カタクリを見に豊受山~鋸山周回、その7、カタクリ
鋸山のカタクリは山頂から少し西に群生で咲く場所があって、私たちも当然、その場所で大撮影会となると思っていたのですが、それよりも早くカタクリが出てきました。
登山道傍らで、思い切り反り返ったカタクリの花。
Wの文字の模様もよく透けて見えます。
カタクリの花だけはやっぱり午後から見るのがベターですね。
この日は周回歩きにして、午後1時を過ぎたころにこの辺りに差し掛かるようにして大正解でした。
カタクリ満開はたぶん私たちが訪れた5日後の週末だったと思うのですが、そのころになると人が多く、静かなお花見ができないです。また鋸山は駐車場所も多くないので、よほど早朝に来ないと駐車場所の確保も難しいかも・・・
それにしても今まで鋸山には何度か来ていますが、今年は株数が増えていて、花数が多そうです。
冬が寒かったので、山野草全般、調子が良いのでしょうか。
しゃがみこんで撮影中のPさん。
カタクリや小さな花はこんな姿勢でないと撮影できませんね。
この辺りは群生でしたが、まだ咲き始めなのか半分眠っている花も多かったです。
カタクリが咲く場所の傍らでは黄色のシロモジの花や、ミツバツツジも咲いています。
昔は愛媛のナスビ平という場所にカタクリを見に行ったものですが、ナスビ平でもカタクリの咲く傍らにシロモジの黄色い花が咲いてて、カタクリとシロモジはなぜかツーショットで私の頭にインプットされています。
撮影を楽しんだ後、鋸山に向けて坂道を登ります。
その坂道のあたりが最盛期にカタクリの花が群生で咲く場所ですが、私たちが訪れた時期が早かったので、その場所はまだ蕾が多かったです。
最後の登りを登っていると、向こう側から単独の女性が登ってこられました。
時刻はすでに14時を回っているので、ずいぶん遅い時間の登山だな~と思っていたら、登山口がよくわからず手間取ったとのことでした。高知の女性だったようです。
さて、登り着いたところが鋸山の大岩です。
岩の入り口にミツバツツジが綺麗に咲き誇っていました。
岩の上に立つと先ほど登った豊受の尾根道が見えているような?
ヤマザクラがところどころで咲いていて豊受山は北斜面にヤマザクラが多いんですね。
こちらはすぐ下の街の長めですが、手前に枯れた大桜が見えています。
この桜は鋸山の有名な大桜だったのですが、数年前にとうとう枯れたそうで、でも、代わりの若木がちゃんと育っているということでした。
大岩の展望台で、この日二度目のコーヒータイムとなりました。
デザートはYさん手作りの桃のゼリーです。
桃はしかもご自分が育てている桃というのですから恐れ入ります。
コースタイム短めの山歩きなのに、早朝出発した甲斐あって、何度も山でコーヒーが楽しめて言うことなしです。
しかも、ほかの人がいなくて静かというのが素晴らしい・・・
大岩の上で寛ぐYさんとPさん。
あとは30分ほど下って、少し林道歩きするだけですから気楽です。
14時50分ぐらいまで、のんびりと岩の上で展望を楽しんだでしょうか。
ようやく重い腰を上げて、最後の歩きにかかります。
下り道で見たのはシハイスミレです。
大岩のすぐ下にある鋸山の山頂です。
ここからはちょっと急な下りですが、すぐに下れます。
15時20分、登山口まで下ってきました。
途中で、三度ヶ崖で出会った若者に追い越してもらいました。そういえば、秋に登った時も赤星まで行ってきた単独女性に追い越されましたっけ?
私たちは何しろのんびり歩きですから・・・
登山口から車道まで歩いていたら、斑入りシハイスミレの群生を見つけました。
丸弁の可愛いフイリシハイです。
この時、単独の若者もやってきたので、これがフイリシハイスミレであることを教えました。
香川の山でも以前はフイリシハイの群落を見ていたのですが、最近は見なくなったので、この出会いは嬉しかったです。
あとは林道歩きが少し残っています。
林道はヤマザクラの花びらでピンクの絨毯になっていました。
その後の林道歩きもヤマザクラが次々と出てきて退屈しません。
お花見しながらの歩きで、春の林道歩きは楽しいですね。
道路法面の岩場で咲くミツバツツジ・・
これはコタチツボスミレですね。
おまけにシコクスミレまで見つけてしまいました。
もちろん、この春の所見でした。
あちこち花を探しながら歩く皆さん。
駐車地点に到着したのは16児ちょうどでした。
Yさんのご主人は久々の歩きだったので、登山口で待っていてもらって、私たちだけで車を取りに行っても良いかなと思っていたのですが、ご主人も疲れることもなく、一緒に歩いて車まで帰ってくることができました。
私たちののんびりペースが功を奏したようで良かったです。
前日に急遽行先変更して歩いた豊受山~鋸山周回でしたが、まだ歩いたことのないコースも歩け、何よりヤマザクラやミツバツツジ、それにカタクリを始めとした早春の花々も楽しめ、上出来の山行となりました。
keitann様 こんにちは
カタクリの花は花びらの反り返りがないと品格が出て来ませんね。
しかし、反り返りが激しいと、頭を抱え込んで悩んでいる人間のようにも見えてしまい、これは風情がなくなります。
また、花を下から眺めた時にきれいな紫の模様が見えると嬉しくなりますよね。
でも、気に入った花姿を撮ることができるのは、小生の場合は一年に一輪かそこらでしかありません。(今年は良いのが撮れませんでした。)
この記事ではスミレの素敵なものがたくさん出てきましたね。
こうなると、スミレ撮りにも力が入るのではないでしょうか。
投稿: ぶちょうほう | 2018-05-14 10:55
ぶちょうほう様、こんばんは。
カタクリの花はそっくり返っているのがあらまほしい姿ですね。
そうですね、あまり天気が良すぎると上のほうで花弁同士が絡まったみたいになりますね。
この日は天気は申し分なかったのですが、何しろ気温が低めだったので開花するまでに
かなり時間を要したようです。
私も今年は満足のいくカタクリ画像は撮れていません。
なかなか難しい被写体だと思います。
スミレはエイザンスミレやフイリシハイなど、この日はいろいろなスミレを見られて満足
しました。
10日の日に登った石鎚では標高が高い分、まだスミレが咲き残っていましたよ。
投稿: keitann | 2018-05-14 21:52