6月の花散策、フタリシズカほか
フタリシズカは取り立てて美しい花というわけではないのに、白い穂を上げて群生する姿を見ると、やはり歓声を上げずにはおれない。
センリョウ科センリョウ属。私の図鑑には「花を静御前の亡霊2人の艶美な舞姿に例えた」とある。
確かにヒトリシズカは花穂が一本でも存在感があるが、フタリシズカの花穂は地味なので一本では見た目にも淋しいと思う。丁度2本ずつ上がった花穂で絶妙のバランスが取れている。
しかしちょっとした山ならどこにでも咲いているかと言うと、そうでもない。
この山は山頂付近にはヒトリシズカがあちこちで群生しているので、6月に来れば先ず間違いなく会える。
ヒトリシズカは花穂が名前どおり一本だが、フタリシズカのほうはときに3本だったり4本だったりする。4本も花穂が上がっているとさすがにシズカという感じはしない。(^^;)
一株だけで咲いていると言うのはまれで、大抵は数本あるいは数十本の群生を作っている。この画像はまずまずの大きさの群生だろうか?
フタリシズカの近くではキンポウゲもまだ咲き残っていた。去年、この辺りの日陰部分で見かけたタニギキョウは見当たらなかった。花の時期には遅かったのだろう。
キンポウゲも去年ここを訪れた5月には、キンポウゲの小道といっていいほど咲き乱れていたけど、草刈がされたのか、株数も少しだった。
綺麗なフタリシズカですね。これこそフタリシズカ。私が見たフタリシズカはちょっと人数が多くて、とても静かな状態ではありませんでした。 “かしまし娘” が二組いるような賑やかさで・・・。
投稿: 多摩NTの住人 | 2006-06-18 09:11
keitann様 こんにちは
フタリシズカは春先のヒトリシズカほどには有り難味が無いですね。
でも林下で、この花の咲く一叢はやはり抜群の存在感がありますね。
一本から四本まで追跡された御身はこの花に対する愛情が深いのでしょうね。
この草の上の空間は既に緑のマントに覆われているようで、素敵な雰囲気が漂っていますね。
良い時間を過ごされたようで、様子が伝わってきます。
投稿: ぶちょうほう | 2006-06-18 11:11
多摩NTの住人様、こんばんは。
フタリシズカを早くにご覧になったのですね。
やはりこの花は2本の花穂が上がっているのが一番バランスがよいように見えます。
今日も少し山道ドライブをしたのですが、どういうわけかフタリシズカには、全然、出会いませんでした。
ひっそりと咲いているのがこの花の魅力のようです。
投稿: keitann | 2006-06-18 22:18
ぶちょうほう様、こんばんは。
ヒトリシズカはいくら固まって裂いていても精々5~6株ではないでしょうか?
こんなに数十株も咲いていると、やっぱり見飽きてきます(贅沢な悩み?)
それと何といってもヒトリシズカは草丈が低くて可愛いのと早春に咲くので、だいぶ点数を稼いでいますね。
この時期に咲く花は種類が少ないので、一つの花でもいろいろな捉え方をするようになります。
美人が少ないグループではちょっと可愛い子でも、もてはやされるようなものでしょうか?
山の緑は日増しに濃くなって、どちらかというと雨でも降っているほうがしっとりとして情緒絵御感じる季節になりました。
投稿: keitann | 2006-06-18 22:24