天霧山
今日から実家近くの大きなお寺で200年続いているという、大坊市という市が立っている。
もう末っ子も中学になったので、こういう市にもついてこようとしないんだよね。
だけど、私はここの植木市を毎年覗いているので、一度は見ないとなんだか今年が終わらないような気になる。そこで、いいことを考え付いた。実家近くの雨霧山という山に登って、ついでにこの市も覗いてくる。これなら一石二鳥だね。
時々,山にご一緒したり、野草を見に行く市内の野草友達のOさんに昨日のうちに携帯メールしたらOKだった。
10時の待ち合わせがちょっとしたミスで遅くなって、10時半にいつもの場所で落ち合った。
登山口までは車で20分ほど。弥谷寺という88ヵ所の札所の駐車場に車を置いて出発。Oさんはウエストポーチだけという軽装だけど、私はいつものごとく非常食(といってもチョコか飴もしくはビスケットなどね)にポットのお湯、インスタントコーヒーと紙コップのセット、ミカン、ウインドブレーカーに折り畳み傘などの入ったリュックを背負う。足は今日は少し用心して、登山靴。
道は初めは弥谷寺へと向かう道を辿る。駐車場から直ぐの場所に、俳句茶屋という有名な茶店があって、その直ぐ上が山門になっている。もみじは紅葉しない種類なのか青いまま。石段を上がるとカーブのところに大きなヤブツバキがあった。今日の目的の一つはこのヤブツバキ。この木は樹高8mはあろうか。日当たりのせいか、それとも早く咲く種類なのかかなりの花をつけていて見応えがあるね。その色のまたいいこと!普通のヤブツバキは濃ピンクなんだけど、この木のはエンジ色がかってて、なんともいえないほどいい色。
それにヤブツバキは落花もいいんだよね。
10枚ほど画像を撮りまくった後、少し上に登ると、道が左右に分かれるところがあって、そこを左に行けばすぐに弥谷寺の本堂。右は天霧城址と道標が出ている。去年の12月にも登っている道だから間違えようは無いね。Oさんは結構早足で、どんどん進む。分岐して直ぐはなだらかな樹林帯の道で、道沿いにはこの中世の城の城主だった香川氏一族のであろうお墓が並んでいる。考えたら、去年は一人でこの薄暗い樹林帯の中の道を歩いたのが、自分でもちょっと信じられない。
ほんの10分も歩いたら、もう明るい尾根に出た。空は青空で朝よりも天候が良くなっている。歩き始めは肌寒かったけど、いざ歩き始めると汗ばむほどで、一番上に羽織っていたのは脱いでしまった。道の行く手になにやら赤いものが見えると思ったら、真っ赤な木の実だった。Oさんがゴンズイだと教えてくれる。ネット画像では見ていたが、実物は初めて見る。青空に真っ赤な実がよく映える。
このなだらかな尾根道でゆるいアップダウンを少しやり過ごすと、最後の急登にかかる。ここは犬返の険という名前がついていて、なるほど四足の犬でさえも登るのに難儀するほどの道になっている。流石に私も少し息が荒くなるが、距離は短いのでなんとか足が止まることなくピークに達した。あとは東に向かっていたルートを直角に曲がって北上。ここはほぼ平坦な道なのでなんということはない。
山頂付近の城址に去年群生してたシマカンギクが草刈にあったせいか、ちらほらとしか咲いてなかったのが残念だったけど、展望もまずまずで、気持ちのいい山歩きになった。
見られた花はシマカンギク、コウヤボウキ、ヤクシソウ、タツナミソウ、タチツボスミレ、それにヤブツバキなど。
下山後、市に寄って、黒花のロウバイとあまり見たことの無い珍しいセージの仲間をgetしたよ。
因みに、去年、この市で買ったのは、ヒメシャラのピンクとサルビア、アルゼンチンスカイ。
このアルゼンチンスカイは今も私の畑で、素敵な色で咲いてるよ。
画像左はマユミの紅葉、尾根筋にはこの木が多かった。
右が登山口付近のとても綺麗な色のヤブツバキ。木の上のほうだったから望遠で。
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