今年の伊吹山はナイトハイクで、その2、日が暮れてから歩く
醒井宿を後にして、近江長岡方面を目指します。
去年は近江長岡駅からバスに乗って上野登山口まで行ったのですが、バスはジョイフル伊吹などを回り道していくのですが、マイカーだと直接伊吹山を目指していくので、早いものです。
途中、伊吹山の全貌が見える場所があったので、車から降りて撮影します。
↑20日夕方の伊吹山は山頂付近はガスっています。
Pさんが前もって伊吹山周辺の天気予報を見てくれていたのですが、彼女の話では夕方6時から深夜にかけて雨の予報が出ていたそうです。
雨が一体どの程度の雨なのか?それとも予報が外れて降らずに済むのか?
実際は登ってみないと、なんともわかりません。
どうか、あまり激しい雨にだけはなりませんように。
そして、雷雨だけは困りますね。
周囲の田畑は暮色が漂い始めています。
あの稲田の数キロ向こうには琵琶湖があるはず・・・。
↑上野登山口には18時15分ごろ到着しました。
民間の駐車場は何軒もあるのですが、どことも料金は500円です。
丁度家の方が出てきていた民宿らしき家の駐車場に置かせていただくことにしました。
近くで、たった今下山されたばかりの男性の単独の登山者が着替えをされていたようでした。なんでも下山中に雨に遭ったそうです。
もう降ったということは、この後は降らないのでしょうか??
去年の今頃は電車とバスを乗り継いで登山口にたどり着きましたが、そのバス停にはテーブルとベンチがあるので、そこで夕食を食べることにします。
↑一年ぶりに眺める登山口の三宮神社。
夕食は途中のコンビニで買ったパスタサラダを食べます。
Pさんも麺類にしたようです。
何しろ夕方でも気温30℃以上は絶対あると思えるほど蒸し暑いので、食べやすいものが一番ですね。
食べ終わったら不要なものは車に置いて、登る準備をします。
今まではせいぜいウオーキングシューズで登っていた伊吹山ですが、今回は雨が降るかもしれないので登山靴です。照明用にはLEDのヘッドランプ、念のためLEDの細身の懐中電灯も用意しています。ヘッドランプ用に単四の替えの電池、そしてスマホの充電用バッテリーと懐中電灯用に単三の替え電池、各4本も。
水分は夜間ですが凍らせたアルミパウチのアクエリアス300mlを3個、500mlのお茶を一本。行動食には皮も食べられるブドウ。小さな菓子パン、ナッツやドライフルーツなど。5合目には自販機があるし、山頂の茶店には飲み物食べ物があるので、荷物は日帰りの山歩きとほぼ同じ量です。
食べ終わったらちょうど日も暮れたので出発します。
協力金300円は受付が誰もいないので、翌日下山時に払うことにします。
18時51分、いよいよ生まれて初めての夜の登山開始です。
登山口の標高は220mで、平野部とほぼ変わりません。
これから標高差1100m余りを登るわけです。
そもそも、伊吹山にはナイトハイクと称して夜に登る人が多いということは、ブログに時々コメントを下さっているKさんから教えていただいたのでした。ほとんど樹林がなく草原を歩くので、夏場は日差しが照り付けて厳しい登りになるのを避けるためです。実際、去年登った時に水分補給のタイミングの悪さと暑さのために私は5合目から上で熱中症に近い状態に陥り、ヘロヘロ状態で山頂に着いたのです。去年よりも暑い今年は昼間に歩く自信がなかったので、今回は最初からナイトハイクで登ろうと決めていました。
また、ナイトハイクする人のために山頂の茶店で毛布や枕を2000円程度で貸してくれ、寝る場所を提供してくれるということも事前に調べておきました。
登山口から一合目までは樹林の中の歩きです。
日が暮れたばかりですが、昼でも鬱蒼として暗い樹林帯なので、ヘッドランプの明かりなしでは歩けません。
↑カメラの設定に戸惑っているPさん。
夜に登ることなんて初めてなので無理ないですね。
そういう私も夜景撮影の設定にしてみましたが、さて、写るものやら?
暗いので、シャッターがなかなか下りません。
撮影はほぼ諦めて、黙々と歩くのですが、樹林の中なので風が通らず、蒸し暑いと言ったらありません。夜でも汗が吹き出します。
もうすぐ一合目というところで、下ってくるグループとすれ違いましたが、19時過ぎての下山はずいぶん遅いですね。
19時20分、一合目に着きました。
ここで標高420mです。
飯野山山頂と同じぐらいですね。
ここは食堂の建物があるので、ベンチに座らせてもらって休憩します。
早くも喉が渇いたので、凍らせたアクエリアスを半分ほど飲み干します。
夜と言っても、日差しがないだけで気温はずいぶん高めです。
19時32分、一合目を出発します。
スマホのログを取るのをうっかり忘れてしまいました。
とはいえ、コース的には去年と同じなので特に取る必要もないのです。
ここからは見晴らしの良い坂道を登っていきます。
去年の記憶がまだ残っていますが、琵琶湖がだんだんせりあがってきて展望がよくなります。
この夜は天気が良ければま月に近いはずですが、曇っているのか月はまったく見えません。う~~ん、残念。
↑夜景らしきものが見えますが、辺りが真っ暗なのでデジカメでは撮影はほとんど無理ですね。
撮影枚数が半端ではないPさんと私ですが、夜はさすがに撮れないので、道標以外は撮らず黙々と歩くのみです。
↑去年昼間登った時の画像で、明るければこんなところを登っています。参考まで。
19時54分、二合目を通過しました。
ここで標高580mで飯野山より上まで登ってきた勘定ですが、まだまだ涼しいとは感じません。
↑参考までに昼間の二合目付近はこんな感じです。
二合目を過ぎてしばらくしたら、小雨が降ってきました。
やっぱり予報はあっていたようです。
この辺りは道もしっかりしているので私は傘を出しましたが、Pさんは雨具を着るようです。
雨具を着るPさんをしばらく待ちます。
雨はこの後すぐに止んだようですが、完全に止んだというわけではなさそうです。
二合目から三合目まではそうでなくとも距離が結構あると思うのですが、そんなこんなで猶更長く感じました。
20時42分、やっとこさで三合目に着きました。
二合目から50分近くもかかりました。
登山口からは標高差500mを登ってきたことになります。
↑昼間の三合目はこんな感じです。
確かトイレがあった場所ですが、少し休憩することにしました。
三合目でまたまたアクエリアスを飲んで休憩していると、ちょうど茶店の対山館から電話を頂きました。
私が予約をしたときと同じ女性の方で「今、どのあたりでしょうか?」と尋ねられました。なんでも麓では雨が降っているというのを聞いて心配してくださったようです。とりあえず、三合目では雨がやんでいるので、このまま登るつもりなのでよろしくとお伝えします。
この調子だと山頂には夜中に着きそうですね。
こんにちは。伊吹山の名前はずいぶん前から知っていましたが、新幹線の車窓から見えるあの山が伊吹山だと知ったのは、ごく最近のことでした。植生が豊かな山のようですね。
投稿: 多摩ニュータウンの住人 | 2016-09-02 08:04
多摩NTの住人様、こんばんは。
伊吹山は名前のほうが先にご存じだったんですね。
私は学生時代、新幹線で帰省したり上京したりしていて雪の伊吹山を見て
居ましたが、名前は知りませんでした。
名前を知ったのが後のことです。
登山できる山と知ったのずいぶん後からのことでした。
米原辺りは日本海側の気候と太平洋側の気候の両方の性質を併せ持っている
そうで、植生豊かなのだとか。
投稿: keitann | 2016-09-02 22:27