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2018-06-21

今年も寒峰に登る、その4、大ブナを見たら西尾根を下る

寒峰峠へ下る途中に大ブナがあるはずです。

去年は登りの途中でこの大ブナを見たもので、時間的な余裕や精神的な余裕がなかったのか、大ブナをあまり観察しませんでした。

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↑ブナの木なのに、辺りにカエデの葉やいろいろな葉が見えるのは、このブナの大木にいろいろな木が着生しているからなのです。

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ナナカマドの葉っぱまで見えていて、どうやらこのブナにはナナカマドまで着生しているようです。

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Pさんが幹を抱えますが、幹は周囲が5mは軽くあるでしょう。

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株もとの苔にはタニギキョウが咲いていました。

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近くの落ち葉の中からはギンリョウソウ・・・

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ブナの裏側に回ってみると、アオベンケイまで着生していました。

幹にはびっしり苔生していて・・・

5分ぐらいも大ブナをあれこれと観察したでしょうか。

Yさんのご主人を待たせることになるので、再び歩き始めます。

P6037851

15時30分ちょうどに寒峰峠まで下ってきました。

一般登山道はここまでで、ここからはまた道なき道を歩きます。

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去年、西寒峰から下ってきた辺りへと登山道から離れて歩きます。

この辺りは平坦地ですが、辺りには去年と同じくシカの食べないトリカブトが群生しています。

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どういうわけか、今年は紫色の花が咲いていて、見てみるとラショウモンカズラでした。

周囲にはイケマの葉も見えています。

P6037855

こちらは花の終わったヤマシャク・・

なるべく斜面の緩やかそうなところを探して、西寒峰への最後の登りを登りますが、これがまたきつい登りです。私たちはひーひー言いながら登っていきますが、お若いGさんご夫婦はさすがに速い・・・

P6037856

ようやく、南側の展望が開けるところまで登ってきました。

正面に見えているのは土佐矢筈かな?

P6037857

西寒峰には山頂表示がなく、GPSで確認しながら、多分このあたりだろうという場所へ・・・。

急登を登ってきたので、山頂辺りで一服することになり、またまたYさんのご主人をお待たせすることになりました。時刻は15時50分。

牛ノ背方面の眺めを見ていたら、大きな反射板が見えて、あれはどうやら亀尻峠へ向かう道の反射板らしいという話になりました。といっても私は亀尻峠にはまだ行ったことがなく、反射板のことは未確認ですが・・・

反射板ということで、春先に登った阿佐尻の反射板はどこ?と探したら見えてました。

P6037860maru緑の木々の中に緑の反射板で目立ちません。

P3173052

春に通過した時に撮影した阿佐尻の反射板。

やっぱり緑色ですね。

P3173226

ついでに、こちらは阿佐尻山頂から撮影した、今回のマドの天狗登山口周辺の民家。

P6037859_2こちらは西寒峰から撮影した阿佐尻登山口の民家。

阿佐尻と寒峰は間に祖谷の谷間をはさんで対峙している山です。

これだけ写るところを見ると、直線距離では大して離れてないんでしょうね。

さて、16時が来たので、最後の下りにかかります。

テンニンソウのくさむらの中を適当に下りますが、境界の杭を外さないようにします。

Gさんをトップに下っていきますが、Gさんが的確にルートを辿ってくれるので、楽なものです。

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去年も見たヤマブドウの株は今年も実をつけそうです。

P6037863たまに、黄色いテープもあります。

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これはシカの食べないバイケイソウの花芽ですが、花はまだまだですね。

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西寒峰の山頂でも見ましたが、去年は見なかった「ツキノワグマ生態調査のカメラ」が設置されているようです。

P6037867なおも、境界の杭に沿って下ります。

全体に緩やかな尾根なので菅、途中、こんなに急なところがあったかな?という急斜面もありました。

P6037868↑この辺りはいわゆるバカ尾根で、だらっとした尾根です。

P6037872

見覚えのあるアンテナまで下ってきました。

ここまで来たらあとちょっと。

P603787317時6分、尾根の途中でYさんのご主人が腰かけているのを発見。

「お待たせしました」思わず、口から言葉が出ていました。

たぶん、15時ごろには車を待機させてくださっていたと思うのですが、ずいぶん遅くなったものです(^^;)

P6037874

あとの方たちも次々と下ってこられます。

最後はYさんのご主人も一緒に尾根を下るのですが・・・

途中、尾根の下に銀色に光るものが見え、あれは小屋の屋根か何かかな?と思っていたら、それがYさんのご主人の車の屋根だったのでした(^^;)

林道への下り口を少し行き過ぎてしまったので、引き返します。

P6037875

↑ここから下りますが、何の目印もないので、うっかり行き過ぎてしまいそうになります。

トップを下って行かれたGさんは、そのまま尾根を下って行かれるようです。

P603787717時23分、Yさんのご主人が車をデポしてくださった場所に下ってきました。

予定より1時間半遅れ?

P6037880尾根から林道への下りの様子です。

シカのワナが仕掛けられているそうで、引っかからないように注意して下ります。

P6037881

全員下ったら、Pさんが車に置いてあったコーヒーを出してきてくれました。

久々のP’sカフェの店開きです。

去年は最後に1時間ほどの林道歩きが歩きましたが、今年は車を回していただいたおかげで、林道歩きをせずに済み、これでもまだ早く下山できたと言えそうですね。

全員そろって無事歩けたことに感謝です。

帰宅は久しぶりに20時を回りましたが、これから日が長くなるにつれ、ロング歩きも増えそうな予感・・・

↓この日のログです。

コメント

こんにちは。大きなブナですね。ナナカマドのような樹まで着生しているのですか。驚きです。

多摩NTの住人様、こんばんは。

ここのブナは直径1m半ほどありそうでした。
ブナはいろいろなものを着生させるようで、今までにもたくさんの着生植物を
見てますが、ここの木は特にすごかったです。
古木になればなるほど、すごいようで、特に高知や徳島のブナは着生ブナが多い
ようですね。

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