2006年、野山の花ベスト100,5月①
カタクリは本州などでは山麓などに咲くそうで早春の花の代表のようですが、四国では標高1000m以上の山に咲くことが多く、私のイメージでは5月初めのゴールデンウイークの花という印象があります。
愛媛の小田深山と言う場所のカタクリは3月末に咲くそうですから、その気さえあれば、四国でもカタクリの花を何度か見ることが出来ます。
去年までカタクリの花を見るなら愛媛の山に登らなければと思っていました。しかし、徳島の山でもカタクリの花はあちこちで見られるようです。標高1000Mの山はカタクリが咲く頃に丁度木々の新芽が吹き始め、なんともいえない新緑のその下ではスプリングエフェメラルが短い春を謳歌しています。
今年はとても幸運なことにイワザクラの花の自生場所に案内していただきました。
イワザクラが徳島に咲くと言うことは知識としては知っていたのですが、シコクカッコソウよりもまだひと回り小さい、可憐な姿には感動を覚えました。
徳島や阿讃山脈にはこのオンツツジが多く自生しており、樹高5m余りの高さで咲く花は色も朱赤のなんともいえない良い色です。
今年初めて見ることの出来たナガバノスミレサイシンです。スミレサイシンの仲間はワサビ根を持っているので、見分けが容易ですね。
5月は艶やかな花が多い中で、ツクバネソウの地味な花は却って個性を発揮しているのかも知れません。
5月には山でニリンソウを見かけるようになります。四国の山ではそれほど大群生するのは見たことがないですが、山で見かけると嬉しくなります。
今まで蕾のヤマシャクヤクは毎年見ているのに、開いたところは初めて見ました。
これも一人で山に行ったときのことでした。胸が踊ると言うのはこういうことかと思いましたね。
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