の登りを登ってくるPさん。
11時8分、寒風山山頂に着きました。
寒風山の山頂に誰もいないなんて珍しいですね。
Pさんも少し遅れて登ってきました。
ほんとなら、後ろには伊予富士が見えるはずですけど、辺りは白いです。
こんにちは。登頂はお疲れ様でした。真っ白な風景は残念でしたね。セリ科の植物は難しいですね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2016-07-27 07:52
多摩NTの住人様、こんばんは。
わずか2時間半ぐらいで登れる山なので、さすがに山頂は踏まなければと
思いました。
セリ科の植物はアルプスに行ってもオオサカモチやシシウドなどよく似ていて
見分けに困ります。
あとシソ科、キク科、セリ科・・・これがドンピシャわかるようになれば
いうことなしなんですが(^_^;
投稿: keitann | 2016-07-27 22:26
keitann様 こんにちは
今のところ、ブログ更新を休んでいて、ネットも休んでいますので、しばらくご無沙汰しております。
今山行は雨の中を歩かれたのですね。
雨中の山行は、蒸し暑くて、カメラのレンズも曇り、やはり条件が相当劣化しますね。
そんな中ですが、出てくる草花をちゃんと撮影されているのは、流石だと思いました。
この時期はせり科の白い花が多くなりますね。どの花も見分けが難しくて、その草の名前を見つけてやるのに難儀します。
そういえば、昨日見たTVの録画でしたが、伊吹山の薬草をいろいろ見せてくれましたが、その中で、ミヤマトウキについて、相当時間を割いて語られていました。
ところで、ナツツバキとヒメシャラですが、こうして花だけを見ると区別がつかなくなってしまいますね。
投稿: ぶちょうほう | 2016-07-30 21:18
ぶちょうほう様、こんばんは。
私のほうも娘と孫二人が昼前までおりましたので、なかなかパソコンに向かう
時間が取れず、更新がとびとびになってしまってました。
今日は午後3時近くから、里山にユウスゲを今年初めて見に行ったのですが
アップ中の寒風山に10日に登ったきり、その後は山に近づくこともできません
でした。
寒風山に登っときは四国もまだ梅雨明けしておらず、雨に遭うのは少しは覚悟
していました。
このときは気温が低めで私のほうはそれほどレンズが曇って困るということは
なかったですが、同行の方はレンズが曇ると嘆いてらっしゃいました。
まぁ、年に数度はそういうことも致し方ないですね。
セリ科の白い花はほんとに難しくて、咲いている山で特定できるときは助かります。
TVで伊吹山の薬草のことを紹介していたんですね。
そういえば、去年、暑さの中伊吹山に登ったのも、ほぼ1年近く前のことになったと
今日、思い出していました。シラネセンキュウ、ミヤマトウキ、ミヤマウイキョウ・・・
山に咲く白い小花はほんとに難しいです。
ナツツバキとヒメシャラですが、ヤマで見る場合は樹肌で区別がつくのでありがたいです。
花の大きさもヒメシャラのほうが少し小さいようです。
投稿: keitann | 2016-07-31 22:52