上阪の機会を利用して比叡山へ、その5、ようやく人の気配
巻き道に出てからしばらく歩いたところで、琵琶湖が見えてきました。
↑琵琶湖には何やら橋がかかっていて、調べると琵琶湖大橋という橋らしいです。
琵琶湖の湖東と湖西を結んでいる橋らしいです。確かに、湖岸をぐるりと周回することを考えれば、ずいぶん時間短縮できるでしょうね。
道はほとんどアップダウンもなく、林道歩きに近いものです。
今度は違う角度から琵琶湖の見える場所があって、何やら島が見えていますが、あれは竹生島?
地図で調べてみると竹生島はもっと北にあって、見えていたのは沖島という島のようです。
空気が澄んでいるのか、琵琶湖のほとりの建物なども素晴らしく鮮明に見えています。
島の後方に見えている山が気になりますが、位置と言い、山容と言い伊吹山のような気がします。
ズームすると、採石場が見えるので、やっぱり伊吹山ですね。
琵琶湖の湖東のもう少し南のほうを見ていると、何やら湖の外側にも何か見えています。
司馬遼太郎がよきう琵琶湖の内湖というのを書いていましたが、あれは内湖なんでしょうか?
ズームして帰宅してから画像を見てみると、どうやら水田みたいですが、もとはといえば内湖なのかもしれません。
歩いていくと、今度はコールポイントの31番を通過しました。
この辺だったと思うのですが、向こうから歩いてくる単独の男性の方とすれ違いました。
スマホがまだ復帰しないので、「この道を歩いていけば比叡山に行けますか?」と確認したところ、「行けますよ」とのこと。それでも比叡山の根本中堂までは歩くと2時間以上かかるそうです。四国からきているので、なるべく早く着きたいと思ってるのですがと話すと「横川までは30分ぐらいで行けるし、横川からはバスが出ているのでバスで根本中堂まで行くといいですよ」と教えていただきました。
いや~、ありがたかったです。
スマホが充電切れになる前に、見ていた地図だともうすぐ比叡山の敷地だなとは思っていたのですが、まずは横川(よかわ)というところまで行けば、あとは大丈夫みたいですね。
三石岳に登ってきたことを話すと、「あそこは結構大変だったでしょう」と言われました。(^^;)
道の確認が取れたことで、気も楽になり、あとは物見遊山的な気分になってきました。
↑道端にはジシバリも咲いています。
モチツツジとマツの葉。
この時は何かわかってなかったのですが、ムロウテンナンショウがここでも咲いていました。
花を正面から撮影しました。
サルトリイバラの果実がもう大きくなり始めていますね。
驚いたことにヤブツバキがまだ咲いていました。
もう5月の下旬なんですけど??
四国の山ではさすがにこの時期にはヤブツバキの花は見かけないです。
1輪や2輪がまぐれで咲き残っていたのではなくて、普通に咲き残っています。
ほかの場所でも見かけたので、比叡山では5月下旬に咲いているのが珍しくはないということですね。
13時16分、車止めのチェーンを張っている場所までやってきました。
ここからが延暦寺の境内ということでしょうか?
ここまであまり休まずに歩いてきたので、ここで水分補給することにしました。
でも、不思議なことにお腹はあまり空いていません。
坂本の駅でおにぎりや軽い食べ物を買ってきてましたが、軽く行動食を食べるのみにします。
辺りにはムラサキサギゴケが咲いています。
これはエゴの木のようですが、花はもう終わっています。
カマツカの花はまだ咲いていてくれました。
エゴは自宅で実生で育てたのがたくさん咲きましたが、カマツカの花はこれが今年の初見です。
横からもカマツカの花を撮影します。
車止めを通過してすぐに、こんな説明板がありました。
見上げると石碑があって、ここは滋賀医科大のために献体された方の供養のための場所ということのようです。
供養の石碑を過ぎてすぐに、今度は古い供養塔でしょうか?
全部、寝かせてありました。
ここにも・・・・
ついさきほどまで、石仏も何もない、植林と自然だけの山を登ってきたのですが、ここにきて初めて宗教の山らしい雰囲気が漂い始めました。
道は相変わらず木陰の涼しい道で快適です。
これはハナニガナ?
四国だとシロバナニガナも一緒に良く咲いてますが、比叡山ではシロバナニガナは1つも見かけませんでした。
標高を上げたからかまだ豪勢に咲いているモチツツジ・・・
13時38分、登山者らしい10人ほどのグループの方たちが石段の下にいらっしゃるのを見かけました。
こんなにたくさんの人を見たのは、この山に入って初めてです。
お尋ねすると、この石段を上がったところに恵心僧都のお墓があるそうです。と言われても恵心さんが何者なのか、無知なものでよくわかりません。この辺りに住む方たちには有名な人のようで、えらいお坊さんらしいです。
「お参りしていくといいですよ」と言われ、石段を登りました。
石段を登りきると、あちこちにお墓が点在しています。
どうやらここ比叡山のお坊さんたちのお墓のようです。
そして登り切った正面に小さな鳥居があって、その向こうが恵心僧都のお墓のようです。
お墓の前に鳥居とは今の時代には不思議ですが、昔は伸仏混淆だったのですから・・・
見下ろす尾根にもたくさんのお墓・・・
ちょっと不思議な光景でした。
お参りを済ませ、石段を下っていくと、先ほどのグループの方たちが出発するところでした。
画像の一部をトリミングするとグループの方たちが写っていました。
この方たちはこれから比叡山坂本の駅に下るのだとおっしゃってました。
、
keitannさん こんばんは、
どこに行っても山が待っていますね。
比叡山も見どころ満載でいいですね。
今日は、寒風山にご一緒させていただき有り難うございました。
北尾根は下りに使ったことが一度ありますが、既に頭の中では、その時の景色は消えています。
初めて登るコースは、やはり楽しいものです。
目的のオオヤマレンゲも上の方では咲いていませんでしたから、こちらから登るのが正解でしたね。
天気も最後まで持ってくれて良かったです。
又、機会があれば宜しくお願い致します。
投稿: クムトマト | 2018-06-09 20:47
keitann様 こんにちは
昨日は美花の写真をありがとうございました。
比叡山のシリーズも終わりが近づきましたね。スマホの電池切れの中、時間を気にしながらの戻り道で、良いアドバイスを貰えて、これは助かりましたね。
ここから眺める琵琶湖は、程よい距離にあり、格別なものだと思いました。
この記事で珍しく眺めたのは、土の上に寝かせてある石の””塔でした。これを見ると「なぜこんなことに・・・?」と思います。
予想外に多くの草花に出会えて、山歩きの対象としても、比叡山は行ってみる値打ちがありそうです。
投稿: ぶちょうほう | 2018-06-10 10:02
クムトマトさん、こんにちは。
昨日はお世話になり、ありがとうございました。
たまには四国以外の山を歩くと、全然違う花を見られて楽しいんものですね。
昨日のコースはオオヤマレンゲの季節には株がたくさんあるので、お花見コースですね。
厳しい登りなので、あそこを登る人はあまりいませんが、登るだけのことはあります。
おかげさまで岩場の花も楽しむことができて、よかったです。
昨夜は新しいパソコンの電源が入らず、困りましたが、今日、購入したお店にもって
いったら放電ができたなかったそうで、一度バッテリーパックを取り外してから起動
させたらOKでした。
投稿: keitann | 2018-06-10 16:26
ぶちょうほう様、こんにちは。
昨日は2年ぶりでオオヤマレンゲのコースを歩いてきました。
ラインは山でもどこでも、電波が通っていれば画像をリアルタイムで送れるのが良いですね。
比叡山でスマホの電源が落ちて、ルートの確認が取れないときにうまい具合に登山者の
方に出会って、詳細を教えていただきほんとに助かりました。
四国の山を歩いているときに、四国外から来られた方が困られているとき、ルートの説明
をしたり、車で登山口まで送って差し上げたこともありますが、やはり地元の方にお尋ね
するのは心強いものですね。
このコースは比叡山に登るコースとしては一般的ではなさそうでしたが、牛尾宮といい
恵心僧都のお墓といい、なかなか見どころがあると思います。
草花もこういう植林の山にしては飽きることなくいろいろと咲いていて、季節を変えて
歩いても楽しそうだと思います。
特に日吉大社や登ってからの横川中堂のカエデは数多く、秋の紅葉も見事なのでは
ないかと思いました。
投稿: keitann | 2018-06-10 16:34