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2005-12-18

2005年野山の花ベスト100、6月

6月は調べてみたら、たった一度しか山に行っていない。

これは7月に南アルプス行きという大きな山行を控えていたので、出歩くのを自粛していたということのようだ。他にも6月初旬に愛媛の銅山峰にツガザクラを見に行こうという話があったのだが、これもその頃突発的に用事が出来てしまってお流れとなった。

Dsc00758_1 

6月5日に登った大川山では、こんな素敵な樹木の花が見られた。

沢沿いにたった1本だけ生えていた木だが、名前がわからず、ネット野草友達のヨックモックさんが名前を調べて教えて下さったのだった。名前はオオバアサガラという。

花序は長さが15センチほどもあり、真っ白な花を幾つも垂らして咲く様子はさながらシャンデリアだ。少し季節を違えて行くだけで、何度も通った山でも、見たことのないようなものにお目にかかれるね。

Dsc00726車道沿いに植えられていたイタチハギ。治山回復や工事で発生した法面(のりめん)などの緑化に植栽されているそうだが、私はこのとき初めて見たのだった。遠目には真っ黒な穂のようなものに見え、到底花には見えないが、近付くとこんな濃いエンジ色の花。葉っぱは確かにハギに似ている。

Dsc00736_1 美味しいイチゴと噂の高いクサイチゴ。クサイチゴとは言っても小低木だそう。一緒に連れて行った末っ子は美味しいとパクパク食べていた。彼は小4の頃から山に同行しているので、山の美味しいものは良く知っている。私はといえば、直ぐそばに実っていたナガバモミジイチゴが大好物なのでこちらを主に食べました。

Dsc00759_1 花の少ない梅雨時の山に咲いているサワギク。よく見かけるのに名前がなかなか覚えられず(キク科だから?)今年はようやく頭に定着してくれたようだ。ホッ。群生はしないようで、林の縁でぽつぽつと咲いているのを見かけることが多い。

Dsc00764 やはり花の少ないこの時期に咲いているオカタツナミソウ。これも群生はしないようで、ところどころで、一本、二本と咲いている。他のタツナミソウに比べると草丈が高いのと、葉のつき方も違うのですぐに見分けられる。

Dsc00739_1 5月、6月に林道を走っているといたるところで見かけるスイカズラ。白く咲き初めて、咲き進むと黄色くなるようだ。甘い香りがある。山に登るものには馴染みの深い花だろう。

Dsc00746 同じく初夏の山の麓ではは必ず咲いているウツギ。5月には可愛いマルバウツギが咲いていたが、5月は花が多くてマルバウツギをアップし損ねたようだ。この普通のウツギよりはマルバウツギのほうが花が可愛いので好みかなぁ。

Dsc00785 こちらは山の麓ではなく高い場所に咲くコツクバネウツギ。余り目立たない花だけど、よく見ると味わい深い。これは標高1000m付近で見たが、愛媛の西赤石では標高1500ぐらいで見たように思う。他にもツクバネウツギ、オオツクバネウツギとあるらしいが、ガクヘンが2枚なのでコツクバネウツギとした。

Dsc00787 最後の画像もまたウツギの仲間でヤブウツギ。ウツギというと白い花と言うイメージがあるけど、これは濃ピンクの花をつけるので、山ではよく目ににつく。以前、自宅にハコネウツギの木があって、白く咲いて咲き進むとピンクになったが、花の形がこれと良く似ている。画像奥の白い小花もこれまたノリウツギ。ノリウツギとウツギはユキノシタ科だが、ツクバネウツギとヤブウツギはスイカズラ科となっている。

ともかく、6月の山はどこを歩いてもウツギと名のつく種目の花に出遭うこと間違いなしである。

コメント

お邪魔します。先日タツナミソウを初めて知りましたが、オカタツナミソウの咲き方も何となくユーモラスですね。小動物たちがそろってこちらを見ているように見えます。

オッ、 今年のベスト100!
先を越されてしまったよ(^^;

もっとも、私は今年あんまり山歩きできなかったんだなあ。
年末まで連載でしょうか、楽しませていただきます(^o^)/

こんばんはぁ。
今日も雪不振でございました、おおしゃかです。
こうやって見ると、雨に花粉が流れないように、下を向いてる花が多いようですね~。
自然って、ホントに理にかなってますよね!!
イタチハギもかわいい花ですね。
紫と黄色のコントラストがモダン(死語?)です。

keitann様 こんばんは 六月の花達が 9枚出てきましたね。
オオバアサガラは名前が分かりませんでしたが、秋田の竿灯見たいな咲き方ですね。素晴らしいです。
イタチハギはよそから来た植物ですね。
これは名前を知るまでに苦労しますよね。
これの名前が分からなくて、付近にある農業大学校にこれを持ち込み、それでも分からず途方に暮れた覚えがあります。
○○ウツギが三つ並びましたね。どれもそれぞれの美しさがあり、惚れ惚れとします。

多摩NTの住人様、こんばんは。私もタツナミソウは茶花として名前だけはずいぶん前から知っていたのですが、実物を野山で見たのはつい4年ほど前のことです。海に近い無人駅の直ぐ近くで咲いていました。本来は5月頃に咲くのですが、戻り咲きをするっことも多いようで、私も11月に綺麗に咲いているのを見たばかりです。御ブログのタツナミソウも拝見したのですが、私はコバノタツナミソウのようにお見受けしました。しそ科の花は接写するとどれもユーモラスですよね。確かホトケノザもこんな顔をしてません?

>越後屋さん、こんばんは。ご無沙汰しています。とは言っても、私のほうは相変わらず、週に一度以上ははロムさせていただいてるんですよ。
ニュースを見たら雪がすごいことになっているようですが、12月からこんなに大雪では心配ですね。かといって全然降らないのも困りますし、難しいですね。
越後屋さんもベスト100を予定されているのですか?スライドショーも拝見したのですが、ものすごく綺麗でびっくりしました。最初がモノクロで始まるのが斬新ですね。うっとりしてしまいました。
私のほうも越後屋さんの山行記はとても楽しみにしているのです。来年はぜひ、たくさんアップしていただきたいですね。(^O^)

>ちゃっぴーさん、こんばんは。雪は、こちらも時折舞う程度で、積もるというには程遠かったです。山で見る樹木の花はそういえば、あまり上を向いて咲く花は少ないようですね。
私自身もうつむいて咲く花がどうやら好みなんだということが最近わかりました。どうもいいなぁと思う花はうなだれて咲く花が圧倒的に多いんですよ。スノードロップなんてすごく可愛いですよね。
イタチハギはこれはもう咲いているのを見ても、遠めには花には見えません。何かが咲いた後の咲き殻だとばかり思いました。近づいてびっくりでしたね。黒っぽい花ってシックとかモダンとか、そういうイメージのほうが先にたちますよね。

>ぶちょうほう様、こんばんは。
オオバアサガラはこれはもう実物を見ると感激しますよ。たまたま見た時期が一番いい時期だったのかも知れませんが、すごく美しい花です。
しかし、個体数が少ないと見えて、この大川山でもこれ一本しか咲いてなかったですし、剣山や愛媛の山でも見たことがありません。
6月初め頃に沢沿いを歩く機会がありましたら、ご覧になれるやも知れませんね。確か関東方面の方がご覧になったと書いてあるのを見ましたから、中部地方にも分布するかも知れません。
イタチハギは実物を見る前に、実はネット野草友達の掲示板で見せてもらっていたのです。そうでなければ、これもきっと同定に悩んだに違いありませんね。

こんにちは。タツナミソウやアオイスミレでは、色々とご助言をいただき有り難うございます。野草だけでなく、樹木も花も名前に行きつくのに四苦八苦です。これからも色々とご指導下さい。

多摩NTの住人様、こんにちは。
野草と樹木を合わせると膨大な数になりますよね。一度に名前を覚えるのは並大抵ではありません。私も野草を見始めて5年近くになりますけど、最近ようやく見たもののうち7割程度はわかるかなぁという感じです。何年か野山を歩いているうちに自然に憶えるのがいちばん楽ですし、楽しいですよね。

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