初めての善通寺五岳縦走、その6、鳥坂へ下山そして車道歩き
火上山の山頂に来たのはこれで何度目かですが、山頂周辺は木が切られていてちょっとした空き地になっています。
そして、ここにもやはり石仏が祀られていました。
↑仲善シルバー人材センターの里山同好会が山頂表示の札をぶら下げていました。
この札は確か、高見島の山でも見たような覚えがあって、三豊周辺の山ではよく見かけますね。
思えば、私の実家はこの火上山が良く見えるところにあって、両親が私が小6の時に実家を建てて以来、朝夕、この火上山を眺めながら育ったものです。
弥谷山や貴峰山も良く見えるのに、なぜか弥谷山や貴峰山は名前も知らなかったのでした。
小5から小6になるという春休みに近所の年下の従姉たちを連れて火上山に登ったことがありますが、子供だけで山に登ったのはこれが初めてのことでした。2個で1円、つまり1個だと50銭になるチャイナマーブルを近くのお店で10円分ほど行動食として買い求め、これをもって登ったことを今でもはっきり覚えています。もちろん、私が子供の頃はすでに50銭玉などというのはありませんでしたから(なぜか1円札は子供の頃も流通してましたね)2個単位で買い求めるわけです。こんな話を下山しながら話していたけどお若いBさんには到底わからないだろうななんて・・・思いながら・・・。
Mさんならわかるはずですが(^_^;
その後も10年ほど前に火上山の山麓に住んでいた叔父に昔の登山道を途中まで案内してもらったこともありましたが、その叔父も3年ほど前に96歳という高齢で亡くなりました。
何の特徴もない山ですが、私にとっては思い出のある山なのです。
下山道は2つほどあるらしいですが、Rさんの希望で烽火台のあるルートを下ることになりました。
↑烽火台経由で鉄塔へ下るコースとあります。
少し歩くと展望台に出ました。
これは以前はなかったような気がします。
私が気づかなかっただけかもしれませんが・・・
12月に登った鬼ヶ臼が良く見えています。
高速も良く見えますね。
14時40分、展望台のすぐ近くに分岐がありました。
ここから下山道が2コースに分かれているようです。
つい最近、善通寺五岳をピストンされたSさんのお話では真っすぐ下る「三野町R-11」と書かれたコースのほうが歩きやすいとか。
私も以前歩いた時はこちらを下っているので、そのまま下へと下ります。
途中で「八大龍王神」の祠がありました。
以前歩いた時はこれを烽火台と勘違いしていたような気がします。
分岐から3分ほど下ったところに烽火台への道標がありました。
山道から1~2分善通寺側に歩いた場所に烽火遺跡と書かれていましたが、遺跡というほどのものではありませんでした。もう少し整備復元できるものならしてほしいものですね。
この烽火台があるので火上山という名がついているのですから・・・
元の登山道に帰り、少し下ったところで、Sさんがここが井戸の跡ですと教えてくださいました。
良く見ると、水が出ている形跡はないけど、小さなお茶碗が吊るしてあります。
このお茶碗がなければ、とてもここが井戸だったとは思えないでしょうね。
途中、落ち葉でずるずる滑りそうになりながら下るのですが、10年前に下ったときもそんな記憶がありました。
やがて、下り坂もちょっと一段落します。
最後の一下りをしたら・・・・
下のほうに車道が見えてきました。
ということは鉄塔もすぐそこですね。
15時2分、鉄塔まで下ってきました。
鉄塔からはコンクリート道を下ります。
行く手に、海と荘内半島が見えてきて、こんなところから見えるんだとちょっと驚きました。
まぁ、地図を頭に浮かべると不思議でも何でもないのですが・・・
道端の野井戸は午後3時というのに凍っています。
どうやらこの日は一日中凍っていたようですね。
とにかく我拝師山山頂から後の歩きはずっとダウンを着たままだったのですから・・・
ほぼ下山したも同然なので、気分的にも楽です。
私はこの日は近所の主婦仲間10人の新年会があって幹事役なので、17時半には帰宅していたかったのですが、この分だと余裕で間に合いそうです。
コンクリート道から普通の車道に下ってきたら登山口の道標がありました。
10年前に比べると道標類もいろいろと整備されていて、わかりやすくなりましたね。
天霧山を見ながら国道11号を目指します。
15時14分、国道を渡りました。
後はのんびりと歩道を歩くだけですね。
今年初めて見る紅梅が、国道のちょっと下に思いのほかたくさ咲いてました。
日当たりの良い場所ではもうこんなに咲いてるんですね。
Rさんが鳥坂名物の鳥坂饅頭を買いたいと言っていたのですが、そちらは人が結構並んでいたので、Pさんのお勧めで善通寺側に少し下ったところにある甘酒饅頭を買うことにしたようです。
Pさんがなんと私たちの分までお饅頭を買ってくれました。
朝のイチゴ大福に続いて、おやつ攻めです(^_^;
饅頭屋さんから眺める火上山・・・
いつも実家から眺めるのとは形が違いますね。
そして、お饅頭屋さんと国道を挟んでほぼ向かい側に位置しているのが、もう一つの登山口です。
お饅頭を食べたら、後はほんとにのんびりと車道歩きでした。
見えているのは筆ノ山と我拝師山です。
国道から善通寺方面に右折して直ぐに遍路道がありました。
昔の道らしくカーブしていて、道沿いの旧家らしき家の塀もカーブに沿って塀までカーブしているのがなんとも面白いです。
その向こうにお昼に登ったばかりの我拝師山の急勾配の斜面が見えています。
とても人間が登る斜面じゃないですよね。
その旧家の屋根瓦の上に桃の瓦を見つけました。
桃は中国では魔除けの意味合いがあると聞いたことがあるので、もしかしたらこの方角が鬼門とかなのかもしれません。あとで調べたら、やはり魔除けの瓦らしいです・・・
車道歩きは瓦ウオッチングも楽しいですね。
ため池ではオオバンという黒い水鳥を撮影でした。
曼荼羅寺を目指して坂を上ります。
西日が当たる道端ではオオイヌノフグリが早くも咲いています。
そして曼荼羅寺手前で大きなロウバイの木を見かけました。
ロウバイでこんなに大きいのは珍しいと思いました。
曼荼羅寺はさすがに夕方近くとあって、他の参拝客は見かけませんでした。
この後、出釈迦寺に立ち寄るかどうかという話になり、お昼に奥ノ院でお参りしているので、パスすることに・・・。さすがにこれ以上の車道歩きは皆さん、ちょっと飽きてきたようです。
曼荼羅寺から集いの丘公園までの道もため池の土手を歩くことにしてショートカットしました。
車を池の横に駐車してあるということもあります。
ひっつきむしの生えている土手を歩き、ズボンに沢山のひっつきむしがつきましたが、これで最後なので気にしません。
池の土手に上がったら、大坂峠辺りが見えてきましたが、峠の標高は33mらしいです。
低いですよね。
16時25分、全員無事に駐車場まで戻ってきました。
この後、集いの丘公園で下山後のコーヒーを楽しみましたが、いろいろと話も弾み楽しかったです。
その時の話で私が学生だった昭和48年にはBさんはまだ生まれてなかったということを聞いて愕然としました。まぁ、年の差から考えると、登りのペースが違うのは仕方ないってことですね(^_^;
後日、五岳山のスタンプを全部集めれば登頂証明書がもらえると知り、善通寺でいただいてきました。
ちゃんと名前まで印刷してくれてあります。
本来は、証明書の後ろにある五岳山のガイドブック中にあるスタンプを押すところに押すのだそうですが、地図中に押したものでも発行していただけました。
↑ログを取るのに失敗したため、同行のRさんのログ図をお借りしました。
縦走される方は参考にされてみてください。
お誘いを受けなければ自分からは歩いてなかったと思う善通寺五岳でしたが、タイムリーに寒い日にお誘いいただいて、なんとかそれほど皆さんの足をひっぱることなく歩けてほっとしました。
コメント