3年ぶりの遠くの山は、その11、三斗小屋から峰の茶屋跡へ
たぶん、三斗小屋温泉に来られる方は普通はこの道経由で来られるという道を、私たち3人は帰りに歩きました。
一部、登り返しもありますが、おおかたは遊歩道みたいな道のようです。
↑歩き始めてすぐのところに、三斗小屋温泉の歴史についての説明板がありました。
それによるとかなり古くからの温泉のようです。
↑会津中街道の宿場にもなっていたようですが、戊辰戦争の時に火事に遭い、その後、今の場所に移転したようです。
↑二日目に歩いたコースを赤線で記しました。
道沿いに一本だけギンリョウソウが見えました。
たいていは群生するのに、一本だけとは珍しいです。
シダみたいな葉っぱもあって、Mさんが「これはオサバグサだね」と。
四国の人間には馴染みが薄いので、これを見てもシダの葉っぱと思うでしょうね。
↑2012年早池峰山登山の時に見かけたオサバグサです。
雨だったので、こんな粗末な画像しか撮っていません。
でも、シダみたいな葉っぱはお分かりいただけると思います。
その前にも南アルプスの仙丈ケ岳で見ているはずですが、なぜかブログにはアップしていませんでした。まだブログを始める前のことかもしれません。
道沿いにはほかにもウメガサソウも見ましたが、生憎とまだ蕾でした。
沼原方面への分岐までやってきました。
会津中街道の一部はここで終わりです。
その他にも鉱山らしく、牛が歩いた道という説明もありました。
7時50分、延命水を通過しました。
美味しそうな水が流れているので、お味見中のMさんたち。
勿論私もいただきましたが、美味しい水だったので、ペットボトルに汲みます。
延命水の傍にはサワオトギリが一輪。
この日は月曜日とあって、ほとんど歩く人もおらず静かなものです。
道沿いにこれはシラカバ?それともダケカンバ?
四国でもおなじみのモミジガサもあります。
やがて道は緩やかな登りにかかりました。
遠目に黄色い花が咲いていて、マルバダケブキかな?
沢にかかった橋が見えてきましたが・・・
橋の幅が優に1m半はあります。
宿の壁にかかっていた写真にありましたが、この道は天皇陛下や雅子様も通られるらしいのです。
なので、何かあってはいけないのか普通の山道の橋よりずいぶん立派でした。
東赤石の崩れ落ちそうな橋を思い出して、ちょっと複雑です。
昨日は花が終わっていたズダヤクシュもここでは綺麗に咲いていて・・・・
タニギキョウ迄咲いています。
徳島の山で見たのは5月のことでしたが・・・・・
この辺りで15分ほど休憩を入れました。
登りにさしかかってOさんがちょっとしんどうそうだったからでしょう。
そして、この辺からシカが入っている痕跡が見えました。
食べられる植物や木の皮が齧られているし、トリカブトなどがむやみとみられるようになってきました。
ちょっと見晴らしのある場所を通ったら、上のほうに昨日歩いた熊見曽根の一部が見えていました。
8時40分、ちょっと平らな場所に出たと思ったら、避難小屋がありました。
ここからはこの日いちばんの登りになりますが、それでも100mほどの登りでしょうか。
見上げると、稜線を歩いている人たちが小さく見えています。
さてと気合を入れて、この日いちばんの登りにかかります。
樹林の隙間から、昨日歩いた隠居倉のピークが見えます。
お天気は良さそうですね。
足元にエゾノヨツバムグラの可憐な花。
四国の寒風山でいつも見ている花です。
樹林を抜けると思ったら「落石注意」の看板。
確かに今にも落ちてきそうな石がごろごろしていて、思わず足早に抜けました。
昨夜温泉から眺めた流石山方面も良く見えていて、この日も登山日和ですね。
峰ノ茶屋の小屋まであとちょっと。
稜線まで50mほどになりました。
道沿いに綺麗なハクサンオミナエシが咲いていたので、撮影しないわけにはいきません。
9時5分、峰ノ茶屋跡避難小屋まで登り切りました。
やれやれ・・・・・今日はこの後は、下るだけです。
ここで少しだけ休憩するとしましょうか。
Mさんは那須山麓に住んでいる私たちの同期の山仲間であるH君にここで電話連絡する約束になっているそうで、電話をかけているようです。
何しろ三斗小屋温泉は電話もネットも繋がらないし、ここまで来たらようやく電話がつながるということです。
H君はロープウエイ山麓駅まで迎えに来てくれる手はずになってます。
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