« 白髪山から三嶺に登る、その4、稜線はガスガス | メイン | 白髪山から三嶺に登る、その6、山頂の霧氷、そしていきなり展望が »

2021-11-16

白髪山から三嶺に登る、その5、赤い実とスミレに元気をもらって

三嶺への最後の登りは赤い実をたくさん見ました。

まずは何と言ってもナナカマドです。

今年は豊作なのか、例年以上に多かったです。

Pa237235

ガスのせいで展望はないし、木々もまだ紅葉してないとあって、目を楽しませてくれるのは何と言っても赤い果実です。

Pa237239

↑ガスのおかげで露をまとったナナカマドの実が美しい・・・

Pa237240

こちらはモリイバラの赤い果実でしょうか。

Pa237242

途中、それまでとは全く違った赤い実がありました。

これはアオハダの果実ですね。

10年前にも見ていますが、その時は何かわからなくてウメモドキとしていました。お恥ずかしい限り。

今ならアオハダとわかります。

Pa237244

空がグレーなので、上を見上げて撮るのが難しいです。

こういうときはかなりプラス補正します。

まだ葉ものこっていたようです。

風も強いので、撮影が難しかったですが、ピストンなので帰りには何とかもう少し撮影しやすい条件に変わってると良いのですが・・・

Pa237247

その後、Aさんが何やら屈みこんで撮影されているので、何かと思えば、なんと綺麗に咲いたスミレです。

しかもフモトスミレの狂い咲って珍しいですね。

初めて見ました。

Pa2372482

隣にももう1株、咲きそうな株がありました。

何しろ、この前日ぐらいまでは10月とは思えないほどの暖かさだったので、スミレだって間違えて咲きますよね。それが咲きあがったとたん、一気に真冬並みの寒さだったのですから、スミレも可哀想・・・

でも、ガスと強風の中を歩いていく私たちにとっては、何よりの癒しになりました。

Pa237249

スミレを見た後、今度は咲いているリンドウの花も出てきました。

白髪山の登りで、リンドウはすっかり花が終わっていて、咲いている株があろうとは思ってなかっただけに嬉しかったです。

Pa237250

↑やはりシカの気配が感じられるような荒れた道を登っていきます。

Pa237253

↑ほんの少しだけ、登ってきたと思われるカヤハゲ方面が見えたので撮影中のRさん。

Pa237254

そのうち、西方面が一気に見えた瞬間がありました。

見えている稜線は西熊山方面と思います。

この谷から稜線へ這い上がって登ったこともあるとAさん。

え~?こんなところ、登れるの?とびっくり。

Pa237260

足元に草竹の低いササが出てきました。

10年前に登っているものの、断片的な記憶しか残っていません。

Pa237262

10月も末というのに、岩の上で何か花が咲いてました。

コモノギクのようです。

コモノギクはとうとう7月末の剣山でも見られませんでしたが、こんなところで咲き残ってたんですね。岩の上なので,シカも食べなかったようです。

Pa237263

何か紫色のひもが落ちていると思ったら、今度は紫色のタチツボスミレが咲いていました。

前半はまったく花が咲いてませんでしたが、山頂が近づくにつれて、咲いている花が出てきてテンションが上がってきました。

Pa237265

それでもガスは相変わらず立ち込めていて、50mほど先のAさんがかろうじて見えるほどです。

Pa237266

そのAさんの姿の前に、何やら大きな岩のようなものがうっすらと見えてきました。

Pa237270

直ぐ近くまで行くと、ようやく大岩が見えました。

Pa267361

↑10年前に登った折は快晴で、こんな風に見えた大岩です。

Pa237271

大岩は鎖場を登るようになっています。

これは記憶にありました。

Pa237273

↑上から眺める鎖場

Pa237275

↑大岩にはコメツツジなどが着生しているのですが、まだあまり紅葉しているようには見えません。

帰り道で、それはガスのせいだったとわかったのですが・・・

Pa237276

大岩をやり過ごすと、普通の登山道になりますが・・・・

Pa237278

そのすぐ後にも、ちょっとした鎖場になっていました。

Pa237280

鎖場を過ぎると、ササの中を突っ切って尾根へと向かいます。

何しろガスの中なので、道がどういう風についているのかが、前もってはわかりません。

Pa237281

尾根に復帰すると、目の前にテキサスゲートが現れました。

これも記憶にしっかり残っていました。

確か、テキサスゲートを越えると、もう山頂は近かったはずです。

Pa237282

↑ガスではっきり見えませんが、目の前にぼんやり見えているのが山頂かなぁ??

Pa237283

足元にはホソバノヤマハハコ。

道はものすごい急登なのですが、ガスのおかげでよいのか悪いのかその急登ぶりが見えません。

見えなくて良かったのかもしれません。

上から下って来る人を待っていると、若い女性が後続の男性に「ストックなんか邪魔だから仕舞ったら」と叱咤激励していました。女性はもしかしたらガイドのかた?

確かに、こういう岩場の下りではストックは邪魔なだけですね。

前を行くAさんの姿は全く見えなくなりました。

もう山頂に到着されてるのでしょうか。

Pa237284

下って来る人を待ってる間に目に着いたのは黄色いイワキンバイの花でした。

これも寒さに震えながら咲いていました。

Pa237285

寒風に吹きっ曝しの場所で、コメツツジが真っ赤に染まってます。

さすがにこの場所では紅葉しているようです。

Pa237286

上を見上げると、あれはAさんの姿みたいですね。

やれやれ・・・・何とか山頂に着いたようです。

コメント

おはようございます。
スミレがそろそろ咲き出しましたよね。先日私も近くで見つけました。

おみやさん、こんばんは。

スミレの本来の花期は春ですが、野草散策したり、山歩きをしたりしていると
秋にもスミレが咲いているのを結構見る機会が多いですよね。
そちらに咲いてたのは何スミレでしたか?

keitann様 こんにちは
10年ぶりのこの山は、ガスに籠められ生憎でしたね。
しかし、道端にはちゃんと草花や木の実が出て来て、お接待をしてくれているようです。
たしかにフモトスミレをこんな時期に見たことはありません。
貴重なショットでしたね。
小生的には赤い実が目の覚めるような美しさに思えました。

ぶちょうほう様、こんばんは。

天気予報ではまずまずの天気でしたが、高山はやはり外科医と葉天気が別ものですね。
稜線の風は半端ないぐらい強かったですが、山頂に着くと同時ぐらいにガスが晴れて
その後は、展望も得られて一日をトータルすると素晴らしい山行だったと思いました。

ガスの時は赤い実や花に慰められながら歩くことになります。
今年はどこに行ってもナナカマドやヤマボウシの赤い実が豊作でした。
フモトスミレも狂い咲きとは思えないほど綺麗に咲いてましたし、フモトスミレの狂い咲
事態もすごく珍しいと思いました。

コメントを投稿

フォトアルバム
Powered by Six Apart

私のもうひとつのブログです。よろしく

更新ブログ