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2005-01-03

和菓子屋さんにて

dsc00043今日は同じ市内に住む義弟一家がお年始で来ていた。
名目は、一応、お年玉の交換かなぁ。

最初は昼間に来る予定だったので、お正月と言うことでお抹茶に和菓子、そしてコーヒーにケーキを用意しようと思い、和菓子屋さんに立ち寄ってみた。市内で多分一番由緒のある和菓子屋さんだと思うのだけど、ここには法事の折のお茶菓子を買いに来たり、そうでなくとも季節の和菓子をたまに買いに来ることがある。
このお店に立ち寄った時の楽しみが、レジの後ろに生けてある茶花なんだよね。
一昨年の夏にやっぱりお盆の仏事用にお茶菓子を買いに来たとき、シュウカイドウが綺麗に生けられていた。店の女主人は60代後半と思しき落ち着いた方である。「シュウカイドウはこの辺りで育ちますか?」と訊いてみたら、「このシュウカイドウは頂ものなんですが、この街中ではなかなか夏が越せないそうですよ」とのこと。
そのときに見たシュウカイドウの花が忘れられなくて、育たないかも知れないことを覚悟してサカタの通販でシュウカイドウの球根を取り寄せたのが03年の秋のことだった。届いた二つの球根は大事をとって、鉢植えと畑植えの二つに分けた。
去年のものすごい猛暑の中、どちらもちゃんと芽が出て育っていたけれど、畑の地植えのほうのは8月の半ばごろ、とうとう駄目になった。そして中庭に鉢を置いてあった、鉢植えのはなんとか秋に綺麗な花を見せてくれた。初めて咲いてくれた花、そしてそれがあこがれていた花ならば、尚のこと嬉しいよね。飽きずずっと眺めたものだよ。

今日、生けられていたのは、ロウバイ、サンキライの真っ赤な実、そして下には見覚えのある葉が・・。
「これは?」と尋ねたら「野いちごらしいですよ」とのことだった。やっぱりそうなんだ。これは山に生えている冬イチゴの葉っぱだった。
去年の今頃、琴南の山の中で、雪の中、真っ赤な可愛い身をつけていた冬イチゴの葉っぱだ。
女主人に「こういう茶花はどこかで生け方を教わるのですか?」と訊いたら、「これは教わるのではなくて感覚で生ければいいんじゃないでしょうか」とのこと。女主人もいろいろな雑誌に花が生けられている写真を見て、工夫されているとのことだった。
また今日の壷は「蹲(うずくまる)」というのだとも。「蹲」は私も焼き物が好きなので聞いたり見たりしたことのある言葉だが、そういう風に下部にふくらみがあって、安定感のある壷を言うらしい。お相撲さんの蹲踞(そんきょ)の蹲の字だとも仰った。


買い物に行って、いろいろなお話を聞いたり、綺麗なものを見せていただくのは楽しいものだね。
特にその道に秀でた方のお話はとても楽しくて為になる。

私が種まきして育てているロウバイの木がこんな風に花が咲くのはいつのことかなぁ?あ、そうそう、この日買ったお菓子は新年に合わせて花びら餅だよ。

画像はこれもこぼれ種からのマラコイデスの白花。ピンクに少し送れて咲き始めたもの。

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