女4人で西赤石山へ、その3
ダイアモンド水を後にして歩き始めると、山道は小さな橋を渡って再び沢の左岸に出る。
女性2人組みのパーティーが私たちの前を歩いていたが、「お先にどうぞ」と言われ、失礼して先に行かせてもらう。
Rさんがギンランを見つけた。この山では二年前にもギンランやイチヤクソウを見ているので、多分咲いているだろうとは思ったが、思いのほか早く見られた。
早速撮影するが樹林の下なのでピンボケ。しばらく行ってまた同じ沢を右岸に。
沢を渡り終わるとき川岸にグミの花が咲いている。見たことがないグミの花。帰宅してから調べるとアキグミのようだ。ナワシログミの花はそばかすのある花だけど、このアキグミの花は真っ白で美しい。花つきもずいぶん良くびっしりと咲いている。
しばらく歩くと今度は山道が二手に分かれる。左岸コースと右岸コースだ。私はいつも左岸コースを歩くので、この日も沢を渡って左岸コースを取る。
山道の傍らにミミナグサが咲いている。この後、稜線に出てからもミミナグサはたくさん咲いていた。
それほど派手な色ではないが、それでも山で咲く花としては大型なので、良く目につく。
丁度見頃で、数本咲いている。
先ほど追い越した女性2人組みが追いついてきた。やはリカメラを出して撮影している。
コケイランの直ぐ傍で咲いていたタニギキョウ。ここの花は紫の筋が入っていないようだ。タニギキョウは結局、この場所でしか見なかった。
やはり道の傍らに何か、ランの仲間の新芽が見える。しかし、葉っぱだけではとても蘭の名前まではわからない。
歓喜坑跡の近くを通ったが、帰りに寄る事にして、そのまま銅山越えに向かう。歓喜坑とは別子銅山のいちばん最初に発見された鉱脈のようだ。
登山道の直ぐ横にギンランが3株綺麗に咲いている。道には石が敷き詰められていて、さすがにこんな場所から掘り取る輩はいないと見える。こんな劣悪な環境で、と人間の私たちは思うが、意外と植物には良い環境なのかも知れない。
石の隙間から出てきた様子がなんともいじらしく可愛い。こんなのを見ると疲れも吹き飛ぶ。
道はこの辺りから次第に急登になり、いよいよ樹林帯を抜け始める。
樹林帯を抜けて青空の下に出ると、登山道の傍らにはヤマヤナギの木が多く見える。5月に県内の1000m峰で蕾をいっぱい見かけたヤマヤナギはここではすでに花が終って真っ白い綿毛を飛ばしているのだった。この日はこの後、稜線上でたくさんのヤマヤナギを見ることになった。名前を知らなかったら、ずいぶん悩んだことだろう。
アセビもずいぶん多くて先ほどからアセビの木をずいぶん見かける。この木は樹高3mを越す大木で頭一つも二つも突き抜けていた。5月初めにこの山に登っているRさんの話ではその時はアセビが満開だったそうだ。
銅山越え少し手前で、初めてのツガザクラを見かけた。一輪だけ可愛く咲いている。ワクワクする。
結局、銅山越えでは一本取らず、(休憩のこと)そのまま稜線歩きに。銅山越えの画像を撮るのを忘れたので西赤石山方面に20分ほど登った展望の良い場所から見下ろした画像を。画像右中ほどに山肌が剥き出しになった場所が銅山越えだ。背後に見えるのは西山、その奥に見えるのが笹ヶ峰方面のようだ。
海抜約1300mの銅山越えは掘り出した銅を運び出したり人夫達の食料を運び上げるための交通の要所だったと思われる。詳しくはこの立て札画像をクリックしてご覧下さい。
10時半、この銅山越えを通過。
道のりの約半分まで来たと言うことだ。
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