3年ぶりの遠くの山は、その7、やっぱりオノエラン
山頂で、Oさんの様子では三本槍まではとても無理なので、途中で三斗小屋温泉に下りましょうと提案します。私はもともと茶臼と温泉に行けば上等と思っていたのですから、朝日岳まで登れただけでも満足です。三本槍方面を眺めて、また次回があれば、三本槍にも行こうかなと思ったりしていました。
山頂からの下りでは、先ほど見かけた白い小さな花を先輩のMさんに見ていただきました。
私は何を勘違いしてか、その花をツバメオモトだと思い込んでいたのでした。
ツバメオモトじゃないでしょうとMさんが仰います。ですよね。
↑小さな花です。
ツバメオモトは確か北岳などで見たように思いますが、もっと大きいし・・・・
↑因みに2012年6月に早池峰山で撮影したツバメオモトです。
なんとなく雰囲気が似ているでしょう?
どちらも四国には咲かないし、北アルプスでも時期的な関係かあまり見ないので、はっきりと覚えきれてないのですね。
葉が分厚くて、白い花が固まって咲いているので、ツバメオモトの小さいものかも…と思ったりしたのです。オノエランの名前がどうしても忘れてしまって出てこなかったというのもあります。
帰宅していろいろと調べていたら、那須岳にオノエランが咲くというのが分かったのでした。
↑自分のブログ内を検索したらオノエランを2004年に秋田駒で撮影していました。
後にも先にも、今まで見たのはこれ一度だけだったので、よく覚えていたと自分をほめてやりたいです。今回那須で見たのは17年ぶりだったんですね。
オノエランは主に東北など北の方に咲くようです。
ツバメオモトはユリ科でオノエランはランとつくようにランの仲間です。
検索すると「ラン科・カモメラン属で本州(中部地方以北、紀伊半島)の日当たりの良い岩上や草地に生える高さ10~15cmの多年草でとっても可憐なランです。」
山頂直下で見慣れない大きな植物も見かけました。
葉に特徴がありました。
これも執念で調べたところ、オオバコウモリというようです。
カニコウモリは四国でもおなじみですが、オオカニコウモリというのもあって、紛らわしいです。
下る頃には茶臼岳方面も空が明るくなっていました。
一時、雲が広がったので雷雨などになったらやばいな~と思っていたので、やれやれです。
往路では気づかなかったのですが、復路で気づいたハイマツの木。
北アルプスなどで見るのと違い、立ち上がったハイマツは珍しいです。
ナナカマドのなかなか立派な木があって、果実が少しだけ色づいていました。
ここは鞍部になっていて風が強いと見え、立ち木が斜めになっています。
Oさんは朝日の肩で、のんびりとお昼寝されていました。
というか、Oさんは高山病の気があるので、久々の標高2000mで気分が悪かったのかもしれません。
分岐を振り返ると、この日は日曜日とあってか、若い人が結構多いです。
朝日岳までは来る人が多いようです。
さて、ここからは展望地を目指して歩きますが、そこからは三斗小屋温泉へと下るようです。
時刻は12時6分。
この辺りは尾根の横をトラバースしていて、ヤマブキショウマが綺麗に咲いています。
岩の上ではイワオトギリが・・・
こんなところでも生きていけるって、丈夫な花なんですね。
まだ初々しいハナヒリノキ。
後ちょっとで分岐に着きそうです。
分岐のまだ向こう側の稜線では人影がまばらに見えています。
三本槍方面へと縦走する人たちでしょうか。
12時17分、分岐に着きました。
今から私たちが向かうのは隠居倉方面です。
三本槍方面へと20分歩けば、清水平という湿地帯もあったようです。残念。
お昼を過ぎたことだし、ここでお昼ご飯にしました。
前日に私が岡山駅で買ってきたアナゴ寿司をお昼に皆でいただきましたが、これがさっぱりして美味しかったです。
お昼を回って、気温もかなり高くなっているようで、ここからは下りが主体とはいえ、熱中症に気をつけて歩かなければね。
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