3年ぶりの北アルプスへ、その5、青空が眩しい
イタドリヶ原には11時過ぎに着きましたが、道沿いにザックを下ろして少し休憩しました。
毎回、この辺りの登りが暑くて苦労します。最初に登った時には同行の後輩がこの少し上から熱中症になり途方にくれたことがありましたし、私が熱中症もどきになって、この辺りで20分ほど昼寝をしたこともあります。
今回は体調はまずまずですが、カメラのレンズが曇ってしまい、これから先の撮影がどうなるだろう?とちょっと不安です。
11時20分、水分補給を済ませてから、再び登り始めます。
↑歩き始めてすぐに、オオミゾバホオズキを見かけました。
7月にはたくさん咲いている花ですが、これはかろうじて咲き残っていた花のようです。
↑ベニバナイチゴは今回は咲いている花はⅠ輪も見ず、見たのは果実ばかりでした。
今まで果実を見たことがなかったので、とりあえずお味見してみましたが、酸っぱくておいしいとはとても言えません。良く熟した果実はとてもおいしそうに見えるのですが、これに懲りて、この後は手を出しませんでした(^_^;
7月にまだ雪渓が残っているときには花が綺麗に咲いているサンカヨウも今回は黒い果実になっていました。
サンカヨウの果実は朝日岳の下りでも味見をしているので、今回も1粒お味見したら、結構いけました。
何でもかんでも口にする私を見て、前を歩いていた若い男の子が驚いていましたが、山ではいろいろなことを楽しみたいですね。
昼前には空は真っ青となり、朝の大雨が嘘のようです。
やがて見覚えのあるなだらかな場所まで登ってきました。
ここがシシウドヶ原ですね。
11時58分、シシウドヶ原に着きました。
イタドリヶ原で休憩してからまだ1時間も経ってないので、休憩には早すぎますが、ベンチもあって絶好の休憩場所のようです。Rさんにどうする?と尋ねたら、ここでお昼を食べましょうというので、ベンチに座ってお昼タイムにしました。
撮影し忘れましたが、シシウドヶ原で今までベンチなんて見たことがなく、7月はおそらく雪渓の下に埋もれてベンチが見えなかったのかもしれません。
あの広大な雪渓も8月末ともなれば、ほぼ解けてしまってるんですね。
ベンチで柿の葉寿司の残りを食べたら、展望の良さそうな場所に移動します。
ここまで来ると、西穂だけでなく、奥穂や涸沢岳も見えてきました。
展望をカメラに納めるRさん・・。
彼女のご主人はもうすでに西穂山荘に着かれているんでしょうね。
吹く風が涼しいし、展望も最高です。
今まで平日にしか登ったことがなく、数人の人としか会わないのですが、この日は天気の良い土曜日とあってかなりの人が登ってきます。
私たちが出発するのと入れ替わりに、若者のグループがやってきました。
今回の山行では、若い登山者をずいぶん見かけましたが、10年ほど前は中高年しか歩いてなかったアルプスも若い人が多くなって嬉しい限りです。
ミヤマキンポウゲが賑やかに咲いているのを撮影したら、鏡平に向かって出発です。
ここから後はトラバース気味に歩き、最後の登りを登れば鏡平に着くはず・・・
穂高連峰の山襞まではっきり見えて、願ってもない大展望になりそうです。
8月末ともなると、空気も澄んで秋山に近いんでしょうか。
トラバースの道沿いは7月にはいろいろな高山植物が咲いている道ですが、今回は花のほうはほぼ終わっていて、アカモノの果実を見ることができました。
あとは鞍部に向かって緩やかな登りを登りますが、木道のある辺りは「クマの踊り場」と言って7月に来ると雪がかなり遅くまで残っていたりします。
今回は夏道がすべて出ていたので、迷いようがなかったですが、雪が残っているとルートファインディングにちょっと苦労したりします。いつだったか、雪の上をそのまま登りすぎて、鏡平の上まで行き過ぎたこともありましたっけ。
クマの踊り場周辺はキヌガサソウが多かったはずと思っていたら、咲き残りと言うか咲き終わった花が緑色に変色したのが見られました。
↑何やら黄色いトリカブト?と最初は思いましたが、良く思い出してみると白馬方面で見たことがあるオオレイジンソウです。
ここ鏡平周辺ではまだ見たことがなかったのですが、夏の終わりになるとオオレイジンソウが咲くんですね。
サラシナショウマもようやく形の良いのが出てきました。
嬉しいことにクルマユリも綺麗に咲き残ってくれてました。
これは四国では見られない花ですから・・・
ハクサンフウろもスポットライトを浴びて、ピンクが鮮やかです。
そろそろ鏡池に出てくるはずと思いながら、汗をかきながら登るのですが、これが結構長かったです。
keitann様 こんにちは
小生はこの道を歩いたことがないのですが、遠来のkeitann様はここを何度も通っていますね。
これは好みの問題なんでしょうが、そういうことがはっきり分かれて面白いですね。
もう40年くらい昔のことになりますが、双六岳には西鎌経由で行っていますが、鏡平にすら行ったことがありません。
しかし、keitann様の歩いた通りに地図で見ていくと、遅くまで雪の残りそうな場所ですね。ここなら確かに、雪の消えた後にたくさんの種類の花が、いちどきに咲いて来そうですね。
登り着いた鏡平でもきっと豊かな植生が残っていることでしょう。
投稿: ぶちょうぶちょうほう | 2017-09-05 15:05
ぶちょうほう様、こんばんは。
新穂高から鏡平への道を歩かれたことがないのですか?
意外でした。
でも、新穂高から奥丸山や右俣から穂高へなど・・・あまり人の歩かないコースを歩かれていますよね。
私のほうは山小屋が適当な間隔で点在していて、花も雪も展望も楽しめるというコースを
何度も楽しんでいます。
40年前の双六岳から次はどちらへ向かわれたのでしょう?
今回、双六小屋で同室になった女性の親子の方たちは双六から普通なら鏡平経由で新穂高へ下るところを西鎌尾根で千丈乗越まで行き、そこから槍平経由で下られた方たちがいました。
コースの取り方は人ぞれぞれですね。
個性が出ると思います。
鏡平へ行くまでの道、それから双六迄への道、どちらも雪が多いのでざまざまな花を見られますよ。一度、歩かれてみてください。
投稿: keitann | 2017-09-05 22:09