3年ぶりの高知ムラサキセンブリ散策で、その1、ムラサキセンブリとヤナギノギク
高知のムラサキセンブリを見に行くようになって、早くも13年が過ぎました。
香川の里山にも少しだけなら咲くのですが、今年は香川のムラサキセンブリは風前の灯火状態のようになってしまったらしいです。一昨年も都合がつかなくて高知のムラサキセンブリを見ておらず、去年は病気のため、もちろん、野草散策どころではなかったので、今年こそは久々に高知の雑草のようにたくましく咲いているムラサキセンブリを見に行こうと、決めていました。
室戸散策でもお世話になったAさんに尋ねたら3連休ごろが見ごろでしょうとのこと。皆の都合のつく日を調整して3連休中日の11月22日に高知行きと決まりました。
今回は道も良いので、私が車出しを担当することにしました。
↑珍しく青空背景に撮ってみたムラサキセンブリです。
この日は途中の高知道の山間部は朝霧が出ていて、こういう日は昼間は天気が良くなるのですよね。
待ち合わせをした道の駅に早めに行きモーニングを食べ終えて、外に出ると、Aさんがちょうど来られていました。
まずはムラサキセンブリの自生地を訪ねます。
この場所はかなり以前から来た板場所ですが、今回はアプローチを変えてみました。
↑まず目についたのはヤナギノギクです。
この自生地にはヤナギノギクが多く咲くのですが、ムラサキセンブリよりも花期が少し早いので、ムラサキセンブリの見ごろに合わせるとヤナギノギクが終盤ということが多いのですが、今年はまだ綺麗に咲いている株もありました。
↑まだ葉が青々としていますね。
ヤナギノギクの母種であるヤマジノギクはとうとう今年は見ないまま終わってしまいましたが・・・
出かけるたびに見ているような気がするヤクシソウはここでも咲いていました。
紫色の花弁に濃い紫色のすじが入って、ほんとにシックな花ですね。
2007年に自生のムラサキセンブリを見るまで、この花にどれだけ恋焦がれたことか・・・
たった一人で、高知の山をうろうろと探したりしたのですから・・・
何やら黄色いのがみえると思ったら、オミナエシがまだ咲いていました。
8月にやはり高知でオミナエシの今年の初見の花を見たのですが、撮り納めも高知でした。
六弁の花は結構多くて、あちこちで見かけます。
こちらは四弁の花。
草丈わずか10センチでした。
ヤクシソウと一緒に、まるで草のように咲いています。
香川では風前の灯だというのに、ある所にはあるものですね。
日の当たる場所へ出てきて撮影します。
やっぱりお日様が当たると、花が生き生きとして見えます。
蛇紋岩地を登る山仲間の方たち
その蛇紋岩地のくぼみに生えているヤナギノギクです。
いつ見てもたくましい花に見えます。
蛇紋岩地に生えるトサミズキももちろんこの場所には生えていて、幼木が出ていました。
小さくとも一人前に黄葉してますね。
ヤナギノギクに青空もよく似合うと思いました。
意外と撮れないヤナギノギクとムラサキセンブリのツーショットが撮れました。
この株は端正な花を咲かせていると思いました。
今までムラサキセンブリの葉を齧って見ようと思っていたのに、実行してなくて、今年はついに齧ってみました。あまり苦くはなかったですよ。かなり前にセンブリをかじったことがあったのですが、センブリの苦さと言ったら・・・・一日中、口の中が苦かったですが・・・
途中でヤマラッキョウの蕾を見つけましたが、散策の最後になって、咲いているヤマラッキョウ発見でした。
こちらはナガバノコウヤボウキの綿毛。
最後にムラサキセンブリの大株を見ることができました。
日陰の場所だったので、色があまり出てないのが残念ですが・・・
これも最後に見たヤナギノギクの大株。
それにしても、蛇紋岩地という栄養分の少ない土地にこれだけ綺麗な花がたくさん咲くというのは、どういう仕組みなんでしょうかね。
蛇紋岩地でもまだ訪れてない至仏などもいつの日か登ってみたいと思います。
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