紅葉と展望の剣山、その1、ツルギカンギク
10月の最後の週末は山仲間たちと久しぶりに山歩きの予定になっていました。
10月はそれぞれの予定があったり、週末が台風や雨で、一緒に山に行けてないのです。
ところが、その最後の週末にも台風が来ることになってしまいました。これでは週末の山歩きはとても出来そうもありません。週間予報を見ると、台風が来る前の週半ばは高気圧に覆われて晴天が二日続きそうです。この辺りは特に予定もなかったので、お仕事で平日には山歩きができない山仲間には気の毒なのですが、一人でどこかに紅葉見物にでも行くことにしました。
とはいえ、前日に急に決めた山行なので、行き先がなかなか決まりません。
朝になって決めればよいかと、行き当たりばったりな考えになりました。
↑結局、この日は剣山に行ったのですが山頂付近から次郎笈を眺めたものです。
この日は朝になってパッキングと言うお粗末さで、その割には忘れ物もなかったのですが、一眼カメラのバッテリーがまだもつだろうと思っていたのがどういうわけか登山口に着く前に切れてしまいました。なので、ほとんどの画像をスマホで撮影することになったのですが、そのスマホで撮影した次郎笈方面です。この日は紅葉もなかなか良かったのですが、展望が素晴らしかったです。
当日10月26日の朝は、目覚ましを5時半にセットしていたのに、単独行の気楽さでつい寝過ごしてしまい、はっと気づいたら6時半でした。急いで支度をして、6時55分に家を出ました。天気は申し分なく、さて行き先をどこにしようと考えながらハンドルを握っています。前日には寒風山も視野に入っていたのですが、久しぶりに徳島の山にでも行こうという気になり、高速に乗らず、そのまま一路南を目指します。
行く手には阿讃山脈が良く見えています。今日は良い天気になりそうです。
三頭トンネルを抜けて、美馬に下っていたら雲海が見えました。
こんな雲海をここから見るのは初めてです。
下ったところが吉野川なので川霧が出ているようですね。
それでもその後ろの山ははっきり見えているので、山の天気は心配なさそうです。
美馬に下り切ったら、やはり辺りはガスで一面白いです。
こんなガスを見ても、先ほど山方面が晴れているのを見ているので、気楽なものです。
徳島に行くといっても落合峠や砥石権現方面ならここで西に向かったり東に向かったりしますが、このときには剣山に行く気分になっていました。
剣山には春やキレンゲショウマの季節には何度も言ってるくせに、不思議と紅葉の季節には行ってないのです。剣山周辺は自然林なので時期が合えば、紅葉は綺麗なはず・・・。それに、こんなに天気の良い日は標高の高い場所に行くのがやっぱり気持ち良いですね。
もう一つの理由は、台風が来た後なので、通行止めになり難い場所を選んだというのもありました。
貞光川にかかった沈下橋辺りを走っているときもまだ少し霧が漂っていましたが、その後、すぐに晴れました。
一宇に入る前には霧も晴れましたが、気温は何と8℃と一桁です。今でこそ、私の住むあたりでも朝の気温が一桁になりますが、この頃はまだ最低気温が13℃ぐらいでした。さすがに山地は冷え込むものだな~と思いながら、どんどん439号を南へ走ります。
途中で、道路法面に花が咲いていると車を停めて撮影です。
↑どこにでも咲くシロヨメナですが、山地のは雰囲気が良いです。
ヤクシソウも咲いて、山はキク科の花が多くなりました。
そろそろ人家が途切れる辺りまで来たら、ヤクシソウではない黄色い花が咲いていました。
シマカンギク?と思ったのですが、ここは剣山です。
葉の切れ込みが深く先端が尖っていますね。
ツルギカンギクのようです。
ツルギカンギクはかなり前から自宅でも育てているので、葉の特徴は知っています。
花がまだごく咲き始めなのが残念ですが、頭花が小さめなのもツルギカンギクの特徴です。
総苞もシマカンギクとは違うということですが、この時は総苞を見るのを忘れていました。
考えたら、剣山に来ればツルギカンギクが見られるのに、なぜ、今までこの季節に剣山に来なかったのかしらん?花の追っかけをしているくせに手抜かりですね(^_^;
これもキク科の花…アキノキリンソウもまだまだ綺麗に咲いていました。
ところが、ここまで撮影したところで、カメラのバッテリー切れでした。
この日はカメラに入っているバッテリーで十分だと思い予備のバッテリーも持参してませんでした。電源入れっぱなしとか、したのかも・・・。
まだ紅葉も撮影したないというのに・・・
テンションが下がりそうですが、何とか気を取り直して、車を走らせます。
葛龍も過ぎたころ、道端にシマカンギクがいっぱい咲いています。
標高が高いほうが秋の花は早く咲きます。
これもツルギカンギクなのかもしれませんが、葉の切れ込みはそれほど深くないようです。
花も気のせいか先ほどのツルギカンギクより大きいような気もします。
剣山に咲いているのが全部が全部ツルギカンギクの特徴を満たしているわけではないようです。
この場所に丁度標高を表す石柱がありました。
ここは標高600弱、登山口である見ノ越にはまだ標高差にして700mを車で登っていきます。
どこかで綺麗な紅葉も見られそうです。
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