45年ぶりに苗場山へ、その6、ガスが晴れて山が姿を現した
山の天候は気まぐれです。
ちょっと前まであれほどガスに覆われていた稜線が、なんだか晴れてきそうな雰囲気です。
↑ご夫婦連れの方が、やはりガスが晴れそうになったのでベンチに座って山のほうをご覧になっています。
いい雰囲気でした。
なおも浮島湿原へと歩いていくと、下山の方たちとすれ違います。
向こうの空がこの時点ではもう青空になっていますね。
足元ではゴゼンタチバナの葉も赤く染まっていて、近くにはイワナシのお馴染みの葉も見えます。
ガスがどんどん晴れて山が姿を見せ始めました。
後ろから歩いてこられる家族連れの方と、「晴れてきましたね」と喜びを分かち合います。
山頂に岩が見えているのはたぶん「小蓮華山だと思いますよ」と家族連れの方たちに山の名を告げます。
9年前にはあの上から、今いる自然園を見下ろしていました。
風が強くて、小蓮華山の山頂では風を避けて岩の反対側で休憩したものでした。
手前の紅葉を入れて山を撮影します。
この山は撮影している間は「どこが見えてるんだろう?」と思っていたのですが、どうやら白馬本峰だったようです。
白馬の山頂から東側は絶壁になっているのですが、下から見ると、また感じが違います。
それにしても、もう稜線は望めないかと思っていましたが、ここまで歩いてきて良かった・・・
小蓮華山のなだらかな稜線も記憶に残っています。
花はすっかり終わっていて、何かリンドウの仲間の咲いた跡・・・
浮島湿原に着いたのは13時半でした。
展望湿原まであと800mらしいですが、ここでこの眺めが得られたので、私としては満足です。
湿原の木道には三脚を立ててカメラを構えた年配の男性の方が数人おられました。
「久しぶりにこれだけのものを見られた」と仰っていたので、今年の紅葉はなかなか良かったのかもしれません。私などは初めて来たので、比べ様がなかったのですが、それでも来て良かったとしみじみ思いました。
栂池自然園は標高1800はあるそうですから、ダケカンバの木は標高2500の森林限界付近まで生えているのですね。
四国でダケカンバを見ていると、落葉も遅いですが、芽吹きも遅く、それほど紅葉を心待ちにするような木ではないとばかり思っていました。
今回はダケカンバの木をすっかり見直しました。
やがて、再び、ガスがかかり始めました。
幻想的な光景もまた良しです。
往路ではあまり撮影しなかったナナカマドも帰り道では少し晴れてきたせいか、赤がよく目立ちます。
ナナカマドをもう一枚・・
足元に先ほどから赤い実が見えていたのですが、ここまで来て葉をよく見たらマイヅルソウですね。
マイヅルソウの葉も黄葉していて赤い実との色合いが素敵でした。
マイヅルソウも花ぐらいは四国の山でも見られますが、赤い果実まではなかなか見られません。
木道まで帰ってきたらまで、歩く人のとりどりのウエアの色が紅葉に生えて良い感じです。
秋の山ではこんな赤いウエアも引き立って良いものですね。
昔の栂池ヒュッテでしょうか。
赤い屋根もシックでダケカンバの色合いに溶け込んで素晴らしい・・・
最後にダケカンバの素晴らしさにもう一度見とれました。
望遠でズームします。
ビジターセンターに戻ってきたのは14時10分とまだ早い時間でしたが、それまで暖かだったのが急に冷たい風が出てきました。
そういえばこの日はまだコーヒーを飲んでなかったことを思い出し、栂池ヒュッテの前に「コーヒー」と書いてあるのを見てホットコーヒーを飲んでから下ることにします。
建物の前のテーブルでリンゴのシブーストとともにいただいたのですが、美味しいコーヒーでした。
その時間でもまだロープウエイ駅から歩いてくる方もいらっしゃいましたが、その近辺で宿泊される方んでしょうね。
私が登ってきた12時ごろは暑いぐらいでしたが、さすがに標高1800m・・・帰りは肌寒さを感じ、ウインドブレーカーを羽織っての下山でした。
駐車場まで下ってから、その日の宿をスマホで探します。
出来れば苗場の麓辺りに行きたかったのですが、さすがに前日に3時間の仮眠でずっと運転してきたので、これから長時間の運転は嫌になって長野市内のホテルを予約しました。
前日はろくろく寝てもいないし、ろくなものも食べてないので、その日はきちんと寝てきちんと食べるつもりでした。
↑下ってきた白馬山麓から眺めた黄金色に染まった稲田・・・
その後走った道沿いで。も、「日本でいちばん美しい村・・小川村」という村を通り抜けましたが、なるほど美しいところでした。
長野県庁に近いホテルには5時半には到着しました。
↑夕食を食べに県庁界隈を歩いた時にスマホで撮影した市内の様子。
長野市は初めて訪れましたが、思ったより閑静な街のようでした。
夕食はホテルから徒歩5分ぐらいの居酒屋さんで・・・
↑さすがに東の方ですからお刺身はマグロなんですね。
生ビールがすごくおいしかったです。
おまかせ料理を頼んだのですが、どれも美味しくて、キノコと茗荷のお汁は特に美味しかったです。
今年は長野県内はキノコが豊作だとか・・・
食べてから美味しくて撮影した、里芋のてんぷら
里芋に味付けしてからてんぷらにしてあるそうで初めて食べる味でしたがこれも美味しかったです。
この日は平日で仕事帰りのサラリーマンの方たちがカウンターにどんどん腰掛けられて、そのうち、隣に腰掛けられた長野市内のサラリーマンの方たちとおつまみの交換などもして、楽しいお酒をいただくことができました。
その日はホテルで爆睡だったのは言うまでもありません。
はじめまして
うどん県在住の山歩き初心者のリンジイーと申します。
私も今年の7月にツアーで栂池自然園に行ってきたので、嬉しくなって投稿させて貰いました。
ホームページにアップしてますので、よろしければ 2か月前の栂池をご覧ください。
投稿: リンジイー | 2018-10-21 12:15
リンジイーさん、こんばんは&はじめまして。
うどん県ということは、私と同じ県に住んでらっしゃるんですね。
7月の栂池、綺麗な画像を拝見させていただきました。
山登りでなく栂池散策のツア―という企画もあるんですね。
花好きな方がさぞたくさんいらっしゃったことでしょうね。
私も以前、白馬の稜線を歩いた時にたくさんの方が眼下の栂池を散策してらっしゃるのを
見かけました。あそこにはどうやって行くのかな?と思っていたら、今回行ってよく
わかりましたよ(^^;)
7月なら自然園もいいですが、上を歩いたほうが気持ち良いですよ。
ツクモグサやウルップソウなども咲いています。
でもまぁ、歩きと撮影を両立させるのはかなりしんどいので、どちらか一方になって
しまうのかもしれません。
四国にも綺麗な花の咲く場所がまだまだありますので、どんどん撮影に行かれて下さいね。
投稿: keitann | 2018-10-21 21:32