名野川から筒上のシロヤシオに会いに、その6、ヒカゲやアケボノも綺麗
ロープ場から上はとりわけ筒上の尾根道でも傾斜のきつい場所です。
確かエンレイソウはこの辺りだったかしらん?すると、「まだまだですよ」とKさん。
もう何度もここのエンレイソウを見ているはずなのに、いまだに場所をはっきり覚えてないというのは、この尾根道がかなり長い登りだということもあるんでしょうね。
花を見ながらだと2時間ほどかかってしまいます。
エンレイソウはまだでしたが、ヒカゲツツジに出会えました。
↑石鎚とツーショットで写せる場所に最初のヒカゲツツジが咲いていました。
ヒカゲツツジと言うと丸滝山で咲くのをいつも見ていて、丸滝山は標高が筒上より低いので例年だと5月半ばぐらいが見頃でしょうか。今年は見そびれたと思っていたのですが、筒上でこんなに綺麗に咲いているとは予想外でした。
ヒカゲツツジがまだ綺麗に咲いているのも道理で、ブナだってまだ芽吹きが始まったばかりの木が出てきました。
ヒカゲツツジはその後もあちこちで綺麗なレモンイエローの花を見せてくれました。
↑まさに見頃でしょう?
ゴヨウツツジのように標高の高い場所でないと見られないということもなく、標高1000m以下の低い山にも咲くし、山登りをしていると結構見かける花ですね。
何度も登っている筒上の尾根道ですが、シロヤシオの時期にこんなに綺麗にヒカゲツツジが咲いているのは初めてでした。
↑のヒカゲツツジの株はなんと大きな木に着生しているんですよ。
着生して咲いているヒカゲツツジなんて初めて見ました。
シャクナゲも綺麗なピンクで咲いていましたが、これは名野川からの登り道でたくさん見られたので、無理には撮影しませんでした。
驚いたことに、アケボノツツジまでまだ綺麗に咲き残っているではないですか。
シロヤシオに、ヒカゲ、アケボノまで綺麗に咲いているなんて、ほんとに良い時期に登ったものです。これは今年は寒さでアケボノの開花が遅れてずれ込んだためと思われます。なので、例年はこんなことはなく、今年は例外だということですね。
↑花弁に紅が少し差したヒカゲツツジです。
後ろにアケボノ、手前にヒカゲツツジのツーショットはパステルカラーの花同士でうっとりするほどでした。
ツーショットを撮影していると、下ってくる方2~3人とすれ違いましたが、この方たちはやはりPさんのお知り合いの方でした。高知のその方と、まさかその2週間後に九州の九重でお会いしようとは夢にも思いませんでした。(^_^;
陽が射すとヒカゲツツジのレモンイエローがとりわけ初々しく見えます。
見えてきた稜線は二ノ森方面かな?
大きなツツジ類だけでなく、足元には小さな花…コミヤマカタバミも可憐に咲いています。
ここのコミヤマカタバミは花弁にピンクのラインが入って、特に可愛い・・・。
尾根道を登っているのは私たちだけのようですが、下ってくる方にはたくさんお会いしました。
↑の方もPさんのお知り合いかな?
まだかまだかと楽しみにしていたエンレイソウの場所までようやく登ってきました。
10年前にはかなりの株数がまとまって咲いていたのですが、ここ数年、少し減ったような気もします。
可哀想に花だけ残して、周囲の葉を食べられた個体・・・。
シカの仕業?
ワチガイソウも咲いていましたが、そういえば以前もここで見たような気がします。
↑まだ赤みを帯び手芽吹き真っ最中のブナ。
この辺りで標高はすでに1800近いようです。
5月半ばに訪れた岡山の金ヶ谷山は標高1000mちょっとでしたが、さすがに四国の高山では2週間後でもまだ芽吹き中の場所があるんですね。
小さな花を熱心に撮影中のPさん・・。
とにかく撮影枚数の多い私たちです。
そういえば、Kさんは尾根道を登り始めてしばらくしてカメラのバッテリー切れになったとか・・。私もその後、下山し始めたときにメモリーの容量が亡くなってしまったのですから、この日はいかに撮影枚数が多かったかと言うことですね。
振り返ると、岩黒山方面も見えてきたような?
大きな岩の横の急登を登り始めると、山頂もすぐそこですね。
この辺りもきついところで、花が咲いてなかったら登れないところです。
少し葉が出始めたアケボノツツジと、手前はコハウチワカエデ。
アケボノツツジはシロヤシオと違い、花が終わってから葉が展開し始めます。
アケボノのピンクが真っ青な空に映えています。
こんな綺麗なアケボノがまだ見られるなんて、なんと幸せなんでしょう。
芽吹きの遅いダケカンバはようやく新芽が出てきたところでした。
リョウブの葉もまだまだ新芽が出て間がないですね。
オオカメノキの花も初々しいです。
さすがに標高1800m越では、まだ春が始まったばかりでした。
これはイシヅチテンナンショウ?
アケボノがまだ綺麗に咲いているのが嬉しくて、何枚も撮影してしまいます。
そのアケボノに見とれるKさんとPさん・・。
この上ないお花見日和です。
山頂直下ではコヨウラクツツジもまだ咲き始めのようでした。
こちらも山頂直下のアケボノを見ながら登りきると・・・
一気に視界が開けました。
今まで二度歩いている県境尾根や笹倉湿原方面がまずは見えてきました。
大人数のパーティーの方たちとすれ違います。
後ろに見えているのは石鎚から二ノ森にかけたの稜線です。
素晴らしくはっきりと言えています。
こんにちは。ヒカゲツツジがとても綺麗ですね。今年は見逃していました。アケボノツツジも青空に映えて素晴らしいです。
投稿: 多摩NTの住人 | 2017-06-28 08:17
多摩NTの住人様、こんばんは。
ヒカゲツツジはちょうどの頃に見ると、とてもきれいな花ですよね。
そちらでも見られるのですか?
真っ青な空はシロヤシオの撮影には、ちょっと難しい撮影条件でしたが、アケボノツツジ
にはなにはなくとも青空ですね。
投稿: keitann | 2017-06-28 23:10
keitann様 こんんちは
ツツジ科の素晴らしい花たちのオンパレードを指を咥えながら?拝見させていただきました。
お友達とお天気、そして草木の花に恵まれた羨ましいような山行ですね。
小生は今年の五月に出そびれていますので、ヒカゲツツジを見ていません。
こちらで嫌というほど見せていただきましたので、欲求不満も和らぎました。
全国的に今年は花が遅かったですね。
投稿: ぶちょうほう | 2017-06-29 20:15
ぶちょうほう様、こんばんは。
もともと四国にはツツジの種類も木も多いと思いますが、今年は一体に裏年だったような
気がします。
ところが、春先の寒さのせいでアケボノやヒカゲツツジの開花が遅れ、その後は晴天続きで
シロヤシオは平年並みに咲いたようです。なので、3種類のツツジのタイムラグが狭まって
3種類を同時に見るなんていう滅多にない幸運が味わえました。
例年ならアケボノとヒカゲ、ヒカゲとシロヤシオと言う2種類までは見られても、アケボノとシロヤシオがどちらも綺麗な状態で見られるなんてことは、今までありませんでした。
そういう意味では例外的な年でした。
5月に山行が少ないと、見られる花がかなり限られてしまいますね。
晴天の日が5月~6月に多かったというのが、花が良くみらえたいちばん大きな要因でしょうか。
投稿: keitann | 2017-06-29 22:02