10年ぶりに笹倉湿原へ、その1、原生林の雰囲気
5月19日の集まりで、26日に下るか登る予定だった筒上~笹倉のコースのことで昔の山仲間のS君と簡単な打ち合わせをしていたのですが、その後、Rさんのご主人の都合が悪くなって、キャンセルとなりました。
スケジュールは没になりましたが、せっかくなので石鎚山系のほかのコースでもと思っていたら、S君から笹倉湿原案内ぐらいならできますと連絡がありました。Pさんも笹倉湿原ぐらいなら時間もかからないし、お母さんの具合もだいぶ良くなられたようなので、声を掛けたところ行けそうとのことです。結局、いつもの3人で笹倉湿原に行くことになりました。Rさんは意外にも笹倉湿原は初めてということで、良い機会でした。
集合場所は石鎚スカイラインの金山谷駐車場に、8時集合ということになりました。
香川から土小屋まででも十分遠い所へもってきて、金山谷は土小屋からまだ15分ほど下ったところにあるのは、5月10日に石鎚から下山してきてスカイラインを走ったので、なんとなくわかっていたので、大野原のいつもの場所に5時集合にしました。3時間見ておけば、途中でコンビニにも寄れるし、瓶ヶ森林道で眺めの良いところでは撮影タイムも取れることでしょう。
前回訪れた時から数えると、ちょうど10年ぶりで訪れることになった笹倉湿原です。
今回は三度目の訪問ということになります。
最初に訪れた2006年の記事はこちら
二度目に訪れた2008年の記録はこちら。
早朝5時に大野原に集合したら、私の車で西条を目指します。
時間に余裕をもたせてあるので、コンビニに立ち寄った後、いつもの国道194号で寒風山トンネルを抜けたらくねくねと寒風茶屋へと登っていきます。
寒風茶屋までは年に何度か来るのですが、その先の瓶ヶ森林道を走るのは結構久しぶり?
林道が崩れて通行止めになっていたこともあるし、私自身が夏場の石鎚からここ数年遠ざかっていたというのもあります。
↑久々に眺める瓶ヶ森林道の眺め。
向こうに東黒森や瓶ヶ森も見えています。
最近ではUFO林道ともいわれ、この前案内した主人の友人のIさんもこの林道をご存じのようでした。
何しろ標高1000m~1500mという高みを車でが知れるのですから、眺めは抜群です。
ニガイチゴでしょうか。
小さな白い花を咲かせています。
車の外に出ると、標高1000m超えの場所ですからさすがに肌寒いですね。
この季節、瓶ヶ森林道沿いで良く咲いていると思うシコクハタザオです。
まだ朝早いせいか、うなだれています。
アケボノツツジはとっくに終わって、ミツバツツジが花盛りですね。
花つきの良い株です。
この日は午後から晴れるとの予報でしたが、朝のうちは曇り気味の天気。
青空が欲しいところです。
瓶ヶ森近くの展望台で、いつものように石鎚を撮影しますが、ここも青空が欲しいところですね。
まぁ、見えているだけで良しとせねば・・・
土小屋には7時35分には着きましたから、ちょうどよい時間ですね。
ここでトイレ休憩を済ませて、車に乗ろうとしたら、後ろから声を掛けられました・
「こんなところで誰かしらん?」と振り向いたら、なんと山仲間のエントツ山さんの顔。
なんとも良いタイミングでお会いしたものです。エントツ山さんご一行はこれから石鎚三角点のシャクナゲや西ノ冠山のユキワリソウなどを見に行かれるらしいです。
私の車の隣に大きな4WDの車が停まっていて、エントツ山さんが良くご一緒されている愛媛の山仲間の方たちもご一緒です。早速、記念撮影と相成りました。↑
金山谷の駐車場には以前はS君の車に同乗して着いたので、場所が定かではありませんが、金山林道入り口を通過してしまい、慌ててその先でUターンして引き返します。電波状態がこの辺は悪いようで、S君に確認の電話をしてみましたが繋がりません。金山谷の駐車場と思われるのはここしかないということで、駐車場に車を入れます。
ちょっと離れたところに、何やら白い花が咲いていて、肉眼ではわかりませんでしたが望遠気味に撮影するとアサガラの花ですね。
山の準備をしていると・・・
S君の車が現れました。
なんでも前を走るボルボがゆっくりで、少し遅くなったらしいです。
ともあれ、無事に落ち合うことができて良かった良かった・・・
私たち以外にも若者のグループが笹倉湿原まで行かれるそうで、ハイキング程度の装備で一足先に歩いて行かれました。
私たちも8時15分に出発しました。
遠目に白い花が見えていて、あれはミズキみたいですね。
ミズキは棚状に咲くので区別がつくし、花期もクマノミズキより一か月早いです。
8時17分、金山林道入り口を通過します。
ここから笹倉湿原の登山口までは林道歩きです。
すぐに、テンナンショウの仲間が出てきましたが、この時点では花が終わっていて種類は確認できません。
ガマズミにはいろいろな仲間があって、見分けが難しいですが、これは葉の先端がとがるのでオオミヤマガマズミかもしれません。
林道は結構荒れていて、去年秋の台風でスカイラインが崩れたぐらいですから、相当の影響があったのでしょう。↑堰堤。の下のほうが崩れています。
辺りはコンロンソウが咲き残っています。
S君も笹倉湿原には数年ぶりだそうで、ギンランがまだ残っているか気にしているようでしたが、
咲いてました。私もこれが今年のお初です。
先ほどのテンナンショウの花がまだ咲いている株がありました。
確か、ここのはオモゴウテンナンショウだったはずです。
記憶が少しよみがえりました。
花の形と色合いに特徴がありますね。
8時41分、笹倉湿原の登山口に着きました。
登り始めてすぐにギンリョウソウ。
これも今年の初見でした。
この木はこのコース中一番大きな針葉樹だそうです。
直径1.2mぐらいありそうでした。
緩やかな尾根を登っていきます。
ヒメシャラの木も見えていますね。
最初に笹倉湿原を訪れた2006年はまだまだ花や木の名前もわからない頃でしたが、今は少しはましになってるでしょうか?
木の葉っぱの色合いがまだ若々しくて初夏の雰囲気ですが、あと一か月も経ったら深い緑になって鬱蒼とした雰囲気になるんでしょうね。
クマイチゴですかね、野生のイチゴも種類が多くて、名前を覚えるのも大変です。
いちばん馴染みが深いのはクサイチゴやナガバノモミジイチゴなどの美味しいイチゴです。
細かい画像を映してないので、なんとも言えませんが雰囲気はオククルマムグラのようです。
5月~6月の花は木の花も草本の花もなぜか白いものが多いです。
道中、東の方角に山が見えましたが、岩黒山だそうです。
山容と言い、位置的なことからも岩黒で納得です。
これも白い花…タニギキョウの花が咲いていて、これだけは皿ヶ峰で4月末に見て以来、二度目です。
大きなブナの木がすっくと立っています。
この辺りもヒメシャラが多くて、綺麗な色合いの樹肌が林の中でアクセントになっています。
見上げると羽状複葉の葉が見える大木・・・・これはサワグルミですね。
サワグルミもいろいろな場所で見かけますが、大きくなる木ですよね。
keitann様 こんにちは
無事に皆さんが揃って、良かったですね。
歩き始めはまずまずの空模様のようですが、これからどうなるのでしょうか?
標高1000メートルくらいのところから始まるようですが、それなりの草花が出てきました。
これが湿原に入るとどうなって来るのか楽しみです。
投稿: ぶちょうほう | 2018-06-14 10:56
ぶちょうほう様、こんばんは。
この時に訪れた笹倉湿原へのルートはもう少し時期が早ければヤマシャクが多かった
ようですが、どちらかというと森の緑を楽しむコースで、花を楽しむというコースでは
なかったようです。
この日は午後から晴れるという予報で、それを信じていたのですが、晴れるのが遅く
なったようで、下山した後から晴れてきました。
花は帰りに寄り道した場所で、楽しむことができましたよ。
投稿: keitann | 2018-06-14 22:14