大川山(だいせんざん)に塩入から登る、その3、中寺廃寺見学
展望台付近にはヤマザクラの木やたぶんオンツツジか何かの木と思われるツツジも多いので、春にここまで来てお花見するのも良いねなどと話がはずみます。
たぶん春は忙しくて来れないだろうけど、あれこれと想像しては楽しむ私たちです。
↑最後に展望を楽しんだら、そろそろ出発するとします。
何しろ、大川山までの登りがこれから待っているのです。
10時44分、展望台を後にします。
と言っても、この後しばらく中寺廃寺跡を見学します。
まだ見たことのない遺跡なので、興味津々でした。
道標もきちんと整備されていて。まんのう町が相当力を入れて整備したことが窺われます。
まずは祈ゾーンを見に行きます。
Pさんが歩く方角に大川山が見えています。
「あんなところまで歩けるの?」と思うほど遠くに見えるのですが、それが意外と歩けるそうです。
礎石が見えている場所には「割拝殿」とありました。割拝殿という言葉は初めて聞いたのですが、調べてみると建物の中を通路が通り抜けている形式のものを割拝殿と言うそうです。
↑2列に並んだ礎石の間が通路ということでしょうか。
大川山のほうを仰ぎ見るように通路が通じていたようです。
この場所にあった説明図です。
中寺廃寺は平安時代からその活動が始まったそうです。
↑の説明図から割拝殿の説明図です。
建物には屋根があるだけの構造のように見えます。
進むうちに、別の建物跡も見えてきます。
思っていたより大規模なお寺だったんですね。
道はぐるりと回り込むような感じでついています。
辺りはやはりアカマツの多い林となっています。
この後、仏ゾーンへと向かいます。
仏ゾーンの説明図です。
先ほどの祈りゾーンはどちらかというと神社的な性格だったようですが、こちらは仏教関係の建物です。
こちらは塔跡で、ここに三重塔があったんですね。
平野部なら驚きませんが、標高700mの山の上ですから、ちょっと驚いてしまいました。
向こうにも建物跡が見えていて、こちらは供物などを調理した大炊屋跡です。
なお、詳しい説明はこちらをご覧ください。
道なりになおも進んでいきます。
気持ちの良い陽だまりハイクとなりました。
香川にもこんな良い場所があったのだと、見直します。
これは石を幹に巻き込んだまま大きくなった樹木のようでした。
ぐるりとカーブを描いて回り込み、最終的には南東の方角へと進みます。
行く手にバイオトイレらしい建物が見えてきました。
入って見たかったのですが、残念ながら冬季は閉鎖してあるそうです。
トイレ付近に願ゾーンがあるようでしたが、時間もあまりないので、願ゾーンは見学せずにそのまま歩くことにします。
トイレ通過は11時5分です。
トイレを通過し、なおも進んでいると道の傍らに花芽を発見しました。
道はずいぶん広くて、軽トラなら十分走れそうな道幅です。
考えたら、遺跡の整備やらトイレを建てたりと、やはり車の出入りが必要だったのでしょうね。
「史跡中寺廃寺」と書いたコンクリートの杭が打ち込んであり、これが車止めになってるんでしょうか。
今までの平坦な道は終わり、少し登りに差し掛かったようです。
Rさんも何年も前に柞野から歩いているそうですが、ここから先のコンクリート道が急勾配で登るのが大変だったとか。う~~ん、心してかからねば(^_^;
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