« 今日の花たち | メイン | 笹倉湿原~筒上山、その2 »

2006-05-29

笹倉湿原~筒上山

大学時代の同期の山仲間S君とは同じ四国在住だったにもかかわらず、ずっと音信不通だった。それが同じ同期仲間で04年に亡くなったN君のお墓の場所のことで、たまたまメールのやり取りが始まった。お互いに山歩きを今もしているということがわかり、そのうち一緒に登ろうという話になっていた。

それがこの笹倉~筒上というコースだった。その前にもカタクリのお花見山行話もあったが、私も土曜日は用事があったりで、なかなか予定が合わない。今回も天気予報の週間予報では当初は雨、今度もだめかなと思っていたら、前日27日になって天候が回復の兆し。前日夕方にS君から山行決行のメールが届いた。

Dsc00054_1

早く就寝する予定が用事があって結局12時半就寝。携帯の目覚ましで二時間半後の3時15分起床。まだ真っ暗。身支度をして洗濯物だけ干して、4時に出発。高速はこの時間帯はガラガラでほとんど車も走ってない。ノンストップで行くと早く着きすぎるので、途中、石鎚山PAで休憩。丁度良い時間、5時20分に到着。インター出口に停めてあったS君の車は直ぐにわかった。簡単に挨拶だけして(会うのは実に卒業以来だから何十年ぶり?)

もう一人同行されるTさん(S君の山仲間の方)とは砥部で6時に待ち合わせの手はず。

ここでも簡単に自己紹介をして、そこからはS君の車に同乗して石鎚スカイライン目指す。スカイラインは私は過去二度ばかり走ったことがあるが、登山のためではなく単なるドライブなので、次回は自分一人でも登れるべく、地理を頭に入れながらも景色を楽しむ。普段はたいてい私がハンドル持つことが多いのでこういう機会は貴重だ。スカイラインゲートに7時10分前に到着。スカイラインも整備が綺麗にしてあって、快適な道のようだ。笹倉湿原登山口は通り過ぎてそこから車で10分ほどの沢近くにS君が折りたたみ自転車をデポ。今日は登山口と下山口が違うからだ。再び登山口まで引き返し、山靴に履き替え、防虫スプレーを顔や手などに吹きかけた後、準備体操をして出発(実は準備体操したのも学生時代以来かも)

Dsc00001_2

登山道歩き始めて直ぐにサルナシの株を教えてもらう。サルナシは自宅で植えていて今年は花も咲き実もなり始めているので。興味津々だ。山のはさすがにまだ花も咲いてない。S君は山で採取したサルナシの実でサルナシ酒を作っているそうだ。

Dsc00004_1今年初見のギンランを見つけた。

去年笹ヶ峰で見たのも同じ頃だったかな。

キンランほどは目立たない。

ギンリョウソウもあちこちで見かけるが、これはこの前も撮影したばかりなので、特に撮影はしない。今日は何しろハードなコースなのだ。

Dsc00006_2 沢は次第に細くなり、辺りはブナが繁り始めた。

沢の傍ではチャルメルソウがいっぱい生えているが花はすでに終っている。

Dsc00015_2 途中見かけたブナの大木。今年もブナの新緑を見ることが出来た。感謝。

落ちていたブナの枝ををS君が拾い上げた。枝には花が咲いていて、私はブナの花を見たのは初めてだ。

Dsc00026 これはどうやらルイヨウショウマらしい。初めて見た。えらく早く開花するものだ。ショウマの仲間もいろいろあって、見分けが難しい。

Dsc00046 嬉しいことにヤマシャクにも会えた。しかも群生といっても良い。今回こそ今年の見納めかな。

Dsc00043_1 ヤマシャクとワサビ、バイケイソウの混じった群生。ワサビの葉っぱをS君に見習って齧ってみる。辛くて、あのワサビの風味そのまま。これから癖になりそうだ。味醂と醤油に葉っぱを漬け込んでも美味しいとか。

Dsc00053_1 笹倉(さぞう)湿原に出た。ウマスギゴケのみの純群落からなっている湿原だとか。その名は四国で山歩きをするものなら一度は聞いていると思う。そこは樹林帯の中にぽっかりと開けた不思議な空間だった。

Dsc00059 ウマスギゴケのアップ画像湿原についての解説をしばし聞く。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/1251/2774513

笹倉湿原~筒上山を参照しているブログ:

コメント

いやー、奇遇ですね~。同じコースを逆回りで歩いていたんですね。笹倉湿原は神秘的で良かったでしょう。11月下旬の霜の降りた景色も良いそうなので、その時期に行こうと思っています。

おいわさん、こんばんは。いや~、こちらのパーティーでも他の人に会うとは思ってなかったので、驚きでした。結局、逆コースのパーティーとは計3パーティーと出会いました。笹倉~筒上と歩いたのは我々ぐらいかも(^^;) コースの予習をあまりしてなかったので、というか石鎚方面には滅多に行かないので、あまり良くわかってないだけですが、あんなにきついコースとは思っていませんでした。筒上から先は巻き道経由ではなく稜線を選んだらゴヨウツツジが大群生で大喜びしました。もっと近ければちょくちょく行けるんですけどね~。

keitann様 こんにちは
お久しぶりの訪問ですね。
懐かしい友達との山行にはまた、新しいページを設けなければなりませんね。
今回も季節に適合した素晴らしい花達に出会え素敵なものとなりましたね。
特にヤマシャクヤクには、(こちらに少ないだけに)羨ましさがつのります。
以後の展開にも期待しています。

仕事中だったんですが、ちょっとリラックスがてらと思い、見てました。すごいですねぇ~。このスギゴケの群落は....。唖然です。イイですねぇ~。平地でこんな状態を維持するのは、スプリンクラー要りますもんね、並大抵じゃないですよ。いやぁ~、いいなぁ~。

ぶちょうほう様、こんばんは。
そうです、実に30年ぶりで一緒にパーティーを組んで登ったことになります。昔の山仲間はこれが不思議なんですが、何十年経っていても直ぐに昔と同じ調子で歩けるところがいいですね。しかし、昔はペースにはそれほど差がなかったと思うのですが、今回は仲間の足の速さについていきかねましたから、まだまだトレーニング不足です。
ぶちょうほう様も今朝方ブログにお伺いしたら、私など見たことのない素敵な花に出会われていたのですね。そのうちにまたコメントに参上しますね。ヤマシャクは今年はかなり見ることが出来ましたが、知れでもやはり歓声を上げてしまいましたよ。

アッキーさん、こんばんは。
この湿原は周囲の山が地すべりを起こして、土が堆積したところにウマスギゴケが生えて出来たものだそうですよ。しかし周囲の笹が湿原を侵食しつつあり、この先、いつまでこの光景が見られるかわからないそうです。
コケは打ちの庭でも今、見事ですよ。雨が多かったせいですね。主人が大喜びしています。
アッキーさんも和風のテイストがお好みのようですね。

コメントを投稿

フォトアルバム
Powered by Six Apart

私のもうひとつのブログです。よろしく

更新ブログ