秋の盛りの低山散策、その3
この日はカメラの調子が悪く、シャッターがなかなか下りない。何しろ購入してからもう直ぐ丸6年になろうかというデジカメなのだ。シャッターも何万回とか押すと寿命なのだそう。それをだましだまし使っている。
この場所はリュウノウギクが切り通しの面にたくさん咲いて綺麗なんですよ、とHさんが説明してくださる。時期が少し早かったか、蕾ばかりが目立ったが、それでも私たちのために咲いてくれたように、たった一輪だけが咲いていた。
真っ白で高貴な雰囲気のリュウノウギクを見ると、気分はすでに晩秋の気分である。これがシマカンギクだと晩秋から初冬のイメージがある。
葉をもんで香りを確かめる。これこれ、この香りだ。
シソ科の花でイヌコウジュ。ヒメジソとの見分けが難しいそうだが、ポイントは萼の形がイヌコウジュでは尖っているのに比べ、ヒメジソは尖らない。また葉の片側の鋸歯の数がイヌコウジュでは6~13個。ヒメジソは4~6個らしい。
そのどちらもがヒメコウジュの特色をしているとか。
触るとベタベタしているという特徴をしっかり確認する。
今まで割合高い場所でしか見たことがなかったけど、標高わずか300程度でも咲くものだね。
花はそろそろ終わりに近い。
この日一番良く見かけたのはヤマハッカとツリガネニンジンだろう。
特にヤマハッカは10本ほどの群生があちこちで見られ、薄暗い日陰などで咲いていると、思わず見とれるほど美しい色だった。
タカトウダイはちょっとした山でよく見かけるが、これも黄色い小さな花を咲かせていて可愛い。トウダイグサ科トウダイグサ属。道端でよく見かけるコニシキソウなども仲間である。また園芸種ではユーフォルビアと言って、最近ではハツユキソウ、ショウジョウソウなど、様々な品種が店頭に並んでいる。
コメント