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2005-11-19

晩秋の大川山散策その6

たった半日の散策でこんなに長い記録をつけようとは思わなかった。(^^;)

その理由はやはり樹木の劇的な変化にあるのだろう。初夏から初秋にかけては木々はどれも緑の葉をしており、被写体はどうしても花に限定されがちだけど、秋に入ると木の実や色付いた葉を撮影せずにはおれない。

さて、山頂からは、いつもは登ってくるルートを逆に下ることになる。

こちらは山の北斜面になるので山頂直下の木々はほぼ落葉している。

Dsc01127_1

この北斜面の尾根道は大川山の山道の中でも一番雰囲気のいい道だろう。

春夏秋冬、どの季節に歩いてもそれぞれに素敵だ。木々も手付かずで残っているのか、びっくりするような大木も多い。

↑画像はそんな大木の幹をバックにして黄葉したカエデを撮って見た。

大木はアベマキかイヌシデだろうか?

Dsc01126_2 落ち葉の中からシロモジのひこばえが芽を出している。可愛い!!

Dsc0112 あたりの木々はは概ねこんなふうに葉を落としている。山頂付近は冬枯れも近いね。

Dsc01129 木に名札がかかっている。木の見分けがつかない私は、こうして名札と実物を照らし合わせて憶えるのが一番。しかし、この季節では葉っぱの色や形がわからないのが辛いね。

この木はニガキといって薬用できるらしい。苦味が胃にいいそうで、センブリと同じかなぁ。

Dsc01131_2 テイショウソウの花後の姿。

ここは9月、10月はテイショウソウが花盛りだった場所だ。今はキク科の花らしく、綿毛をつけている。

Dsc01133_1 この辺りにはツルニンジンモ多かったはず。

目を凝らしてみてみると、あったよ。

10月の竜王山では実はまだまだ熟してなかったが、熟するとこんなふうになるんだね。この状態は初めて見たので、ちょっと感激。実の中央が裂けているのは実が熟した証拠で、中には薄い乾燥した種子がたくさん入っている。これも種まき用に少しだけ採取。

Dsc01134 クロモジの黄葉。だけど、あまり綺麗に色付いていない。幹が黒っぽいのはわかりますでしょうか?

Dsc01136 山道の両側は夏場はブッシュになるところだけど、今は葉を落とした木々が多い。そしてその木々の下から生えているのは、どういうわけかモミジ。この山はモミジはそれほど多くないと思うのに、こんなにモミジがたくさん出てきているのは何故だろう?これが全部育ったら、10年後には紅葉が見事なんだろうけど。

Dsc01139_1 小さいながらも、見事に紅葉した幼木も見える。

Dsc01140_1

緑色の瑞々しい葉っぱが見えると思ったら、オカタツナミソウだった。初夏にはそういえば、ここで花を見たのだった。

タツナミソウはこの季節にもこれほど青々としているものだろうか?

Dsc01143 いつもは登ってくる尾根道を、下る。道は今では落ち葉に覆われてしまって、落ち葉の小道だね。黄色いのはシロモジ。

コメント

keiちゃん、こんちわん。
あ~~ここまで、見せられるともう、林の中を歩きたい欲求が募るばかりだよ~~きつか~。あはっ!^^;)
花が終わった後でも、自分が見た植物は覚えてるし、種が出来る時期も又嬉しい発見だよね。
山梨はとっても懐かしいよ、幼い頃一度山に入って見つけた時は凄く感激した。口にした時の渋みが何とも・・・一度きり見た山梨が私にとって幻の様に残っている果実かな~もっと丸かったような?。子供の頃は山や野原を探検するのが大好きな子でした。
林の中を落ち葉を踏みしめながら歩くのも気持ちが良いよね~。


keitann様 こんにちは
落ち葉の山の趣きが良く出ていますね。
それにしても、洋花、園芸種から、野草、樹木まで実に幅広くお付き合いして見えますね。

この山域では野生動物は猪程度までですか?
山歩き中に熊・猪は怖いですね。
鹿・兎は人間には向かってこないでしょうが、猿は人間と感情を共有する部分が仄見えて少し気持ち悪いですね。

先日足元から大きな音がして、何事かとびっくりしながら見るとコジュケイでした。
鳥にも驚かされるほどの心臓ですので、もう山歩きは無理かなぁ・・・と思うような昨今であります。

テイショウソウ・・・ゆっくりと咲いた姿を眺めたいものです。

>matikoさん、こんばんは~。
あはは、刺激しちゃったかしら?一旦、林の中を歩く快感を覚えると、眺めるだけでは満足できなくなるのよね。山と一体化したいというか・・。
植物を芽吹きのときから土に返るまで見られたら、素敵なことですよね。花が咲いているときだけが花じゃないです。

ヤマナシはそうそう、ほんとに梨の小型版です。齧ると渋いけど、一瞬だけ梨の風味と歯ざわりが・・。子どもの頃、野山を駆け回って育った人は、やはり長じて同じことをするんじゃないかなというのが私の考えですよ。matikoさんもご同類かなぁ。

>ぶちょうほう様、早速のコメントありがとうございました。下手の横好きだし、気は多いしで、いろいろなことに頭を突っ込んでいます。
虻蜂取らずとか二兎を追うもの一兎を得ずの見本ですねトホホ・・。
阿讃山脈では大型の動物はイノシシまででしょうね。クマは四国では絶滅したとついこの前まで言われていましたが、最近になって生息していることがわかりました。今年も高知の山奥で現れているそうです。猿も愛媛では見ましたが、香川では見たという話は聞きません。キジやコジュケイなどの鳥は大川山にもいるようで、見たことがありますよ。ぶちょうほう様は何しろクマに至近距離で出会われても、まだ、山歩きをされているほどですから、心臓は特大なのでは?

テイショウソウ・・こちらの山では割合良く見かける花です。斑入りの葉が何より綺麗です。

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