新緑散策、ジャケツイバラ、シュンジュギク、など
一旦、車を停めた場所に戻ると午後二時を回っていた。
もう二箇所帰りに立ち寄りたい場所があるので、丁度いい時間だ。
気温もぐんぐん上がって、久しぶりに喉が渇く山行となった。
山の中の車道を下っていると、視界に派手な黄色い花が飛び込んできた。
今まで実物を見たことはないが、ジャケツイバラに違いない。
車道の下が護岸工事をされた沢になっていて、沢はおよそ10mほど下方にある。
沢の直ぐ横は土を盛って路面と同じ高さにして廃業したと思われるガソリンスタンドになっているが、その盛り土の横手でジャケツイバラが繁っているのだった。
奥のほうが<花がいっぱい咲いているが、足元が悪くてちょっと近づけない。
↑画像はなんとか手前に少し咲いていたのを接写したもの。
Rさんがまるで園芸種みたいに派手な花といっていたが、ほんとにこんなに綺麗な野草はちょっと少ないだろう。不思議なことに花は下向きに咲いている。
去年の秋に果実は見たのだが、あの果実からはとてもこんな綺麗な花が咲いたとは想像し難かった。
そう言えば、種は採取して播いてあったのに、発芽したと思ったらウンナン月光花だったのだ。こんな綺麗な花が咲くなら、棘が多少あっても我慢できそうだ。
同じ放棄されたガソリンスタンドの敷地内にはヤブウツギも咲いていた。この画像ではなんとなく綺麗に見えるが、実際はそれほど綺麗な花ではないように思う。
またニセアカシアの花も背の高さで咲いていたので、花を一房ちぎって匂いを嗅いで見た。人によってはいい香りと言う人もいるが、ちょっときつい香りだと感じた。
余談だが蜂蜜にアカシアの蜜というのがあるけど、あれはこのニセアカシアの蜜だろうか?
この後、Rさんの案内でシュンジュギクの咲く場所を教えていただく。
シュウンジュギクとはミヤマヨメナの変種らしい。私が庭で育てているミヤコワスレにどことなく似ている。葉っぱはしっかりした肉厚のもので、草丈は20センチほど。この株は実はこの日登った山でも実にたくさん見かけたのだが、山ではまだ一輪も咲いてなかった。しかし、標高500m足らずのこの場所では群生していたといってよいだろう。色は白から淡い紫。春に咲くキク科の花は珍しいので、同定に頭を悩ませることもなさそうだ。分布は西日本以西とあるので、関東の方には見慣れないキクに違いない。バックに見えている蕾はオカタツナミソウ。
同行のRさんが以前から確認していたコケイランを見せていただいた。コケイランは初めて見るものだ。草丈30センチほど。良くぞ無事で・・・と言いたくなる。
↑画像はフラッシュが光ってしまったが、これは自然光で何とか撮影した。渋めの色合いで周囲の色彩に溶け込んでいたので、盗掘を免れているのかも知れない。
ぶちょうほう様の画像掲示板での、コモチナデシコのお知らせをありがとうございました。
ジャケツイバラがもう盛りと咲いているのですね。我が地のものを見に行きたくなりましたよ。
山の中では、鮮やかな黄色で、園芸種か外来種の様に感じますが、ぶちょうほう様とお話しすると、日本古来の種のようですね。日本の花のなかでは豪華と言えるでしょうね。
私のブログのアドレスをつけておきますね。
投稿: 呑気おやじ | 2006-05-24 12:29
のんきおやじ様、こんにちは。
拙いブログにようこそおいでくださいました。
コモチナデシコは私もまだ実物を見ていないので、見てみたいですね。
ジャケツイバラも以前から見てみたかった花なのですが、ようやく出会えて嬉しかったです。ほんとにこれを見ると、とても日本の在来種とは思えないほど、華やかな花ですね。庭植えにしても他の園芸種に負けないほどの存在感があるでしょうね。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: keitann | 2006-05-25 13:31