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2017-09-12

3年ぶりの北アルプスへ、その11、三俣蓮華岳

双六岳山頂では鏡平小屋で作ってもらったお弁当の残りを頂きました。

山歩きの時は一度に食べると苦しいので、ちょこちょこ食べるのが調子よいですね。

ここで、驚いたのが、私のカメラのバッテリーが早くも切れてしまいました。予備のバッテリーを一本しか持ってきておらず、あと二日以上の行程があるのに、バッテリーは大丈夫かしらん?

Rさんも双六小屋に着く前に早くも16ギガのメモリーがなくなったそうで、画像のサイズを大きくしたままの設定で撮影していたようです。幸い、予備のメモリーを持っていたから良かったのですが、泊りがけの山行ではバッテリーやメモリーのことも油断できません。

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トウヤクリンドウのほうにピントが合っていて、後ろの山はぼけていますが、黒部五郎岳です。

3年前に登った時は7月20日頃だったので、カールにまだ雪がたくさん見えましたが、雪もほとんど解けてしまっているようです。

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P7237179↑こちらは3年前の7月23日に太郎平から黒部五郎をピストンした時に眺めたカールの様子です。

一ヶ月以上時期が違うのですから、雪の量も違うはずですね。

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さて、三俣蓮華にも向かうので、そうゆっくりはしておれません。

10時57分、三連目指して出発します。

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下っていくと、眼下に小さな雪渓が見えてきました。

三連辺りは数年前にピストンした時も雪がどっさり残っていて驚いたものです。

この雪解け水が黒部源流となって富山湾に流れ込むのですね。

正面には薬師の大きな姿が見えています。いつも一緒にアルプスに来ていた後輩のYさんは薬師が好きですが、私はそうでもありません。

P8270645

双六からの下りでも圧倒的に目立つのは槍でした。

北鎌尾根のギザギザも真正面です。

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登りよりも下りのほうがなだらかでした。

おそらく10年前はここから双六に登ったと思うのですが、展望がなかったので、今となっては記憶が定かではありません。

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三連までの道もなだらかで歩きやすそうな道です。

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東側に見えるのは表銀座方面だと思うのですが、大昔に歩いたきりで、あまり魅力的に思えなくて、最近はこの辺りは全然歩いていません。

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登りに差し掛かる前は、ほぼ平坦な道です。

P8270655

ミヤマコウゾリナかな?

これも7月の北アルプスではあまり見てない花ですね。

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11時17分、中道稜線分岐まで下ってきました。

数年前に双六小屋から鷲羽ピストンを試みたときは、この中道を歩いたのでした。

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黒毛五郎岳をバックに団体さんがお食事中です。

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団体さんの横を通らせていただいたら、間もなく登り道が見えてきました。

あれを登り切れば三連のピークですね。

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登山道横にネバリノギランが1株ありましたので、手で触ってねばねばを確かめます。

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黒部五郎もはっきりと見えてきたのですが、小屋の赤屋根がこちら側からは見えないようです。

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振り返ると、大キレットが正面でした。

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今まで歩いてきた道を振り返ると、笠が綺麗に見えています。

こんな大展望を楽しみながら歩けるなんて、今年の夏にはあまりなかったのではないでしょうか。

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うまい具合にトウヤクリンドウが咲いていたので、笠をバックに一枚・・・

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双六からの槍も独特でしたが、三連辺りからは草原の向うに槍・・・なんですね。

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鷲羽のほうに目をやれば、ワリモ岳、水晶と続く稜線の向うはもしかしたら烏帽子や船窪岳といった裏銀座の山々が見えていたのかも?そうと気づいていたら、もっとちゃんと撮影しておくんでした。

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足元にはここでもウメバチソウが咲いていて、その周辺にはヤハズハハコも見えています。

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三連への最後の登りに差し掛かりました。

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槍穂高と同じ画面に納まりながら歩ける幸せとでもいうべきかしらん?

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もうちょっとで山頂と言うとき、足元に無数の青い花が見えました。

イワギキョウです。

P8270692

イワギキョウと言う名のように岩の間で点々と咲いています。

花冠の中に毛がないので、チシマギキョウと区別がつきます。

花期もイワギキョウのほうが遅いですね。

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ミヤマリンドウも固まって咲いているので目を惹きます。

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12時25分、三俣山荘への分岐を通過しました。

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そのすぐあと、三俣蓮華の山頂に到着しました。

山頂には10名以上の人たちがすでにいらっしゃいました。

 

コメント

keitann様 こんにちは
こんなに素晴らしい景色でもそれが四六時中眺められると、しまいにはそれが当たり前になってしまうものなのでしょうか。
人間は贅沢にできているものですね。
槍・穂高の超絶の眺めさえも・・・・・・・・
これだけ”ご馳走”が並んでしまうのですから罰当たりな考えにもなろうかと思います。

黒部五郎のむき出しのカール跡は凄味がありますね。
また薬師岳の重量感も捨て難いと思いました。

最近のカメラは精密電気製品となりましたね。優れた点は沢山ありますが、アナログ時代とは違った不便なこともありますね。

「鷲羽のほうに目をやれば、ワリモ岳、水晶と続く稜線の向うはもしかしたら・・・・」に関してカシバードの描画をメールさせていただきます。

ぶちょうほう様、こんばんは。

メールでカシバードによる描画を送っていただき、ありがとうございました。
自分が撮影した画像と照らし合わせましたところ、立山が見えているということが
よくわかりました。
肉眼では水晶の奥はかなり小さくて山の形まではわからなかったのですが、水晶と尾根続き
なのは赤牛までで、水晶の東側に裏銀座の山々があるのでてっきりそちらが見えていたのかと思い込んでしまいました。
実際は水晶のほぼ真北にある立山が見えていたのですね。
まさかあの位置から立山が見えようとは思っていませんでした。
山と山の位置関係や形は、実際にその山を晴れたときに歩かないとなかなかわからないものですね。水晶辺りは、やはり一度歩くべきだと思いました。
それにしても朝から夕方まで槍穂高がずっと眺められるというのも考えたら贅沢な話ですね。
数年前に歩いた西鎌尾根からは槍の穂先が一瞬しか見えませんでした。
その一瞬をずっと脳裏に残してきました。

今回の大展望は私の残り少ないアルプスの稜線歩きを考えて、神様からのプレゼントかもしれません。

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