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2006-03-04

葉牛蒡の煮物と分葱(ワケギ)和え

二日ほど前にここで紹介した葉牛蒡、計3把(3束というのをこの辺ではこう言う)買ってきて、その日に仙台の友に送った。

もう一人の親友Mちゃんは体調を崩しているというので、日をあらためて送ることになったのでうちには2把残ったのを昨日炊いた。

因みに関西では煮るとはいわず、炊くというほうが多いかな。

Dsc00245_3

炊き上がりは↑の画像。

葉牛蒡は根っこの部分と茎の部分を切り離して、うちでは葉っぱは入れないので落とす。

根っこは普通の牛蒡と同じく皮を包丁の背でこそげ落とし、キンピラにするより少し太目ぐらいに切っておく。茎は根っことの境の部分が汚くなっていることが多いので、汚れた部分や変色した部分は取って、きれいに洗い5センチ長さに切りそろえる。油揚げもしくは厚揚げを短冊に切っておく。

大き目の鍋で根っこと茎を3~4分ほど茹でる。厚手の鍋に油を入れて、茹でた葉牛蒡を炒める。さっと炒めたら、味醂、お醤油を入れて油揚げも入れて、味を調える。甘目が好きな人はお砂糖を少し入れても良い。出汁があれば出汁を少し入れてもいいが、あまり長い間炊くと言うよりもキンピラ感覚で、味を葉牛蒡に絡ませるほうが美味しいと思う。油揚げが入るので、それからも出汁が出るようだ。なので、ダシの素は振っても少々で良い。

白いご飯にはものすごく合う煮物で、家族も大好物のよう。翌日にいただくのも、味がよく染み込んで美味しい。

Dsc00241 こちらは多分讃岐の郷土料理だと思うが分葱和え。ワケギというのは一見、細葱のように見えるが、たぶん球根で増える葱の仲間。香川ではたいていの農家では作っているので、春先になると畑のある親類から山のような分葱をもらうことがよくある。

作り方はいたって簡単。

ワケギは良く洗い、根っこの白い部分についた汚い皮などは取る。ひげ根を切り落とし5センチ長さに切り揃える。料理の本などを読むとこの後茹でるらしいが、この辺りではから炒りといって厚手の鍋をガスにかけて、まず白い根っこ部分を鍋の中で炒る。絶えずお箸でかき混ぜないと焦げ付くので要注意。しんなりしたら葉っぱの青い部分も入れて炒る。茹でるのに比べると余分の水分が飛ぶので、後で絞ったりする必要もない。ただし、ワケギの風味はきついかも。

別に油揚げ1枚もフライパンで弱火でじっくりと焼く。途中で引っくり返して裏にも火を通す。焼けたら細めの短冊に刻む。

昨日は思いつきでこの辺で赤板と呼ばれる、赤い色のついたかまぼこも短冊に切って入れてみた。

白味噌適当な分量を砂糖、出汁、酢でのばす。先ほどのワケギと油揚げ、赤板かまぼこをこの酢味噌で和える。高級な素材が使いたければマテ貝や青柳などと和えても良い。うちでは家族が大衆的な味を好むので、そういうのは滅多に作りませんが・・。(^^;)

コメント

keiさん おはよ~♪
葉牛蒡のお料理、見せていただきましたわ~
しゃきしゃきしてそうだねー

ご飯のお供になりそうだわ~
四国では、やっぱり薄味なんだっけ?

ワケギの酢味噌はこっちでもやるよ~~
美味しいよね~

ブーママさん、こんにちは。こちら、昨日に続いてよいお天気で暖かいですよ。
葉牛蒡は歯ざわりが身上だと思っているので、うちではクタクタには炊きません。2束炊いたものも昨日にはなくなってしまいました。(画像に写ってるのは炊いたのの半分)昨日、仙台の友人から荷物が届いたと電話があり、炊き方を忘れたというので(売ってないから仕方ないよね)、ブログにアップしとくから見とくようにといったのでした(^^;) とにかく、非常にご飯が進むお惣菜なので、あまり作らないほうがいいんですけどね(^^;)
仙台でもワケギは食べるんだね~?でも、そちらだと赤味噌の酢味噌和えかな?これは白味噌がよく合いますよ。

keitannさん、こんばんは。
葉牛蒡って見たことも聞いたこともないです。
山菜とかって、県境や旧藩境を跨いだだけでも全く違うものが食べられていたり、同じものでも呼び名や調理方法が全く違っていたり面白いですよね。しかも、ほとんどの人が植物としての名前を知らないから誤解もあったり。先日、北海道で『ニオ』という山菜をご馳走になったんだけど、それを採りに行った人にどんな植物だったか聞いても全くわからず、秋田の人に聞いたらうちの前にもたくさん生えるエゾニュウのことでした。あれが食えるなんてはじめて知ってビックリでした。

malmaさん、おはようございます。
葉牛蒡は東京辺りでも見かけないそうですから、まして、東北ではまず売られていないんでしょうね。これ、すごく美味しいんですが、秋に種を播いて冬の間に育てる野菜なので、寒いところでは栽培が無理なんでしょうね。香川は冬のレタスの出荷日本一というところで、冬場の野菜がたくさん収穫できるので、葉牛蒡も盛んに栽培されるのでしょうね。
山菜といえば、そちらではミズ(ウワバミソウ)を食べるでしょう?ウワバミソウはこちらでもちょっと高い山に行くといっぱい生えているんですが、食べる習慣がありません。ネットでウワバミソウが山菜だとは知ってましたが、田沢湖温泉で泊まった時に夕食に出されて、初めて食しました。
こちらでも高知の人だけはイタドリを食べるらしいです。
エゾニュウってあのシシウドをでかくしたものですよね?(秋田駒で見ました)北海道ではあれを食べるんですか??ほんとびっくりですね。
そういえば、最近スーパーでギョウジャニンニクやコゴミの球根?(地下茎?)売ってるんですよね。こちらの葉牛蒡もそちらで売り出せばいいのになんて(^^;)

keitannさん、こんばんは。
四国の人たちはイタドリを食べるって聞きましたよ。高知の人たちが食べるんですか。うちの周りでは一番蔓延っている植物で、美味しいとは思えないのですが・・・。大阪の人で食べたいという人もいるので、ときどき送るんですが迷惑じゃないかなぁ?っていつも考えてしまいます。
>エゾニュウってあのシシウドをでかくしたものですよね?
そうです。うちの前にも生えていて、秋田の人たちがコソコソと採って行きます。北海道でも松前地方の人しか食べないらしいです。
ミズはアカミズとアオミズがあります。アカミズがウワバミソウでアオミズはミズ属です。それと、アイコ(ミヤマイラクサ)の若芽も食べるんですよ。
ギョウジャニンニクは人気の山菜のひとつだけど最近すっかり減りました。花をつけるのに5年以上かかるんですよ。

malmaさん、こんばんは。四国でイタドリを食べるといっても、それは高知の人だけみたいです。
実際、去年、愛媛と高知の県境の山に登ったのですが、道の駅のようなところで、イタドリの茹でて水に晒してあるのが売ってました。買って帰りたかったのですが、調理法がイマイチよくわからなかったのでやめました。四国は4つの県がありますが、それぞれ食べ物も気候も風土も違っていて、面白いですよ。
エゾニュウ・・・角館かどこかに行けば食べられたかもですね。そういえば、あのでっかいフキは食べられるのでしょうか?
香川では冬でも野菜が豊富なので、山菜といっても食べるのはほとんどワラビぐらいでしょうか?ぜんまいだってあんなものは食べられないと思ってました。それとハチクだの真竹だの、タケノコ類は私も大好きで、道の駅などではよく買いますよ。

keitannさん、こんばんは。
>あのでっかいフキ
アキタブキかな?
あれは硬そうに見えるけど柔らかくて美味しいですよ。北海道の道北に行くともっとでかいのがありますよ。南のほうに植えると普通のフキのサイズになってちょっと固くなるらしいです。フキノトウ(バッケ)も春の風味がして好きです。
東北の昔は冬には野菜はほとんどありませんでしたから、春や夏の山菜を大量に塩漬けにして食べてたようです。タケノコはヒメタケノコ(ネマガリタケ)という細いタケノコです。そのまま焼いて食べると美味です。東北の山菜の中で一番人気です。

malmaさん、山菜談義が弾んで楽しいですね。
あのフキ、よく傘の代りになるとか言いますよね、多分あれだと思うんですが、秋田駒八合目へのバスの中からたくさん見えたんですよ~。
あんなでっかいフキはこちらでは見たことがないので、びっくりしましたが、食べられるんですね。
フキノトウといえば我家でも敷地内で毎年フキノトウが出てくる場所があって、もうすぐフキノトウが開花しそうだったのに、何故かある日、突然なくなったんですよ。(^^;) 虫にでも食べられたのかな?残念です。そちらではふきのとうのことをバッケと言うんですか?こちらでも山に行けば、たくさんのフキノトウが採れますよ。この辺の人はあまりフキノトウを食べないのです。でも、私はフキノトウの天ぷらが大好きです。
ネマガリタケですか~?名前は聞いたことありますが、こちらには生えてるのかな?調べてみなくちゃ。malmaさんも相当の食いしん坊とお見受けしますが、如何ですか?

keitannさん、こんばんは。
>秋田駒八合目へのバスの中からたくさん
秋田駒は乳頭方面からしかいったことがないのでわからないけど、アキタブキは最低でも大人の胸の高さぐらいはありますよ。
ネマガリタケは熊笹のことで、径が1センチ程度の細く柔らかいタケノコをヒメタケノコともいいます。
>malmaさんも相当の食いしん坊とお見受けしますが、如何ですか?
山菜は自分で採ったのじゃないと食べる気がしないんですよ。最近は毒草を間違って食べちゃう人も多いし。
食いしん坊なのは確かです。(笑)

malmaさん、こんにちは。今頃は北海道でいらっしゃるのでしょうか?
秋田駒は乳頭山のほうからも縦走できるそうですね。時間があれば、ほんとにもう少し歩いてみたかったです。私が登った日は雨で、7月半ばだというのに大焼砂のコマクサ群生地では風雨がすごくて、全身ずぶ濡れになって体が冷え切ってしまいました。下山してから、乳頭温泉に飛び込んで、ようやく人心地がついたものでした。
ネマガリダケってクマザサのことなんでしょうか?今検索すると、チシマザサのことみたいですが、チシマザサというのがクマザサの北方版なのかもしれませんね?ともかく、所変われば・・・で食べるものも変わって、こういうのを調べると随分面白そうですね。<山菜は自分で採ったのじゃないと食べる気がしないんですよ>それもすごく贅沢なことですよね。私も子供の頃は父についてキノコ狩りを随分したものですが、父が早く死んでしまって、食用キノコの見分け方をもう少しきっちりと教わっとくのだったと残念です。

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