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2021-06-23

大山一ノ沢、その3、カノコソウ

崩落しかかっているガレ場の縁に登山道がついていて、その後もずっとその道を登っていきます。

綺麗な淡いピンクのイワカガミが咲いていました。

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イワカガミは四国でもごく一部の山で咲いてますが、数も少ないので、四国ではごく貴重な花です。

周囲の大きな葉っぱはオオバギボウシの葉っぱです。

それが本州では高山に割合当たり前に咲いているように思います。

特に私の好きな北アルプスでは、イワカガミ、ゴゼンタチバナ、ミツバオウレンなどがごく当たり前にどこにでも咲いています。ここ、大山ではゴゼンタチバナやミツバオウレンは見かけませんが、イワカガミだけはたっぷりと咲きます。

たぶん上に行くと、もっと豪勢に咲いていることでしょう。

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↑この黄色いのが高山性のキンポウゲでなくて、下界のウマノアシガタと同じだというのはちょっとがっかりでした。

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マイヅルソウも四国の山で見るより花つきが良いですね。

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いつの間にか周囲は草原のようになっていました。

目立つのはオオバギボウシの大きな葉っぱです。

これに全部花芽が上がって花が咲いたら、なかなかの眺めでしょうね。

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上まで見晴らしがよいので、下からもあそこにカノコソウが咲いてるな~と思ってましたが、やっとこさでカノコソウのところまで登ってきました。

カノコソウはこの一か所でしか見なかったと思いますが、四国でも以前は権現越えのカノコソウが有名だったのが、去年は見る影もなく激減していました。もちろんシカのせいです。

なので、まとまって咲くカノコソウは久しぶりで見ました。

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草むらから顔を覗かせているのは、地味で小さなクルマムグラの花。

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同じく地味な花・・・・ミミナグサ。

今では山でしか見られなくなった在来種のミミナグサです。

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崩落地のすぐ横を登っていきます。

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小さな緑の花を咲かせた樹木はコマユミのようですが、樹高があまりにも低くて、Aさんとしゃがみこんで観察しました。

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ちょっと藪っぽくてお世辞にも歩きやすいとは言えませんが、それでも一応、道があります。

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葉っぱが齧られてしまって、何ガマズミだかわかりませんが・・・・

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見渡す限り、草原のような斜面です。

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何もなくても、急に砂や石がさーっと落ちていきます。

それは天狗ヶ峰への細い稜線を歩いていたときも、同じでした。

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一部、ほとんど崩れ落ちている個所も通行します。

根が露出しています。

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樹高の低いレンゲツツジを見上げて撮影・・・・

精々1m程度です。

これも四国には咲かないツツジです。

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登山道横にオキナグサがありましたが、ほぼ花が終わっています。

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↑完全に翁になってしまったオキナグサ・・・・

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すぐ傍のマイヅルソウは初々しかったです。

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エントツ山さんとRさんとは、ど?んどん登っていきますが、Aさんと私はその後ろを時々止まって植物を眺めたり撮影したりしながら登るので、間隔が全然縮まらず、むしろ間隔が空いていくような感じです。

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向こうに見えてきたのは烏ヶ山だと思うのですが、こんな格好の烏ヶ山を見るのは初めてですね。

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↑たぶんオキナグサを丁寧に撮影されているAさん

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この辺まで来るとダイセンクワガタも初々しくて蕾がありますね。

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