若い人
新年3日夜はここ数年、恒例になっている、塾のかつての教え子達との新年会だったんだよ。
現役で大学に入った子は大学3年、つまり21歳になる元教え子達だ。個人の塾で数学を教えているんだけど、6年程前から高校生も教えるようになったので、付き合いの長い子だと小学6年の終わりから高3の終りまでと言う6年間に及ぶ付き合いにもなる。
この子達とは何故か「そのうちに一緒にお酒を飲みにも連れていってあげるね」という約束をしてたんだよね。サッカー部の男の子が多い学年で、やんちゃをしては叱ることも多かったけど、皆、それなりに大人になっているのが嬉しいよ。うち一人の女の子がアメリカの大学に入ったので、この子が帰国しているときに合わせて皆で連絡を取って夏休みやお正月に集まるようにしている。
既に高校や高専を出て働いている子もいれば、まだ大学生の子、専門学校の生徒など立場も環境も今はバラバラ。
去年高専を卒業して山梨の産業ロボットを作る会社に就職している男の子は「仕事は機会のメンテで、寮に帰るのは毎晩11時、3日ぐらい誰とも会話をしない日もあって、それが一番つらい」とも。もう一人の子も人が聞いたら羨むような一流企業勤めだけど、「自分の時間がないのが辛い」と。で、まだ大学生であるかつての仲間に「おまえ達は恵まれていると言うことを自覚しろよ」と言ってた。
よく飲んでよく食べて、最後にはみなの失恋話も出て・・。頭が良くて難しい大学に現役で入った男の子、てっきりクールな子だとばかり思っていた子が「もし大学に落ちててもこんなに辛くはなかっただろう。失恋のほうがよほど悲しい」と話したのには、ちょっと意外だった。
若いときは自分だけが孤独に耐えているような気になるけど、自分自身もやはり同じようなものだったから、思わず21,2歳の頃を思い出してしまった。だけど、孤独に耐えるって言うことが、人間を成長させてくれるような気がする。
ロボット会社で働いている子は4日には仕事が始まると言うので、一足早く車で関東に向けて発ったけど、心なしか淋しそうだった。
夜通し、仲間と東名を交代で運転して帰るらしい。
また会えるといいね。
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