3年ぶりの東赤石山、その4
登山道の傍らで休憩しているものだから、何組かのパーティーの人たちが前を通り過ぎていく。「オトメシャジンは東赤石山の固有種のはずなのに高知の山にも咲いていたとか・・・」などという登山者の会話が聞こえたりする。
末っ子に「後どのぐらい?」と訊かれ、「1時間ぐらいでは」と適当に答える。
じっとしているとブヨやスズメバチなど虫が付きまとってうるさい。特に末っ子は虫に好かれるのか「虫が鬱陶しい」というので、虫除けスプレーを吹きかけるように言って渡す。またまたスズメバチが警戒して飛んできたので、そろそろ歩き始める。10時55分。
登山道沿いに見たことのないピンクの花が咲いている。葉っぱはアジサイみたいだ。大急ぎで二枚ほど撮影する。分からない花はなるべく多くの枚数の画像を撮らないと帰宅してから調べられない。
帰宅してから野草友達のRさんにクロヅルと教えていただく。花はうえのほうの白いのがそうで、ピンクの部分はどうやら種らしい。種のほうが花よりも数段綺麗で目に付く。
シャクナゲの木が見え始めた。よく見ると花の咲いた跡がある。これなら5月末か6月始めに来ても良さそうだ。シャクナゲは下りの道筋でも見かけた。
小葉が丸みを帯び、花は縁のほうの花が大きい。このヤマウドの仲間も種類がたくさんあって、わかりにくい仲間だ。
この個体は草丈50センチほど。
11時7分、分岐に出た。トラバース道が左右に分かれていて、東に進むと権現越え、二ツ岳方面、西に行くと東赤石方面だ。勿論、左に折れる。思ったより早く分岐に出た。このぶんなら後30分もしないうちにピークにつくだろう。
登山道のわきにはピンクのシモツケソウが揺れていて、目を楽しませてくれる。私の前を行く男性もデジカメで盛んに撮影しながら歩いている。末っ子はその少し前を歩いている。
こんなショウマも咲いているが、これが東赤石の固有種のヒメアカショウマなのかウスバヤマブキショウマなのかはわからない。何しろどちらで検索しても画像は一つも出てこないのだ。
これも珍しい植物。キク科のオオトウヒレン。まだ蕾が固い。茎には翼があるのがお分かりいただけるだろう。花は後に週間はかかるだろうか。背景のピンクは勿論シモツケソウ。
この岩に白い模様の絵を描いたような苔も名前は忘れたが独特なものらしい。
トラバース道をどれだけも歩かないうちに今度は山頂への分岐。トラバース道をまっすぐ行くと、山頂には行かず赤石山荘に行ってしまうのだ。
この頃には南側の山々が見え始めたので急いで撮影する。一番奥の山なみは私はまだ登ってないけど、平家平とか冠山などの山だろうか。
展望は全然ないだろうと思っていただけに、ちょっと嬉しい。
道は稜線に向かってほぼ直登している急な登りだけど、あとほんの少しでピークなのがわかっているし、花が次々と出てくるので、ちっともつらくない。
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